アロマセラピーを始めてみたいと思っても、たくさんの精油があるために何から購入したらいいのかわからないという人も少なくないでしょう。
ここでは、アロマ初心者におすすめの3種類の精油で「アロマのある暮らし」を楽しむ方法をご紹介します。その後さらに興味が出てきた人のために、症状などに合わせて選ぶ代表的な精油をご紹介していきます。
女性は香りに敏感です。毎日自然な良い香りに心地よく刺激されて生活すると、朝の目覚めがスッキリする、軽い頭痛なら薬に頼らず治る、肌がきれいになるなど様々な効果を得ることができますよ。
植物(ハーブ)や果物などから抽出した100%天然の精油(エッセンシャルオイル)を用いた治療を「Aromatherapy」といいます。「Aromatherapy」を英語読みすると「アロマセラピー」、フランス語読みをすると「アロマテラピー」というので日本ではそのどちらもの言葉が使われています。
この記事では統一するために「アロマセラピー」とさせていただきます。それでは、アロマ生活の第一歩をスタートしましょう。
目次
1 アロマ初心者におすすめの精油は3種類
1-1 なぜ3種類でスタートすると良いのか
1-2 おすすめ精油3種
1-3 アロマセラピーはじめの一歩
1-4 アロマ初心者さんへの注意点
2 女性におすすめのアロマ活用法
2-1 朝起きてからのアロマ
2-2 通勤・通学時のアロマ
2-3 勉強・仕事に役立つアロマ
2-4 家事で役立つアロマ
2-5 帰宅してからのアロマ
3 アロマを楽しむおすすめクラフト
3-1 スプレーと使い方
3-2 バスソルトと使い方
3-3 ブレンドオイルと使い方
3-4 練り香と使い方
3-5 クレイパックと使い方
4 使い道の広いおすすめアロマ
4-1 イランイラン
4-2 オレンジスイート
4-3 カモミールジャーマン・カモミールローマン
4-4 クラリセージ
4-5 グレープフルーツ
4-6 サイプレス
4-7 サンダルウッド
4-8 ゼラニウム
4-9 ティートリー
4-10 ペパーミント
5 まとめ: 女性の不調にはアロマセラピーがおすすめです
1 アロマ初心者におすすめの精油は3種類
1-1 なぜ3種類でスタートすると良いのか
アロマ初心者が3種類の精油でスタートすると良い理由
・ひとつの香りだけを使い続けると身体が慣れてしまって心地よさが半減してしまう
・4本以上になると初心者には多すぎてそれぞれの精油の魅力をじゅうぶんに理解できない
代表的な3本の精油が持つ効能を使いながら学んで覚えていくことで、無理せず香りのある生活を送ることができるようになるということですね。
このようにアロマ初心者に3本の精油をすすめているのは、アロマセラピーのプロ養成スクールを経営している総合美容家のおかせみとさんです。
自然に囲まれて暮らしていた時代には「朝・昼・夜」の香りや、「春・夏・秋・冬」のそれぞれの香りを、植物や土が発しているのを空気から感じることができました。それらの自然の香りは私たちの心身に、トラブルに対する抵抗力を与えてくれていました。
しかし、人工物が増えてこうした香りを感じることがなくなった現代ではその抵抗力が弱くなってしまっているのです。
アロマセラピーで自然の香りを取り入れた生活をすることで、徐々に体調が良くなることを感じられるはずです。
1-2 おすすめの精油3種
初心者におすすめなのは、精油の代表的な効能を持っていて、しかも香りの好みからいっても好き嫌いの少ない3種類の精油です。
おすすめ1 ラベンダー
・心の安定と元気をくれる
・鎮静、殺菌、浄化など万能的な効能を持つ
おすすめ2 ローズマリー
・力強く刺激的な魅力を持つ
・心身に活力を与え、集中力や記憶力を高める
おすすめ3 レモン
・美をもたらし、心身を浄化する
・新陳代謝を高め、若さを保つ
この3種類の精油を使って3か月ほど生活をしていくと、精油の効能やブレンド方法など様々なことを理解することができるので、その先にアロマセラピーを本格的に学ぶときに楽に学んでいくことができます。
1-3 アロマセラピーはじめの一歩
日本ではアロマセラピーにつかう精油は雑貨扱いとなります。中には粗悪な商品もありますので、精油選びには注意が必要です。
精油を選ぶときの主な注意点
・植物名が学名で明記され、特徴となる成分、産出国も表示されている
・100%天然である
・原料のハーブは有機農法栽培である
・原料のハーブの抽出部分が明記されている
・生産国でびん詰めされている
