ハイヤーセルフとは、肉体を持たない自分です。直訳すれば「高次の自分自身」ということになりますが、普段はその存在を実感しにくいはずです。
そう言われてもちょっと理解しにくいですよね。
こうイメージしてみてください。今、この記事を読んでいる自分を上から見ているもう一人の自分がいるとします。そちらの自分の目線になってみましょう。
天井ぐらいの高さから、もっと上がっていくと住んでいる建物が見える航空写真のようになり、さらに上がっていくと日本地図のようになり、さらに宇宙へ行くと青い地球が見えるようになります。
そのような場所では人は生きていませんよね。そのような目線になったときにはすでに次元の違うところにいると考えられるのです。また、別の次元にいながらも、今3次元でこの記事を読んでいるあなたのことをいつでも見ること、感じることができます。
ハイヤーセルフはそういったまったく別の次元から今、この記事を読んでいるあなたを見ているというイメージが持てたでしょうか。
輪廻転生を基本に考えると、人は何度も肉体を持って生まれ変わってきます。次に生まれるときには前世の記憶を持たずに生まれ、また様々な経験をして魂は成長します。
ハイヤーセルフとはそのようにして何度も生まれ変わった自分の、大元の魂ともいえるでしょう。
ハイヤーセルフについて詳しく知ると、現在の地球に生まれてこれまで生きてきた今の自分だけでなく、前世を生きてきたすべての自分のことが心から愛おしく思えるようになります。
なぜなら、自分を俯瞰できるようになるので「私もよく頑張っているな」「あのときに謝ることができた自分は偉かったな」というふうに自分を認めることができるようになるからです。失敗してきた自分のことも、それは失敗ではなくて経験だったと優しい気持ちで「よく乗り越えてきたね」と言ってあげたくなることでしょう。
辛いことがあって大泣きしても、泣き止む頃にはハイヤーセルフの目線になって「いい経験したね。きっとあなたなら乗り越えられるよ」と自分自身に言えると思うのです。
自分を愛して、大切にできる人になりたければ、是非この記事でハイヤーセルフについて一緒に知識を深めましょう。読み終える頃にはきっと、ハイヤーセルフの存在を身近に感じ、より自分を大切に思えるはずです。
そして心から自分を愛することができるようになったら、幸せや豊かさを遠慮なく受け取れるようになります。自分をないがしろにしていた頃よりも良いことがたくさん起きてくるでしょう。
自分を愛することは、他の人に愛される人になるための必須条件です。あなたのハイヤーセルフもきっと、それを望んでいますよ。
それでは、まずはハイヤーセルフについての知識を深めてから、どのようにハイヤーセルフとつながっているかといった次の段階へ進んでいきましょう。
目次
1. ハイヤーセルフとは
2. ハイヤーセルフから見たあなた
3. こんなときハイヤーセルフはこう思っている
4. ハイヤーセルフと生きることで変わること
5. ハイヤーセルフと共に生きるために
6. ハイヤーセルフを意識する時代が来ています
7. まとめ:「やりたいことをしてもいい時代」の意味
1. ハイヤーセルフとは
1-1. 高い次元に存在する大元の魂
魂というと、今の自分の中にあるというイメージですが、ハイヤーセルフは今のあなたの肉体に入っている現世のあなたの魂とつながって、より高い次元に存在しています。
いつもあなたとつながっている存在ですが、日常生活の中ではそのつながりを感じられないかもしれません。
祖母の世代の人に「悪いことをしたとき、誰も見ていないと思ってもお天道様が見ていますよ」「誰も見ていないからと思っていても、神様はお見通しですよ」というような言い方で叱られたことはありませんか?
