「浄化」という言葉を聞くと、なにか特別な儀式やおまじないをしなければならないような、ちょっとめんどうなことに感じるかもしれませんね。
昔から日本人は、神社に参拝して厄を落とし、禅寺で座禅を組むことで心身を浄化してきたという歴史がありますし、各国でも同様に「浄化」の習慣があります。
神社やお寺、教会に行ったことがないという人はいないのではないでしょうか。私たちは自分でも気付かないうちに、身体や心の浄化をしているようです。
透明な水が濁っていくように、放置しておくと「厄」「邪気」「穢れ」といったものが溜まっていくのです。
神社やお寺、教会など特別な場所に出向かなくても、忙しい日々の中でも今すぐ実行できて、環境も心もスッキリするような「浄化」について調べてみました。
目次
1.今すぐできる日常生活での「浄化」
2.環境を浄化する具体的な方法
3.身体を浄化する具体的な方法
4.縁起物などを浄化する具体的な方法
5.魂を浄化するためにできる行動
6.まとめ:浄化したところに新しく良い物が入ってきます
1.今すぐできる日常生活での「浄化」
1−1.忙しい朝でも実践できる換気による浄化
朝目覚めてカーテンを開けるとき、窓を開けて室内の空気を入れ換えることで部屋の浄化をすることができます。

部屋中の空気を完全に入れ換えるほど長い時間ではなくても、ほんの数分窓を開けるだけでかまいません。
朝起きてから身支度を調えて外出するまでの間、一度も窓を開けないという人は意外に多いものです。寝ている間に身体からは溜まっていた厄が排出されています。その邪気を、窓を開けることで祓うことになります。
ベッドを直す間、コーヒーを淹れる間、歯を磨く間など、時間を決めて窓を開け、浄化された空間を感じてみてください。
1−2.日中気軽にできる言葉による浄化
職場や学校などの外出先では、言葉による浄化ができます。
○ありがとう
○おかげさまで
○嬉しい・楽しい・美味しい
○幸せ(幸せだなあ)
こうした前向きな言葉を意識して口にすることで、無意識に発してしまう邪気のある言葉(「ありえない」「ムカつく」「ついてない」他、不平不満や悪口)を取り消して浄化することができます。
普段の会話に折り込むことが難しいなら、歩いているときなどに「ありがとう、ありがとう」とただ頭の中で繰り返すだけでも充分に効果はあります。
1−3.疲れている帰宅後にもできる浄化
疲れて帰ったときこそ、身体にも空間にも浄化が必要です。すぐに、簡単にできる浄化方法がこちらです。

○キッチンのシンクでお香に火をつける(シンク内なら火事の心配もありません)
○大きな音を出して柏手を打つ(神社でするように「パンパン!」と音を出します)
○すぐにテレビをつけず、心地よく感じる音楽をかける
○部屋着やパジャマに着替える間、「ツイてる」や「ありがとう」をつぶやく
○帰宅後すぐに手洗い・うがいをする(当たり前のようですがこれも浄化です)
自分にできるものをみつけたら、是非実行してみてください。気持ちがスッキリするはずです。
2.環境を浄化する具体的な方法
2−1.ホワイトセージやお香の煙で部屋の中を浄化する
乾燥させたホワイトセージの葉を燃やしたり、お香を焚いたりすることにより、その煙で部屋の中を浄化することができます。