・含有成分や成分分析データが開示できる
・1滴が0.05~0.06mlの範囲内である
詳しくは、こちらの記事「1-5. 精油選びの際注意すべきこと」を参考にしてください。
3種類の精油を用意したら、まずは香りを楽しむことからスタートしましょう。それぞれの精油の蓋をあけて、空気中に漂う優しい香りを感じてみてください。
人によって、また同じ人でも体調によって、3種類それぞれに感じるものがあるはずです。時間に余裕のあるときには、リラックスして自分の体調を感じながら、この3種類の香りを嗅ぎ比べてみてくださいね。
1-4 アロマ初心者さんへの注意点
精油は直接肌につけてはいけません。アロママッサージなどで肌につけるときには「キャリアオイル」という植物油で希釈して使います。
天然のものならアレルギーが起きないというわけではありません。キャリアオイルと精油は必ずどちらもパッチテストをしてから使いましょう。
パッチテストの方法
1 実際に使う濃度にキャリアオイルで希釈した精油を上腕部の内側に10円玉くらいの大きさに塗り、そのまま2日間(48時間)様子を見ます。
2 変化がなければその精油、キャリアオイルとも使用して問題ありません。
3 皮膚にかゆみや赤み、発疹が出た場合は、精油かキャリアオイルのどちらかにアレルギー反応が起きていると考えられます。そこで、次は精油とキャリアオイル単独で同様のパッチテストを行います。
※アレルギー反応が現れた場合は、すぐに無香料のせっけんでよく洗い流し、タオルで軽くふいて空気にさらします。
※精油にアレルギーがあった場合は、その精油は塗布だけでなく吸入も控えてください。
※特定の精油にアレルギーがあった場合、精油の中には同様の薬効を持つものが必ずあるので、毎回パッチテストでチェックしながら自分に合った精油を使うようにしましょう。
キャリアオイルとは
キャリアオイルは、精油を希釈して使うためのオイルです。
100%天然の植物油でビタミン類を非常に多く含むなど、キャリアオイル自体にも保湿、鎮静、殺菌、抗炎症といったさまざまな作用があります。
キャリアオイルの種類
・ホホバオイル
・ローズヒップオイル
・月見草オイル
・マカダミアナッツオイル
・スイートアーモンドオイル
・小麦胚芽オイル
それぞれのキャリアオイルの特徴はこちらのサイトの「(コラム)キャリアオイルについて」を参考にしてください。
精油は飲まないようにしましょう。ヨーロッパでは医師の処方のもとで治療のために精油を服用することもありますが、服用には向かない精油もあります。自分でアロマセラピーをするなら服用は避けましょう。
オフィスなどでの手軽な芳香浴として「マグカップにお湯を入れて精油を垂らして吸い込む」という方法もありますが、誤って飲んでしまわないよう注意しましょう。
2 アロマを楽しむおすすめクラフト
アロマセラピーは精油をハンカチなどに垂らして香りを吸い込んだり、お湯に垂らして湯気を吸い込んだり、手浴足浴のお湯、バスタブに精油を垂らすといったことから始められます。
香りを楽しむ余裕ができて効果を実感し、もう少し興味が出てきたら、精油を使ったクラフトを楽しみましょう。
精油はそのままでは皮膚につけられませんが、キャリアオイルで希釈したり、無水エタノールと精製水で希釈したりすることで肌に直接つけられるようになります。
クリーム状の練り香にしておくのも、乾燥した肌につけられて便利です。精油を使いやすくしておくことで、日々の生活にアロマセラピーを取り入れやすくなりますよ。
2-1 スプレーと使い方
精油のスプレーの材料
・無水エタノール…3ml
・精製水…27ml
・精油…6滴
作り方
無水エタノールを計量してスプレーボトルに入れます。
精油を加えて、蓋をしてよく振り混ぜます。
精製水を計量してボトルに加え、蓋をしてよく振りまぜます。
使い方
・鎮静作用のあるラベンダーは枕やシーツの香りづけに
・集中力をアップするローズマリーは勉強中のルームコロンとして
・レモンスプレーは化粧水として使えば古い角質を取り除いてくれます
・ローズマリーを顔にスプレーすると朝の眠気覚ましになります
※使う直前にボトルをよく振ってからつかいます
※2週間くらいで使い切りましょう
2-2 バスソルトと使い方
バスソルトの材料
・天然塩…20g
・精油…5~8滴
※肌の弱い人は、精油ではなく精油を希釈したブレンドオイル(5ml)を使うと良いでしょう
作り方
計量した天然塩を蓋のある容器に入れます。