自分のしていることすべてを見ているのは、正確に言うと「お天道様」や「神様」ではなくてハイヤーセルフということになります。
昔の人が、たとえハイヤーセルフという言葉を知らなくても、そういった存在がいると思うことで自分がより良い生き方をするということを選ぼうとした、そのこと自体がハイヤーセルフのいる証拠、ということになりますね。
嘘をつくことができない自分自身、それがハイヤーセルフです。
1-2. 「ハイヤーセルフ」と「守護霊」「指導霊」との違い
スピリチュアルな世界で耳にする「ハイヤーセルフ」と、「守護霊」「指導霊」は違うものを指しています。
例えば「守護霊」について調べてみると、守護霊は人ひとりにつき1体がついていて、過去世でも縁の強かった精霊だとする説が多いものの、「守護霊」には「守護霊(ガーディアン・スピリット)」「支配霊(ガイド・スピリット)」「指導霊(コントロール・スピリット)」「補助霊(ヘルプ・スピリット)」の4種類があり、守護霊は1体だけれど支配霊や指導霊はグループでついているという説もあります。
中には「守護霊」がハイヤーセルフだとしている説もありますのが、それはハイヤーセルフが自分を「守ってくれている」という意味で使われているようです。
「指導霊」を「ガイド」と呼ぶ場合もある一方、「コントロール・スピリット」と呼ぶこともあり、また、「ガイド」という呼び名は「ハイヤーセルフに出会うために案内してくれるスピリット」に対しての呼び名とするものもあります。
多くの説では、「ハイヤーセルフ」は3次元の現世を生きている私たちの魂とつながる大元の自分であり、その魂が偉大なるものへつながっていて、現世で生きる私たちのために働いてくれる精霊たちは、以前人として地球に生まれたことのある魂たち、ということになっているようです。
どちらにしても、輪廻転生によって魂を成長させ続けている自分自身で、より高い次元にいるのが「ハイヤーセルフ」であり、今は現世にいないあるひとつの魂が縁あって現世の魂を守る役割を果たしているのが「守護霊」「指導霊」ということになりますね。
1-3. 「ハイヤーセルフ」と「天使」「守護天使」との違い
「ハイヤーセルフ」と自分を守ってくれる「天使」「守護天使」も、自分を守ってくれる目には見えないものという意味では同じですが、違うものを指しています。
肉体を持った自分の魂が成長することで、ハイヤーセルフは自分と一緒に成長しますが、「天使」「守護天使」は自分とは別のもので、肉体を持った自分が成長していくことを助けてくれますが、一緒に成長するわけではありません。
「守護天使」についても、「守護霊」の別名でただの呼び名の違いとする場合もありますが、天使はもとから人の魂としては転生しないものなので精霊ではないとする説もあり、どちらが正しいという基準はハッキリしていません。
また、私たちの魂は今の肉体に宿っていて、それとつながっているのはハイヤーセルフではなく偉大なるものとする説もあり、こちらの説だとハイヤーセルフは自分の内側の魂と一体になっているか、ハイヤーセルフは存在せず、直接、集合意識のようなものにつながっているということになるでしょう。
1-4. あなたとハイヤーセルフの関係
あなたとハイヤーセルフとの関係は、様々な側面を持っています。
人と神様
人がすることは神様にとってお見通しで、それでも人が成長するためにそれを許し、愛してくれる神様との関係にも似ています。
子どもと親
成長を続ける子どもを見守るように、ときにはつらい出来事も体験させて口出ししないという、子どもと親の関係のようでもあります。
まさに自分自身
自分のことをここまで理解できるのはやはり自分しかいないと感じることもあるでしょう。自分としか呼べない、自分の根幹となる部分を持っているのがハイヤーセルフです。
2. ハイヤーセルフから見たあなた
ハイヤーセルフから見たあなたは、どのように見えるのでしょうか。
自分自身ではありながらも、肉体を持って生きる私たちのことを、こんなふうに見ているようですよ。
2-1. 3次元での経験によって成長する魂
私たちは、3次元に生きる地球で魂を成長させるために生まれてきました。ハイヤーセルフはもっと成長したいと願い、それに応えてくれる魂だと信じて、肉体を持った人としてあなたを誕生させました。
生まれてすぐの環境も、千差万別という言葉通り、人それぞれまったく違います。豊かな家庭で温かく育てられる赤ちゃんもいれば、生まれてすぐに捨てられてしまう赤ちゃんもいます。