ホワイトセージは、食用に使われるスパイスのセージとは違い、サルビア科の植物です。手摘みした葉を天日に干してよく乾燥させたものが浄化に使われます。もともとは、ネイティブアメリカンが儀式に使い、空間や人々を清めるために用いられました。
日本人には親しみのあるお香も、香りを楽しむだけでなく、その空間を浄化する効果があります。
部屋の片付けや掃除を終えたら、ホワイトセージに火をつけたり、お香を焚いたりすることで、邪気を祓うことができ、よりいっそう部屋を浄化することができます。
アロマオイルや芳香スプレーに加工されているものもあります。
火を使って煙を出すのが心配な人におすすめです。
なお、嗅覚は五感のなかで本能に一番直結している感覚です。
そのため、浄化のための「香り」を選ぶ際は、ショップなどで自分の好みかを1度確認してから購入するようにしましょう。
2−2.自然塩や日本酒で建物のまわりや空間を浄化する
自然塩や日本酒を使って、自分の住む建物のまわりや空間を浄化することができます。
和風旅館や料亭の玄関口に盛り塩を見たことはありませんか?盛り塩は、自然塩を山高に盛ることで、出入りする人の邪気を祓う役目を果たしています。
自宅に盛り塩ができなくても、浄化したいと感じたときに、家のまわりに自然塩を撒くことで邪気払いができます。同様に、日本酒を撒くことにも効果があります。
「祓いたまえ、清めたまえ」と言いながら、天然塩や日本酒を撒くと良いでしょう。
マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる場合も、建物の四隅にそれぞれ10グラム程度の自然塩やショットグラス一杯程度の日本酒を撒くことで、その空間を浄化することができます。
2−3.音や音楽で生活空間を浄化する
音や音楽にも、空間を浄化する作用があります。
無音の空間より、ゆったりとした気持ちの良い音楽が流れていた方が、リラックスできるということは誰もが実感していると思います。
ゆったりとした気持ちになるということは、音楽によってその空間が浄化されているからです。
サウンドヴォイス・セラピストの村山友美さんは著書「あなたの声と音が、すべてを浄化する」(フォレスト出版)の中で音を使った浄化について詳しく書かれています。
本に付属しているCDの中にある、528ヘルツ(1秒間に528回振動する音)の音叉に合わせて声を出すことで、自分の身体が浄化できる他、空間を浄化する方法など満載ですので、音の浄化に興味のある方にはおすすめです。
2−4.キャンドルの光や自然光を利用して家の中を浄化する
キャンドルの光や、日光などの自然光を使って、家の中を浄化することもできます。
窓がなかったり、窓の外が何かに遮られたりしている部屋よりも、日当たりの良い明るい部屋の方が気持ちよい環境だと多くの人が感じると思います。
それは、光が空間を浄化しているからなのです。家の中に充分な光を取り入れる工夫をすることで、その空間を浄化することができます。
ガラスやスワロフスキーなどでできている、サンキャッチャーを窓辺に吊すことで、集めた光を部屋中に反射させ、部屋を浄化することができます。光が壁に虹色に映ったり、水玉のような光が壁で動いたり、目で見ても美しくて楽しいものです。

サンキャッチャーはパワーストーンのお店やインテリア雑貨を扱うお店で手にはいります。
キャンドルの光も、浄化の作用があります。キャンドルの揺らめく炎はみつめる人の心も落ちつかせるので、たまには蛍光灯を消して、静かにキャンドルを眺めることで、部屋と心の浄化ができるはずです。
3.身体を浄化する具体的な方法
3−1.断食やプチ断食で不要物を排泄することで身体を浄化する
身体を浄化するために、断食やプチ断食、ファスティングをするのは効果があります。
いわゆる毒出し、デトックスをすることで、体内を浄化するのです。
普段、消化吸収にエネルギーを使っている消化管を休ませると、そのエネルギーは排出をするために使われますから、断食をすることでデトックスができるという仕組みです。
ただし、完全な断食は医師の指導の下おこなわれるものにしてください。ファスティングも、自分で行うなら無理のない範囲で。
一日のうち朝食だけを、酵素を壊さず野菜ジュースが作れるスロージューサーを使って作ったジュースにするだけでも、胃腸にかかる負担が減り、デトックスになります。
3−2.天然温泉や毎日の入浴で身体を浄化する
天然温泉に入ることは、身体の厄を落とすのに効果的です。また、毎日の入浴も、湯船に浸かることで身体に溜まった厄を落としますから、シャワーだけで済まさずに湯船にお湯をはって、ゆっくり浸かりましょう。
天然温泉は、大地のパワーを持っています。温泉に浸かることで、日常生活で溜まってしまう厄を落とし、その土地の良いエネルギーを吸収することができますから、身体が浄化されるのです。

入浴は、身体を清潔に保つだけではなく、目には見えない厄を落とすという意味でも役立っています。シャワーだけでも汚れは落ちますが、お湯に浸かることで厄落としになりますから、時間のあるときは湯船にゆったりと浸かってリラックスしましょう。
3−3.森林浴など自然を利用して身体を浄化する
森林浴や海水浴など、自然を利用して身体を浄化することもできます。
身体に溜まった厄は、アスファルトなどの人工的なものの上を歩いても落ちないそうなのですが、土や芝生など、自然のものの上を歩くことで、足から悪いものが出ていくといいます。