精油を垂らしてスプーンなどでよく混ぜます。
蓋をしてさらに精油がまんべんなく混ざるように振りまぜます。
使い方
・ローズマリーは朝風呂や朝の手浴に使うとすっきりと目覚めます
・半身浴でじっくりと汗を出すことでデトックス効果があります
・深さのあるバケツなどに入れたお湯に入れて足湯をすればぽかぽかになります
※体が慣れてしまうので、精油の種類は1週間くらいで変えます
※これは入浴1回分の目安の分量です(手湯・足湯なら数回分)
※入浴の2時間くらい前に1回分を作って蓋をしておけば香りがなじんだバスソルトができます
※蓋をあけておくと香りが飛んでしまうので注意してください
2-3 ブレンドオイルと使い方
ブレンドオイルの材料
・キャリアオイル…30ml
・精油…6滴
作り方
キャリアオイルを計量して保存用ボトルに入れます。
精油を加え、蓋をして軽く振りまぜます。
使い方
・お湯で流してタオルドライした頭皮にローズマリーオイルを垂らしてマッサージし、しばらくおいてからシャンプーで洗い流すとツヤがありまとまりの良い髪になります
・肩こりのときは肩に塗ってマッサージ
・全身に薄く塗れば保湿効果があります
・ラベンダーオイルはメイク落としのクレンジングになります
※スプレーよりは多少長持ちしますが、3週間程度で使い切るようにしましょう
2-4 練り香と使い方
練り香の材料
・ミツロウ…5g
・キャリアオイル…15ml
・精油…6滴
作り方
なべでお湯をわかし、金属製のカップにキャリアオイルを計量して入れ湯せんにかけます。
計量したミツロウを入れて溶かします。
溶けたらカップをなべから出して、あら熱をとります。
精油を加えてスプーンでよくかき混ぜ、冷えて固まる前に保存容器に入れて蓋をあけたまま冷まします。
使い方
・ロングヘアの人は毛先につけると枝毛予防に
・首筋や耳の後ろ、足首など直接日光が当たらないところにつけて香りを楽しみます
・指先や爪に塗るネイルオイルとして
・切り傷や虫刺されなどの軟膏として
・ひじ、ひざ、かかとのガサガサしたところに塗って保湿できます
2-5 クレイパックと使い方
クレイパックの材料
・クレイ…15g
・精製水…15ml
・精油…3滴
・キャリアオイル…3ml
※クレイは精油を扱っているお店などで手に入ります
作り方
小さなボウルなどにクレイを計量して入れ、精製水を少しずつ加えてスプーンで混ぜます。
精油を加えてさらに混ぜ、キャリアオイルも加えてよく混ぜます。
使い方
・メイク落としの後、洗顔料で顔を洗います
・水分をふき取ってから、目と口の周りを避けてクレイをのばします
・10分~15分ほどおいてから、水で洗い流します
・入浴時に使うこともできます
※使う分だけその都度作ります
3 女性におすすめのアロマ活用法
3-1 朝起きてからのアロマ
手足が冷える人に
洗面器にお湯を張り、ローズマリーを1滴垂らして手湯をします。
手は精油の吸収が良く、血行が良くなり気持ちよく目覚めます。
ローズマリーを垂らしたこのお湯は冷めたら顔を洗うと肌が引き締まります。
寝起きの悪い人に
枕元にコットンとローズマリーの精油ボトルを置いて寝ます。
朝起きたらコットンにローズマリーを垂らしてその香りを吸い込みます。
血の巡りが良くなり、すっきり目覚められます。
3-2 通勤・通学時のアロマ
電車の中を快適に
満員電車に乗る人などは、ハンカチにお好みの精油を垂らしておきましょう。
朝はレモンがおすすめです。強すぎる香水や柔軟剤の香り、他人の体臭や口臭などを感じて不快になる前にハンカチで口と鼻を覆うことで気持ちよく過ごすことができますよ。
風邪の季節などにははじめからマスクに精油を垂らしておくのも良いでしょう。
3-3 勉強・仕事に役立つアロマ
緊張緩和に
神経を使う仕事が続き、緊張が取れないときは、休憩時間にラベンダーの香りを嗅ぎましょう。ハンカチやティッシュペーパーに吸い込ませてもいいですし、マグカップのお湯に垂らして吸っても良いですよ。
集中力アップに
集中力が途切れがちなら、ローズマリーの香りを吸い込みましょう。こちらもハンカチなどから吸っても、カップのお湯に垂らして吸っても良いですよ。
眠気覚ましに
レモンかローズマリーの精油をハンカチやティッシュペーパーに垂らして吸い込みます。頭がスッキリして眠気がなくなりますよ。
3-4 家事で役立つアロマ
虫よけに
洗濯物を干すときには、ベランダの空間にレモンをスプレーて虫よけにします。
キッチンの除菌・消臭に