どちらの魂も、その場所で学ぶことがあり、成長できるとハイヤーセルフは信じています。
ただ人生ゲームの駒を進めるように上の世界から自分を見ているのではなく、自分が地球で経験することを共に味わい、3次元で肉体を持った魂が成長するのを期待しています。
2-2. 人間の身体は魂の乗り物
地球人としてのこの肉体は、魂の乗り物と言えるでしょう。
ピカピカの高級車という場合もあれば、中古のポンコツ車を直しながら乗らなくてはならないこともあるかも知れません。
また、イマイチの車だったけれど、コツコツお手入れをして磨いたり、または好みの色に全塗装したりしてすっかりお気に入りの車になるということもあるでしょうね。
生まれながらに障害を持った身体や、人生の途中で障害を持つ身体になるというような、困難な道を選んだ魂はその分だけ成長できるとハイヤーセルフは信じてそうしたのでしょう。
日本の田舎町に生まれ、背が人一倍高くていじめられるほどだった女性が、大人になって上京し、スーパーモデルになったという例はいくつもあります。
容姿などの見た目や健康面、太りやすいのか太れないのか、運動が得意なのか不得意なのか、肌の色や髪質など、魂の乗り物には様々な違いがあります。こうした個性を活かすことができるかどうかも、ハイヤーセルフが望む魂の成長に関わっています。
2-3. 人生で起きる出来事の意味
人生で起きる出来事は、現世だけを基準に考えると不平等に感じることもあるでしょう。たとえそうだとしても、人生に起きる出来事すべてはあなたの魂の成長にとって必要なことです。
「どうして私ばかりこんなひどい目に遭うのだろう」「どうしてあの人は楽々あの地位に就けるのだろう」生きているとそんなふうに不平等を感じることがあります。そして、それがやる気や希望、前向きな気持ちを奪ってしまうこともあるでしょう。
そんなときこそ、ハイヤーセルフを思い出してください。誰もがそれぞれのハイヤーセルフとつながっていて、それぞれが一生懸命に成長しようとしているのだと信じてください。
たとえ相手があなたにとって酷い人であったとしても、その人にはその行動を通して学ぶことがあるのです。その出来事に過剰反応して自分の成長を遅らせてしまうより、気にせずにやりすごして自分の魂を成長させるのだ、と信じられたら少しは楽になりませんか?
ハイヤーセルフや輪廻転生を信じると、現世での苦しみのひとつ「誰かと自分を比較する」ことから逃れられると思いますよ。
3. こんなときハイヤーセルフはこう思っている
高次の自分、ハイヤーセルフにも感情のようなものはあります。たいていは3次元の地球に生きているあなたと同じ気持ちで過ごしています。
肉体を持った魂となって生きることが楽ではないと知っているハイヤーセルフですから、あなたが嬉しいときは本当に嬉しく思っていますし、辛い苦しいときは助けてあげたい気持ちを胸に見守ってくれています。
あなたがこんなとき、ハイヤーセルフはどう思っているのでしょうか。
3-1. 自分とは何者だろうと考えているとき
あなたが自分について探求しているとき、ハイヤーセルフはとても嬉しく思っています。
ハイヤーセルフ自身が成長するためにあなたは3次元のこの世界に肉体を持って生まれてきました。『自分とは何者だろう』と深く自分について考えるということは、ハイヤーセルフのことを考えていることと同じ意味になります。
ただなんとなく流されるように生きていくのではなく、「自分はどうしたいのだろう」と自分に問いかけながら真剣に生きていくことこそ、ハイヤーセルフの望みです。
あなたは今、ほんとうにやりたいことをしていますか?人生に満足しているでしょうか?そうではないなら、すこしでもそうなろうとしていますか?
今の自分にできることを実践することができるのは、肉体を持ったあなたです。自分が何者なのかを知るため、そしてハイヤーセルフのために、今できる行動を起こしましょう。
3-2. 理性やエゴで物事を判断しているとき
あなたが理性や自分のエゴで物事を判断しているとき、ハイヤーセルフはその間違いに気付かせようと必死です。
自分だけに都合が良いようにうまく策略したつもりでも、スムーズに進展しなかったり横やりが入ってやり直しになったり、うまくいかないはずです。
「そんなことはない。私はこうしたいのだ。なぜハイヤーセルフは邪魔をするのか!」と言いたくなるかも知れませんね。そういうときは、自分が「こうしたい」「こうなりたい」ということが、自分の源泉から湧き出るものではなく、「思考」が生産した「願望」なのではないかと疑ってみてください。
