乾燥肌の悩みを抱えている人は、スキンケアが難しいですよね?
スキンケアの要となる洗顔は、いろいろな方法が提唱されています。
「肌を守っている皮脂は完全におとすべきではない」
「古い皮脂は肌に悪いので、毎日きれいにおとすべき」
乾燥肌にとっては、どちらが正しいのでしょう。
さらに、洗顔料は使わないほうがよいとするものにも、ぬるま湯がいいというものや、水がいいというものがあります。
どれが正しいスキンケアなのか?
それは、自分で選択して決めることなのです。
そのためには、自分の肌の状態を知らなければいけません。
洗顔法にはいろいろな方法があっても、肌が乾燥するしくみは変わりません。
ここでは、今、注目されている4つの洗顔法を解説します。
肌が乾燥するしくみを正しく理解した上で、自分に合った洗顔法をみつけてください。
目次
1. 乾燥肌と洗顔の関係
1-1. 肌の基本構造
1-2. 角層バリアとターンオーバー
1-3. 肌が乾燥するしくみ
1-4. 洗顔の問題点
2. 肌の負担を抑える4つの洗顔法
2-1. 固形石けんでW洗顔
2-1-1. 皮脂はしっかりおとすべき
2-1-2. 添加物の少ない固形石けん
2-1-3. 肌の負担が少ない洗顔のしかた
2-2. 水だけ洗顔法
2-2-1. 肌の汚れは自然におちる
2-2-2. 肌は温めると老化する
2-2-3. 水だけ洗顔のデイリーケア
2-3. クレンジングミルク法
2-3-1. 肌の負担が大きい泡洗顔をやめる
2-3-2. クレンジングミルク洗顔術
2-4. 手ぬぐい洗顔法
2-4-1. 肌にやさしい素材「サラシ」
2-4-2. クレンジングいらずの手ぬぐい洗顔法
1. 乾燥肌と洗顔の関係
洗顔の役割は、肌に付着した雑菌やホコリなどを落として、肌を清潔に保つことです。
それだけを考えると、洗顔は乾燥肌にとてもよい影響を与えると思えます。
しかし、洗顔には問題点もあります。
乾燥肌にとって、洗顔のどこに問題があるのかを見ていきましょう。
1-1. 肌の基本構造
人間の皮膚は、もっとも外側の部分が「表皮」、その内側が「真皮」という2つの層で成り立っています。
真皮の下は皮下脂肪などがある「皮下組織」です。
表皮の厚さは平均約0.2mmで、外側から、「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」という4層で成り立ち、その大部分を「表皮細胞」が占めています。
表皮には、外部の刺激から肌を守り、体内の水分を保持する役割があり、その重責の大部分を担っているのが一番外側の角層です。
真皮は、網目状に広がっているコラーゲンが70%を占め、エラスチンやヒアルロン酸がそれを支えて肌の弾力を保っています。
1-2. 角層バリアとターンオーバー
角層では、角質細胞がレンガのように何層も積み重なり、その間をセメントのように「細胞間脂質」が埋めていて、外部からの水や異物の侵入を防ぎ、肌の水分を保持しています。
これが「角層のバリア」と呼ばれる機能で、角層がなんらかの理由で傷つくと、バリア機能が低下して保持する水分量が減ってしまい、肌が乾燥状態になるのです。
表皮の一番下にある基底層では、次々と新しい表皮細胞が生まれます。
表皮細胞はだんだん上部に押し上がっていき、死んで角層の角質細胞となり、やがて新しい細胞に押し上げられるようにしてはがれ落ちます。
この表皮細胞が生まれ変わる代謝のサイクルを「ターンオーバー」と呼び、若い人では約28日間かかります。
1-3. 肌が乾燥するしくみ
角層の細胞間脂質の50%を占めているのは、水と結合して蒸発を防ぎ、肌の水分を保っている「セラミド」という物質です。
セラミドと水の分子は交互に積み重なり、角質細胞の間に約8層もの構造を作って水を保持しています。
セラミドの間に挟まれた水分は、たとえ空気中の湿度が0%になっても蒸発しません。
気温がマイナス20度になっても凍らないという特性もあります。
肌の水分を守っているものには、「セラミド」以外に「天然保湿因子」と「皮脂」があります。その働きはセラミドが約80%であるのに対して、天然保湿因子が17~18%、皮脂が2~3%といわれます。
この割合でわかるように、乾燥肌のもっとも大きな要因は、セラミドの保水機能が低下することにあるのです。
さらに、ターンオーバーの機能が低下すると、古い角質がはがれずに残ってしまうので肌はくすみ、カサカサ肌の原因にもなります。