森林浴のために山へでかけるほどの時間がとれない人でも、普段の生活の中で公園などの自然があるところを歩くように心がけるだけで、厄が落ちますから意識して行動してみてください。
自然のたくさんあるところへ行くと、誰もが気持ちよく感じますよね。やはり人の感覚は正直で、「気持ちよく感じる」「リラックスできる」という環境は、身体を浄化してくれる環境なのだと思います。
3−4.音や音楽を利用して身体を浄化する
音や音楽を通して体を浄化することができます。
リラックスしたいとき、自分の好みに合う、ゆったりとした音楽をかける方が、音のない状態より早くリラックスモードに入ることができます。
歯科医院ではクラシック音楽がかかっていることが多いのですが、これも多くの人をリラックスモードに導くためです。
好みの音楽を聴きながら、リラックスすることで体は浄化されます。
また、自分の出している声は毎日耳にする、最も身近な音です。気持ちよく歌うこともまた、体の浄化につながります。
4.縁起物などを浄化する具体的な方法
4−1.パワーストーンを浄化する3つの方法
パワーストーンを浄化するには、「水」「煙」「日光」を用いるのが手軽な方法です。
身につけているパワーストーンは、マイナスのエネルギーを吸収してくれますが、そのままにしておくとパワーが弱まってしまうので、浄化することでパワーを復活させましょう。