現世(今生)で得た浅い知恵だけを使い、現世の自分のことだけを考えての「願望」など、たとえ叶ったとしてもかえって自分の魂の成長の妨げになってしまうということもあるのかもしれません。
3-3. ハイヤーセルフに助けて欲しいと思っているとき
何かの問題に直面し、ハイヤーセルフに助けて欲しいと思っているとき、ハイヤーセルフはもちろんあなたを助けたいと思っています。
ただ、あなたにとっては「困難で難解なトラブル」と感じていても、それが現世でのあなたにとって必要な経験ということもあります。その場合、そのトラブルを避けて通りたいと感じているあなたに、ハイヤーセルフはトラブルを避ける方法を教えてはくれないでしょう。
そのトラブルを「これも自分の成長のために必要な出来事」としてしっかり受け止め、今の自分にできる精一杯の行動をはじめたとき、ハイヤーセルフはあなたを手伝うことができるようになります。
3-4. 悩みに直面して深い絶望に覆われているとき
深刻な悩みに直面し、自分にはなす術がないという絶望感に襲われているとき、ハイヤーセルフはもちろんあなたを助けたくて仕方がない気持ちでいます。
他でもない自分のことなのだから、ハイヤーセルフもあなたの苦しみをわかっています。3次元の世界で肉体を持ち「自分」として生きていくことが決して楽ではないことも、ハイヤーセルフは理解しています。
それでもハイヤーセルフは生きることを楽しみ、成長したいと願っています。あなたならそれができると信じるところから、ハイヤーセルフの挑戦ははじまっているのです。
深い絶望を感じると、3次元で暮らす今の私たちはどうしたらいいのかわからなくなり行動を取りにくくなります。するとハイヤーセルフはあなたを助けたくても、なにもできないということになってしまうのです。
つらくても苦しくても、今の自分にできることをはじめることで、ハイヤーセルフもあなたを手伝うことができるようになります。
4. ハイヤーセルフと生きることで変わること
4-1. 小さな悩みはなくなります
ハイヤーセルフを意識して生きることで、それまで悩んでいたことが小さなことに思え、「どうしてあんなことで悩んでいたのだろう」と思うまでになります。
なぜなら、それまでは自分目線だけで見ていた世界が、ハイヤーセルフを信じることでぐっと広がりと深みを持ち、それまでとはまったく違う世界に見えてくるからです。
相手に攻撃されると自分の保身のために必死で応戦したり言い訳したり、なにか策略を練ったりしていた自分が、この広い視野を持つことで「あの人にはあの人の理屈があるのだろう」「争っても仕方ない。時間の無駄」と思えるようになります。
また、まったく自分に非がないのに人に悪く言われようと、わかってくれる人がいればいい(ハイヤーセルフがわかってくれる)という気持ちにもなりますから、ますます悩みはなくなっていくのです。
4-2. 自分が本当にしたいことがわかるようになります
ハイヤーセルフと一緒に成長しようと決めることで、本当に自分がしたいことが見えてくるようになります。
そのため、今の自分がしていること、勉強や仕事などが自分のしたいことにつながっていることを実感でるため、真剣に打ち込めるようになります。
もし、今の自分がしていることが魂からの望みでなかった場合それに気付くようになりますから、ハイヤーセルフを味方につけて自分のやりたいことの方向へ進めるようになるのです。
自分の本音に気付かないフリをして、世間的に無難な生き方をしている人も、ハイヤーセルフとつながっていくことで、魂の本当の声に気付くため、いずれ自分が本当にやりたいことへ向かうようになります。
どうも今の自分はやりたいことをしていないような気がする、という人は、ハイヤーセルフと一緒に今の自分も成長したいのだと心から思うことで、素直な自分の心が見えてくるはずです。
それは「今の状況から逃げたい」「仕事や勉強を怠けたい」「ラクしてお金持ちになりたい」という、知性で考える欲望ではなく、「損得勘定なくただそれをやりたい」という魂からの欲求で、大変な道のりでも必ず乗り越えていけるといった種類の希望です。
4-3. ものごとを俯瞰できるようになります
ハイヤーセルフを意識することで、現在の自分を俯瞰できるようになります。身の回りに起こる出来事も俯瞰できるようになるため、とても落ちついて慌てずに対処できるようになるでしょう。
そうした行動は問題を早く解決に向かわせますから、今までのようにぐずぐずと悩んだり落ち込んだりする時間が減っていくはずです。