これらの要因で角層の水分量が20%をきった状態を、「乾燥肌」と呼ぶのです。
乾燥肌の仕組みについては「3つの保湿成分で乾燥肌対策-乾燥のしくみを理解して保湿ケア」という記事でもご紹介していていますので、こちらもご参考にしてください。
1-4. 洗顔の問題点
洗顔のもっとも大きな問題点は、洗顔料に含まれる界面活性剤や、肌をこすることによって角層を傷つけてしまうことです。
界面活性剤は、油と水を混ざりやすくする物質で乳化剤とも呼ばれ、スキンケア化粧品全般、石けん、洗剤などに配合されています。
「サッと簡単に落ちる」などとうたう洗浄剤は、界面活性剤が強力なのです。
界面活性剤は、角層バリアを簡単に破壊してセラミドを溶かしてしまう強い物質ですから、乾燥肌の原因となります。
乾燥肌の人は、界面活性剤が含まれるクレンジング剤や洗顔料を使わないことが理想的なのですが、夜はメイクを落とさなければいけませんし、朝も、寝ている間に浮き出た皮脂を洗い落としたいと思う人が多いでしょう。
どんなに上質のクレンジング剤や洗顔料でも、洗浄するためには界面活性剤で肌に大きな負担をかけていることを頭においておきましょう。
クレンジングや洗顔料の使用量は、必要最小限に抑えることが基本です。
2. 肌の負担を抑える4つの洗顔法
スキンケアの洗顔法は、美容関係者や皮膚科の医師らによって、いろいろなものが提唱されています。
その中から代表的なものと、注目されているものを4パターン紹介しましょう。
2-1. 固形石けんでW洗顔
クレンジングと洗顔料を使用するW洗顔は、もっともスタンダードな洗顔法として多くの人に実践されているスキンケアです。
ここでは、カリスマ皮膚科医として多くの美容関連書籍を出版されている吉木伸子さんも提唱する、固形石けんを使う洗顔法を紹介します。
クレンジングは必要最低限の量と時間で済ませ、少しヌルっとしているくらいで洗顔に移ります。
2-1-1. 皮脂はしっかりおとすべき
しっかり洗顔をして皮脂を落とし過ぎると、肌が乾燥してつっぱり、乾燥肌が悪化すると考える女性が多いのですが、この洗顔法では、皮脂をしっかり落としたほうが乾燥肌には良いと考えます。
肌を乾燥から守っているのは皮脂ではなく、80%はセラミドの働きによるものなのです。
皮脂の役割は肌を弱酸性に保って雑菌の繁殖を抑えることにあります。
しかし、時間がたつと空気で酸化して過酸化脂質となり、肌を老化させてしまいます。
夜はクレンジングをするので洗顔料を使うが、朝はぬるま湯だけで洗顔するというのも乾燥肌の悪化を招くことになります。
寝ている間にも皮脂は分泌されるので、朝の洗顔も石けんを使ったほうがいいのです。
乾燥肌に限らず、毎日朝晩2回の洗顔は、皮脂汚れをしっかり落とすためには必須です。
2-1-2. 添加物の少ない固形石けん
洗顔料にはいろいろなタイプがありますが、乾燥肌のスキンケアに適しているのは、固形の石けんです。
クリームタイプの洗顔料は、中身にばらつきが多く、見た目ではどの程度の界面活性剤が含まれているかわかりません。
中には、強力な界面活性剤を含むものもあります。
リキッドタイプやパウダータイプは、肌に優しいイメージで洗浄力も弱めのものが多いのですが、これもメーカーによって中身のばらつきがあります。
泡タイプは、手早く洗顔ができて便利な反面、泡立ちがよいものには界面活性剤が多く配合されている場合があります。
泡をたてないミルクタイプは、洗浄力が弱いので乾燥肌には向いていますが、こすり過ぎることで、かえって乾燥を悪化させてしまうことがあります。
もっとも安心して使えるのは、添加物を含まないシンプルな固形石けんです。
固形石けんは、シンプルな成分配合のものが多く、洗浄力が強いものから弱いものまでいろいろなものがあります。
乾燥肌には洗浄力の強いものは向きません。
自分の肌の状態に合わせて選びましょう。
2-1-3. 肌の負担が少ない洗顔のしかた
「洗顔は泡が命」というのは俗説で、泡立ちがいいものは、界面活性剤が多く含まれていることを忘れないでください。
泡の量は、片手のひらに乗るレモン1個程度を目安にしましょう。
泡は肌への摩擦を防ぐもので、指が肌を傷めないためにあるものです。
肌をこすらないようにして、指の腹でくるくると泡をころがすように洗いましょう。
泡立てネットを使用する場合は、水分が少なくならないように、水をたっぷり足しながら泡立ててください。
以下の手順で行いましょう。