「水」はできれば小川のせせらぎのような天然の水にさらすことが理想的ですが、水道水に一晩さらすだけでも浄化作用はあります。ただし、パワーストーンの種類によっては水に弱いものもあるので注意が必要です。
「煙」はホワイトセージやお香に火をつけて、その煙をまんべんなくパワーストーンにまとわせることで浄化する方法です。煙の場合、ほとんどすべてのパワーストーンを浄化することができます。
「日光」はパワーストーンを太陽の光に当てることで浄化する方法です。直射日光に当たることで変色する恐れのある石には向きません。
それぞれの石の特徴を調べてから浄化するのが理想的ですが、まとめて浄化したいときは、パワーストーンに悪い影響を与えない、「煙」を用いるのが手軽で良いでしょう。
4−2.神棚や仏壇を浄化する方法
神棚や仏壇を浄化する方法は、昔から行われていることで、ホコリなどの汚れを取り、新鮮な水や酒、米などをそなえることです。
神棚の場合は、きれいに掃除したら、榊の水を替え、塩や酒、米などをそなえます。パンパンと音を立てて柏手を打つのも、音を使った浄化の一つです。
仏壇の場合、やはりホコリなどをきれいに掃除し、果物、飯、だんごなどをそなえます。亡くなった方の好物、コーヒーやビールなどをそなえても良いそうです。
そして、お線香に火をつけ、おりん(お椀型の鐘)を鳴らします。お線香の煙と、おりんの音でさらに浄化されることになります。
4−3.日常使いの持ち物を浄化する方法
普段使っている、財布やかばんなども浄化することでパワーが復活します。
金運をアップさせたいなら、毎日、家に帰ったらかばんから財布を出し、清潔なタオルなどで財布の布団を用意して、そこで休ませることです。人が寝ている間に財布もゆっくり休んで浄化されるのだそうです。
かばんも、風水では幸運の入れ物として大切に扱われます。浄化するためにかばんの中身をすべて取り出し、ほこりなどの汚れをはらって、内側に日光を当てたり、良い香りのコロンなどを吹き付けたりすることで浄化できます。
時計やアクセサリーなども、きちんと置き場所を定めて、使わないときはその場所で休ませることで浄化することができます。ホワイトセージやお香の煙をまとわせて浄化するとより効果的です。
5.魂を浄化するためにできる行動
5−1.ミラーワークとアファメーションを活用する
ミラーワークやアファメーションを使って、魂を浄化することができます。
ミラーワークというのは、鏡に映した自分に向かって「大好きよ」というような、前向きな言葉をかけることです。
ミラーワークを勧めているルイーズ・ヘイは、鏡の中の自分と言うより、鏡に映っている自分の中の、満たされていない子供(インナーチャイルド)に対して語りかけるようにすると自然にできるとアドバイスしています。
こうなりたいというアファメーションを、ミラーワークで自分に向かって言うことも効果的です。
落ち込みそうなとき、他人を羨んだり恨んだりしそうなとき、イライラしてきたときなど、魂が汚れていると感じたら、試してみてください。
小さな手鏡でも効果はあります。身近な鏡を使って自分を認めてあげることで、魂を浄化することができます。
5−2.一日にひとつ見返りを求めない行動をする
毎日ひとつ、なんの見返りも求めずに良いことをすることで、魂を浄化することができます。
人に親切にしよう、優しくしようと思っていても、忙しい日常生活に流されて、あまり実行できないものです。
毎朝、「今日は父親にお茶をいれてあげよう」「今日は困っている外国人に声をかけよう」「今日は道に落ちているゴミを拾ってゴミ箱へ入れよう」など、なんでもいいのでその日できる良いことをひとつ、実行すると具体的に決めます。
もちろん、チャンスがあれば何度でも見返りを求めない良いことをしてかまいません。ただ、毎日ひとつ、と決めると「今日はまだやってない」というふうに、必ずひとつは良いことをするようになるので、是非試してみてください。
5−3.瞑想・内観・日記を書くことで自分を見つめる
瞑想や内観、日記を書くことは、自分を自分で客観的にみつめることになり、それが魂の浄化につながります。
瞑想などは慣れないと少々難しく感じるかもしれませんが、日記を書くことは誰もがすぐに実行できますから、魂を浄化するために是非、実行してみてください。
はじめは、一日数行でもかまいませんし、書き忘れても気にせず、また翌日から始めれば良いので、気楽に続けることです。
書くことで、自分のことをより深く理解するようになります。それが、魂の浄化になっています。
何を書いたらいいのかわからないという人は、「一日の中でいちばん嬉しかったこと」などテーマを決めて(前向きなものが望ましいです)書くと書きやすいようです。
5−4.つかう言葉に意識を向けて魂を浄化する
日常つかっている言葉にはパワーがありますから、もっと意識して使い、魂の浄化に役立てましょう。
「ついてない」「ムカつく」「ありえない」など、否定的な言葉を口にするたび、魂は汚れていきます。気軽に口にしていそうな言葉にもっと注意することで、魂は浄化されます。
仏教では、財産がない人でもできる布施のひとつとして「言辞施」があり、相手に優しい言葉をかけてあげることも、立派なお布施ということになります。
「お疲れさま」「ありがとう」「あなたのおかげで助かりました」などの言葉は惜しまず口に出し、魂の浄化につとめましょう。
【コラム】
「このような浄化の行動をとっても浄化されていないような気がするなら」
自分なりに浄化を行っても心がスッキリしない、魂が浄化された気がしないという人の中には、過去に心の傷、トラウマがあることが多いようです。
自分で解決できないときには、専門家の力を借りるのも良いでしょう。
トラウマを専門にしているカウンセラーをみつける、心療内科で相談するなど本格的に自分の心と向き合うことで、良い方向へ向かいはじめるはずです。
6.まとめ:浄化したところに新しく良いものが入ってきます
浄化する、ということはこれまでに溜まった汚れや厄、邪気を払うということですが、その浄化されたところには、新しい良いもの、良い出来事がやってきます。
同じように洋服好きな人がいても、いつもクロゼットがパンパンでぐちゃぐちゃしている人と、きちんと整頓されてゆったりとしたスペースのあるクロゼットを使っている人では、どちらの人が「本当に自分の欲しい洋服」を手に入れられると思いますか?
イメージしただけでも、ぐちゃぐちゃのクロゼットの人は安っぽい服をたくさん持っていて、「本当はもっと高級な服が欲しいのに」と思っている姿が浮かびます。
スッキリしたクロゼットには、値段にかかわらず本当に好きな服が入っていて、持ち主はそれに満足しているイメージがあります。
クロゼットに限らず、部屋の中、バッグの中、お財布、使っているパソコンの中身など、浄化されていない環境は、不要なもので占められ、良いものが入るスペースがないのです。
「欲しい、欲しい」と手に入れることばかり考えず、今の環境を浄化することから始めてみると、きっと望むものが手に入ることになりますよ。
【参考書籍】
「あなたの声と音がすべてを浄化する」村山友美著(フォレスト出版)
「邪気をはらって幸せを呼び込む浄化の方法」日下由紀恵(くさかゆきえ)著(永岡書店)