そしてたいていのトラブルや失敗は、「自分の魂を成長させるため」と思えるようになるので、傷ついたりへこんだりすることもなくなっていき、とても生きやすくなります。
そうなってくるとどんな道でも自分は乗り越えられるという自信がついてきますから、これまでは「自分には無理」と思っていたようなことでもチャレンジしていけるようにもなるでしょう。
5. ハイヤーセルフと共に生きるには
5-1. ハイヤーセルフと会話する方法
ハイヤーセルフと会話する方法は、自分自身が瞑想などでおこなうセルフチャネリングや、ヒプノセラビストにヒプノセラピーを受けること、チャネラーにチャネリングしてもらう、などがあります。
瞑想で脳をα波にするための誘導してくれるCDや音源はたくさんあるので、そういったものを利用すると比較的簡単にリラックスした状態にはなれます。
しかし、ガイドやハイヤーセルフから意味のある言葉を引き出したり、会話をしたりするようなチャネリングに至るのは難しいようです。
元々の素質もあるとは思いますが、練習のしかたが書かれた本などもあるので興味のある方はセルフチャネリングの練習をしてみるもの面白いかもしれません。
ヒプノセラピーを受けるなら、こちらの記事を参考にすると良いと思いますよ。
▼ ヒプノセラピー(催眠療法)を受ける前に知っておきたいこと
https://taking-a-stand.jp/hypnotherapy-2336
自分の代わりにチャネリングをしてもらうというときも、ほんとうに自分のハイヤーセルフとつながることができ、メッセージを聞き出すことができる人なのかよく調べましょう。
5-2. ハイヤーセルフに質問をするコツ
あなたの方からハイヤーセルフに質問がある場合、朝起きたときや夜眠りにつく前、または瞑想ができるような個室などの静かな環境で質問しておきましょう。
質問のしかたのコツですが、「今の自分はあらゆる方向へ行くことができる」と信じ、自分の心に「どうしたいのか?」を尋ねておきます。そして、それを元にハイヤーセルフに質問します。
きっと近いうちにハイヤーセルフからのメッセージがありますから気をつけて過ごしてみてください。メッセージはふと心に浮かぶかもしれませんし、友人の言葉や偶然目にする本や雑誌に書かれているかもしれません。
【自分の今の恋愛について尋ねたいとき】
(NG) 今の彼とは続くでしょうか?
(OK) どうしたら今の彼と続けられるでしょうか?
自分の心が、理性で考えた条件や執着からなどではなくて、ただ素直に「彼と続けたい」と思っているなら、彼とうまくいく方法を尋ねます。
【自分のこれからの仕事について尋ねたいとき】
(NG) 良い仕事に就けるでしょうか?
(OK) どうしたら○○になれるでしょうか?○○の仕事はできるでしょうか?
自分が今の人生でどんな仕事をしたいのか自分なりに答えを出して、その望みを伝えるようにします。
5-3. ハイヤーセルフからのメッセージ
ハイヤーセルフはいつもあなたとつながっていて、日常生活の中で様々なメッセージを送ってくれています。
直感
ふと思いついたこと。こちらの方が良いと感じること。なぜか危険と察知することなど。
シンクロニシティ
偶然に一致していることに気づき「あれ?」と感じること。必要な情報が入ってくることなど。
わくわく感や理由もなく好きという気持ち
「これからすることを考えるだけでワクワクする」とか、「なぜだかわからないけれどこれが好き!!」という気持ち。
不安感やもやもや、気が進まないという気持ち
「なんだか気持ちが乗らない」「あの場所に行くと不安に感じる」など、ハッキリとした理由がないのに気が進まないという気持ち。
これらのことも、ハイヤーセルフからのメッセージです。
【コラム】あなたはハイヤーセルフに何をしてあげていますか?
肉体を持って3次元で生きている私たちは、ハイヤーセルフは自分より上の次元にいるのだから、自分よりいろいろなことを知っていて、自分にはできないことができると考えます。
だから、教えて欲しい、助けて欲しい、導いて欲しい、そんなふうに3次元に生きる自分はハイヤーセルフから与えられることばかり求めてしまいますよね。
自分らしい人生を夢見ているのはここにいる自分だけではなく、ハイヤーセルフも同じです。あなたと同じように楽しみたいし、充実した日々を送りたいし、成長したいのです。
ハイヤーセルフは自分と別の人格ではありません。あなたの一部なのです。他ならぬ自分のために、あなたは何をしてあげていますか?