①ぬるま湯で手と顔をぬらす。
②洗顔料をレモン1個分泡立てる。
③TゾーンからUゾーンへ指の腹でクルクルと泡をのせていく。
④目元と口元を中指と薬指でやさしく洗う。
⑤ぬるま湯を使い、手で肌に触れない感覚で、すすぎ残しがないようていねいにすすぐ。
乾燥がひどいときは、洗顔料を使わずにぬるま湯ですすぐだけにしましょう。
2-2. 水だけ洗顔法
「水だけ洗顔法」は、皮膚科専門医として20年以上、肌トラブルの根本改善に携わってこられた平田雅子さんが提唱している洗顔法です。
日本人の肌は洗いすぎて弱くなっている。
クレンジングと洗顔料を使用する毎日の洗顔習慣が、肌を乾燥させてしまい、肌が本来もっている「うるおいによってみずからを守る力」をうばっている。
このように平田先生は主張しています。
汚れは水で落とし、皮脂まで流さないというのが、この洗顔法の特徴です。
W洗顔は禁物とされます。
クレンジングでヌメリが残らないようにしっかりメイクを落とし、水洗顔だけですませます。
洗顔後はクリームのみの保湿ケアを推奨しています。
2-2-1. 肌の汚れは自然におちる
人間の肌は、天然のクリームともいわれる「皮脂膜」で覆われているのが正常な状態。
これは、肌を乾燥から守るための自然な防御メカニズムなのです。
毛穴からたえず分泌されている皮脂を取り去ってしまうと、肌は無防備状態になって、内側に蓄えられている水分を蒸発させてしまい、肌の乾燥が進みます。
肌は、角層のターンオーバーによって、日々、古い細胞がアカとなってはがれ落ちる、いわば「排泄器官」です。
肌の表面にどんな汚れが付着したとしても、数日たてば自然に落ちるようになっているのです。
だから、汚れを落とそうと洗顔をがんばる必要はありません。
水でサッと洗い流すだけで十分なのです。
2-2-2. 肌は温めると老化する
ぬるま湯洗顔は、皮脂を流れ落としてしまいます。
体は温めたほうが、血行がよくなって健康になりますが、肌は温めてはいけないというのが、この洗顔法のポイントになります。
お湯やぬるま湯で皮脂膜を流し落としてしまうと、水分も油分も不足している乾燥肌が、丸裸の状態になり、さらに乾燥を進めてしまいます。
この状態が続けば、角層は破壊され、肌の老化が進みます。
お湯以外でも、湯気につつまれるバスルームや顔にあてるスチーム、蒸しタオルなども注意が必要です。
肌についた蒸気の水分が蒸発するときに、皮脂をうばっていきます。
2-2-3. 水だけ洗顔のデイリーケア
朝の3ステップ
①肌をこすらないようにして水だけ洗顔をする。乾燥がひどいときは、洗顔せずに化粧水でしめらせたコットンでそっとぬぐうだけにする。
②洗顔後は化粧水だけで済ませるとかえって乾燥するので、油分を含んだクリームで保湿ケアをする。
③メイクをしない日でも、冬でも雨の日でも、日焼け止めでUVケアをする。乾燥肌には、保湿効果も備えたクリームタイプの日焼け止めが向いている。
日焼け止めは時間が経つと流れ落ちてしまうので、3時間おきに重ね塗りをする。
夜の2ステップ
①ヌルつきが気にならない洗浄力のクレンジング剤を使って、こすらないようにメイクを落とす。W洗顔はせずに、水で洗い流して終了。
②朝と同様に油分を含んだクリームで保湿する。24時間、肌を乾燥させないように気配りすることが大事。
2-3. クレンジングミルク法
洗顔料を使う泡洗顔が肌を乾燥させる原因になっているとして、ミルクタイプのクレンジングとぬるま湯だけの洗顔法を提唱しているのは、女性のナチュラルライフスタイルを様々な角度から研究されている美容家の吉川千明さんです。
健康な肌、美しい肌の決め手は、きれいな角層を維持することにあります。
皮脂を落としてしまうだけでなく、角層まで傷めてしまう泡洗顔をやめることで、肌トラブルを改善して美肌を手に入れるというのが、この洗顔法の狙いです。
2-3-1. 肌の負担が大きい泡洗顔をやめる
W洗顔が一般的になったのは、かつてよく使われていたコールドクリームに代表される洗浄力の強いクレンジング剤が、洗顔料などを使わないと落とせなかったからです。
しかし、今のクリームタイプやジェルタイプのクレンジング剤は、界面活性剤がうまく配合されており、水やお湯で洗い流せるものもあります。
だから、肌に安全なマイルドタイプのクレンジング剤を使用すれば、必ずしも洗顔料は必要ないのです。
スキンケアの本などには、「油分の汚れはクレンジングで落とし、水溶性の汚れやホコリは洗顔で落としましょう」ということが書かれていますが、クレンジングだけですべての汚れが落ちてしまえば、W洗顔は必要ありません。
洗顔料、とくに石けんは洗浄力が強すぎるので、使い続けると角層を傷めてしまいます。
クレンジングの後は、ぬるま湯か水で洗い流すだけにしましょう。
乾燥肌に適したクレンジング剤は、オイルタイプやクリームタイプのものより洗浄力は落ちますが、肌に必要な水分や油分を落とし過ぎることのないミルクタイプです。
ミルクタイプと同程度の洗浄力で、サラッとした使用感のジェルタイプも適していますが、こすり過ぎない注意が必要です。
肌にやさしい、天然の植物性界面活性剤が使われているものを選んでください。
2-3-2. クレンジングミルク洗顔術
①クレンジングミルクを手のひらに500円玉ほどの大きさにとる。ちょっと多いかなと思うくらいの、たっぷりな量を使う。
②クレンジングミルクを両手のひらに広げたら、アゴの下、両頬、小鼻と鼻の両脇、こめかみと額、眉間と、顔の下から上に向かって肌に広げていく。
ここでクレンジング剤の量が足りなかったら補充する。
③顔全体にクレンジングミルクがいき渡ったら、指の腹を使って顔の下から上へ、中心から外へとなじませる。
軽くマッサージをすることで、肌のリフトアップ効果も期待できる。
④コットンをぬるま湯に浸して、クレンジングミルクを軽くふき取る。決して肌をゴシゴシこすらずに、肌の上をやさしく滑らせるようにする。
⑤ぬるま湯か水で顔をすすぐ。
メイクが落ちにくいときには、クレンジングミルクを2回使用するか、洗浄力の強いクリームタイプを使用する方法もありますが、乾燥肌には向きません。乾燥肌になってしまっているときは、軽く落とせるメイクを心がけることも大事です。
2-4. 手ぬぐい洗顔法
日本手ぬぐいを使用する「手ぬぐい洗顔法」は、「手ぬぐい美容家」として活動されている高邊しおりさんが提唱するユニークな洗顔法です。
W洗顔はせずに、手ぬぐいと固形石けんだけでメイク落としも行うのが、この洗顔法の特徴です。
2-4-1. 肌にやさしい素材「サラシ」
染めていない白い木綿布を「サラシ」といいます。
サラシの手ぬぐいは、日本の生活道具として昔から使われてきました。
薄くて軽く、すぐに乾いて匂いも残りにくい手ぬぐいは、日本の女性の美容アイテムとして使われてきただけでなく、赤ちゃんの布おむつや、薬を塗って患部に当てる布としても使われてきた、肌にやさしい素材です。
洗うほどに手触りがよくなる丈夫なサラシは、肌に大きな負担がかかるクレンジングを省くことができる画期的な素材です。
添加物が少なく、肌にやさしい固形石けんと手ぬぐいだけで行うシンプルな洗顔は、ナチュラルなピーリング効果で乾燥肌を改善します。
2-4-2. クレンジングいらずの手ぬぐい洗顔法
手ぬぐい洗顔法は、メイクをしたままの状態で行います。
① メイクをしたままの顔を、ぬるま湯で濡らす。
② お湯に浸して絞った豆手ぬぐい(30センチ四方程度の大きさ)を手のひらに収まる程度に折って、まぶたの上から下へ向けて押さえるようにしてアイメイクを落とす。
③ 豆手ぬぐいに固形石けんをつけて、ていねいにクリームのような泡を立てる。
④ 額から、赤ちゃんの肌を洗うように柔らかく、円を描くように手ぬぐいを動かす。
⑤ 強くこすらないように顔全体を洗う。
細かい部分は、手ぬぐいを指にまいて洗うとよい。
⑥ 洗い終えたら、ぬるま湯でていねいにすすぐ。
すすぎは手ぬぐいを使用せず、洗面器等に溜めたぬるま湯ではなく、流水のぬるま湯を使ってください。
まとめ
ここで紹介した4つの洗顔法だけでも、W洗顔をよしとするもの、しないもの、洗顔料を使うもの、使わないものと、主張は様々です。
スキンケアの基本としては、固形石けんを使うW洗顔で皮脂をしっかり落とす方法が王道とされますが、それでも乾燥肌の悩みが解消されない人は、説得力を感じるほかの洗顔法を1週間程度実践してみてはいかがでしょうか。
自分の肌に合った洗顔習慣が見つかれば、乾燥肌の改善につながるはずです。
乾燥肌でお悩みの方は「乾燥肌の正しいスキンケア-4つのステップでカサカサ肌を改善」の記事もぜひ参考にしてみてください。
【参考資料】
・『いちばん正しいスキンケアの教科書』 西東社 2014年
・『水だけ洗顔で一生美肌!』 小学館 2011年
・『「泡洗顔」をやめるだけ!』 講談社 2010年
・『手ぬぐい洗顔法』 日本文芸社 2013年