自分を愛し、自分をいたわり、楽しみながら成長していくこと。自分の喜びのためにできることはすべてハイヤーセルフの喜びです。
「ハイヤーセルフがあなたの人生をなんとかしてくれる」のではなく「自分」が「自分」のことをなんとかするのです。前へ進まなくては、動かなくてはいけません。
他ならぬ「自分」のことなのだから、なんとかしてあげたい。ハイヤーセルフはいつもそういう気持ちでいます。高次の世界から平静な気持ちでぼんやりと、あなたが悩んでいるのを眺めているのではありません。
たとえあなたが絶望で動けなくなっていても、いつもあなたのことを信頼して、あなたが前へ進むのを待っています。
これほどの愛情をいつも受け取っていると信じるだけで、心が温かくなってきますよね。
自分を思いやって大切にすることでハイヤーセルフに感謝を伝えましょう。
6. ハイヤーセルフを意識する時代が来ています
ハイヤーセルフを意識して自分を高める時代になっています。世の中の空気が大きく変わっていることに、意識的であれ無意識であれ、多くの人が気付きはじめています。
これまでのようなやり方でただ単に経済的に豊かになることだけではなく、本当の自分を生きることに目を向ける人が増えているのは、本屋さんへ行って書籍のタイトルをながめるだけでもわかります。
私たちはこれから、どのような時代を生きていくのでしょうか。
6-1. 理性・左脳で活躍できた魚座の時代
春分点が存在する星座の時期に関しては様々な説がありますが、多くの説では約2000年間続いていた魚座の時代は終わったとされています。
魚座の時代は、左脳を使った理性でものごとを予測することができ、男性的な理屈を理解できる人が活躍した時代です。
2000年という長い間、同じような法則が続いてきたわけですから、その時代に生きてきた私たち、その時代の歴史しか学んでいない私たちはどうしても、何かを考えるとき、決断するとき、左脳の理性に頼ってしまいます。
しかしそれがうまくいったのは男性的な特徴のある、魚座の時代だったからなのでしょう。
最近の若い人たちや子どもたちは、親の世代の人たちに比べ、競争心がなく協調性があり、物欲などの所有欲も薄いと感じませんか?彼らはすでに、魚座が終わることをわかっていて生まれてきた魂だからです。
6-2. 水瓶座の時代に入っています
魚座の時代が終わった今(今もまだ星座が変わる途中だという説もあります)、水瓶座の時代に入りました。
水瓶座は女性的な面を強く持ち、協力や協調、右脳をつかった直感的なことが得意です。スピード感があることも特徴で、流行などがこれまでのように予測できなくなり、誰もが同じような流行りを追うのではなく、それぞれが自分のスタイルを築いていく時代になっていきます。
そうした時代には、魚座のように今生だけの経験や地球上の理屈だけから「こうすればこうなる」と予測できることが少なくなります。
これまでだったら絶対に儲からないと言われるシステムの仕事がうまくいくようになったり、お金をもらわなくてもやりがいがあったりやりたいと感じたりすれば人は動くようになったりします。
もちろんハイヤーセルフは時代の変化に気付いて柔軟に対応していけます。
自分の左脳で考えた「理屈」で判断するより自分の心の中に素直な気持ちで「どうしたらいい?」と尋ねることで判断すべき時代と言えるでしょう。
6-3. 素直な気持ちで自分に尋ねる習慣を
何かに迷ったとき、悩んだとき、何かを決めなくてはいけないとき、私たちはどうしてもこれまでのように左脳からの「理屈」で考えようとしてしまいますが、素直な気持ちで自分に尋ねる習慣を持ちましょう。
情報が少なかったこれまでの時代のように、あれこれ情報を集める必要はありません。ネットで検索するだけであきれるほどの情報が簡単に手に入る時代、どの情報が正しいかの判断を理性や理屈で下すのは危険なことです。
左脳の理性で判断できることなら、悪人はそれを利用して嘘の情報を信じさせることもできるはずです。あなたのメールボックスにも「儲かる」「稼げる」「モテる」などの左脳が喜びそうな欲を刺激する言葉が満載のスパムメールがたくさん届くのではないでしょうか。
そうした犯罪に巻き込まれるのは「自分の心」で判断せずに「左脳の理性」で判断するからです。
必要なのは静かな環境とハイヤーセルフの存在を信じる素直な気持ちだけですから、「自分の心」で判断することにチャレンジしてみましょう。
いきなり大きな決断をするのには抵抗があるでしょう。まずは日常の小さなこと、例えば「今日のランチは何にしようかな」といったことから始めてください。
「カレーが食べたいけど、あのお店はいつも混んでるし…」「がっつりカツ丼が食べたいけど、太っちゃうし…」こうした理性の声を聞くのではなく「今日はこれが食べたいな」と自然に思えたらそれに従って行動してみることです。
いつも混んでいる店がたまたま空いていたり、意外な人に出会えたり、何かが起こるかもしれませんよ。
6-4. 必要に応じたチャネリングを
どうしても自分だけで判断するのに抵抗があるという場合、それ自体がハイヤーセルフからのメッセージかもしれません。
普段から「素直な気持ちで自分に尋ねる」「静かな環境で自分をみつめる」ことや、瞑想などを習慣にしている人なら、セルフチャネリングでハイヤーセルフからのメッセージを受け取れるかもしれませんが、それは無理というならヒプノセラピストの力を借りることも検討してみましょう。
また、自分に代わってハイヤーセルフとチャネリングしてもらうと言う場合、自称チャネラーという人の中には、あやしい人もいますから注意が必要です。信頼できる人からの紹介ではない場合はよく気をつけてくださいね。
はじめてチャネリングしてもらうなら、チャネラーに次のような質問をしてみることも有効です。
●はじめてチャネリングしたときのことを教えてください。
●何につながりましたか?
●どんな感じでしたか?
⇒ 具体的にすらすらと言えないなら、怪しいでしょう。
●チャネリングは、段階を追って上手になりましたか?
●どの段階で仕事としてお金を取るようになりましたか?
⇒ 明確に答えられない人は疑っても良いでしょう
チャネリングの答えが曖昧で望むようなものでなかった場合、今回のことは諦めて規定の料金を支払い、二度と行かないという選択をしましょう。
もし、はじめに提示した代金より多く請求されたり、何か物を売りつけられたり、お祓いのような料金のかかることを要求されたりした場合は毅然とした態度で断ってくださいね。
7. まとめ:「やりたいことをしてもいい時代」の意味
「やりたいことを自由にしてもいい時代」になっています。それは、左脳で考えた損得勘定で自分勝手なことをするという意味ではなく、自分を大切にする、自分を愛する、自分らしい自分でいる……そうしたことを目的に「やりたいことをしてもいい」という意味です。
スピリチュアルな考え方では「まず自分が幸せになること」を大切にしています。ハイヤーセルフの存在を認めれば、自然とそうした生き方を選ぶようになっていくでしょう。
人類全員が「やりたいこと」などしてしまったら、世の中はめちゃめちゃになってしまうと思いますか?
そんなことはありません。欲しいものもやりたいことも人それぞれ違います。
ある人は車の運転が好きで、別の人は、運転は苦手だけど荷物があって遠くへ行きたいというなら、運転が好きな人が乗せていってあげれば良いのです。運転した人は美味しい物を食べるのが好きだけれど料理ができないなら、料理のできる人に作ってもらえば良いのです。
車に乗せてもらった人が料理を作ることができなかったら運転した人は損だと思いますか?大丈夫、車に乗せてもらった人以外の人に作ってもらえば良いだけのこと。
「自分と相手」のように狭い世界で考えてしまうと成り立たないことも、広い世界がひとつだと考えれば、必ずバランスは取れるようになっています。
誰もが東京やニューヨークに住みたいわけではありません。田舎暮らしが良いという人もいれば、都会に暮らしたいという人もいます。
つまり、豊かさは人によって違うということ。東京に住むことが豊かだと感じる人もいれば、田舎に住むことが豊かだと感じる人もいるということです。
本当に欲しいものがわかるようになれば、皆がブランド品や高級外車がほしいわけではないということがわかってきます。
食べるものも同様。高級和牛やうなぎを毎日食べたいと思う人はいないでしょう。胸焼けしてしまいそうですものね。
ちゃんと自分の心に向き合って、欲しいもの好きなものを理解していけば、すべてがそのように、自然とバランスが取れるので心配ないのだと思います。
あなたの、自分にとっての豊かさとは何でしょうか?自分自身であるハイヤーセルフのためにも、やりたいことをして幸せや豊かさを遠慮なく受け取りましょう。
【参考書籍】
「宇宙直感でピピッと生きよう」ウィリアム・レーネン (ヒカルランド)
「天使の声を聞く方法」ドリーン・バーチュー (ダイヤモンド社)
「セルフより愛を込めて」秋元ユキ (北星社)
「あなたのガイドに願いましょう」ソニア・ショケット (ダイヤモンド社)
「オープニング・トウ・チャネル」サネヤ・ロウマン&デュエン・パッカー (ナチュラルスピリット)
「セルフ チャネリング」上本真砂未 (アールズ出版)