レモンとローズマリーのスプレーはキッチンのまな板や生ごみ入れなどにスプレーすることで除菌、消臭効果を発揮します。
掃除機の匂い消しに
掃除機をかける前に、コットンやティッシュペーパーに多めのレモンを含ませて吸い込みます。掃除機をかけると良い香りが広がりますよ。
取り込んだ洗濯物などに
シーツや布団カバーなどにラベンダーをスプレーします。良い香りで安眠効果があります。ラベンダーをティッシュペーパーに染み込ませたものをタンスの中にいれたり、枕カバーの中に入れたりするのも効果があります。
3-5 帰宅してからのアロマ
入浴でデトックス
湯船にラベンダーのバスソルトを入れて汗が出るまで入浴します。
洗顔後に
洗顔後にはレモンのスプレーを顔にふきつけます。美白効果があります。
乾燥した肌に
ひじやひざ、かかとにはラベンダーやレモンのクリームをすりこみます。
生理痛のときは
ラベンダーをハンカチなどに垂らして嗅ぎましょう。さらに、ラベンダーのブレンドオイルを下腹部に塗ってマッサージするとより効果があります。
肩こりのときは
ラベンダーとレモンのブレンドオイルを肩に塗って軽くマッサージします。
頭痛には
ラベンダーのブレンドオイルをこめかみに塗ります。ストレスからくる頭痛の場合は薬よりも効きますよ。
4 使い道の広いおすすめアロマ
代表的な3種類の精油を使いこなせるようになる頃には、他の精油にも興味が湧いてくることでしょう。使い道の広いおすすめの精油を、その特徴と効能でご紹介していきますね。
4-1 イランイラン
スパイシーで甘く、エキゾチックで濃厚な香りです。
効能
抗うつ、抗菌、鎮静、ホルモン調整作用
更年期の諸症状を緩和し、性的障害の改善に効果があります。美容面に関しては、皮脂の分泌を調整しますので無香料シャンプーに混ぜて使うことで薄毛、抜け毛を改善できます。
4-2 オレンジスイート
フルーティで甘くライトな香りです。
効能
血行促進、抗うつ、抗菌、消化促進、鎮静作用
不眠や不安など、気持ちをリラックスさせて落ち着かせたいときに有効です。美容面では、乾燥性のしわや皮膚のトラブルを改善し、健康的な肌を作ります。スプレーにして部屋のフレッシュナーとして使うと良いでしょう。
4-3 カモミールジャーマン・カモミールローマン
カモミールには「ジャーマン」と「ローマン」の2種類があります。ジャーマンは濃厚な甘い香り。ローマンはフルーティで甘酸っぱい香りです。
効能
◆ジャーマンカモミール
抗アレルギー、抗炎症、抗菌、抗掻痒、鎮静、鎮痛、ホルモン調整作用
美容面ではニキビの改善に役立ちます。女性ホルモン様の働きもあるので更年期障害の緩和にも効果があります。
◆ローマンカモミール
抗アレルギー、抗炎症、抗菌、鎮静、発汗、利尿作用
作用が穏やかで優しい香りなので子どもにも使えます。寝つきの悪い子供の枕元にカモミールローマンを垂らしたハンカチやティッシュペーパーを置くと良いでしょう。
4-4 クラリセージ
わずかにスパイシーさを含むマスカットのような香りです。
効能
抗うつ、通経(月経を起こす)、鎮静、鎮痛ホルモン調整作用
女性ホルモンのバランスを整える作用があるので、女性特有の不快症状に効果があります。美容面では、毛髪の成長を促進し、頭皮のトラブルを解消してくれます。決断力を取り戻したいときに香りを嗅ぐと、リラックスしながらスッキリと頭が働くようになります。
4-5 グレープフルーツ
柑橘系の甘酸っぱいさわやかな香りです。
効能
血行促進、抗うつ、抗菌、脂肪分解、消化促進、食欲抑制作用
ストレスに直面したとき、甘いものやアルコールを過剰摂取してしまう人には有効です。ダイエットやデトックスに役立つ精油です。ストレスを感じたらハンカチなどに垂らして香りを吸い込みましょう。
4-6 サイプレス
ウッディで甘くライトな香りです。
効能
うっ滞除去(体液などの滞りを解消する)、抗炎症、抗菌、収れん、鎮痛、発汗、ホルモン調整、利尿作用
心身に溜まった老廃物を取り除くデトックス効果に優れた精油です。美容面では肌の引き締めに効果があります。スプレーを使いましょう。足のべたつきや臭いを抑える効果もありますよ。
4-7 サンダルウッド
日本ではお香の「白檀」で有名な、甘くオリエンタルな香りです。
効能
抗炎症、抗菌、血行促進、鎮静、利尿作用
泌尿器、生殖器系のトラブル全般に効果があります。呼吸器系のトラブルにも役立ちます。美容面では、肌荒れ、湿疹、かゆみなどを改善し、アンチエイジング効果があります。ブレンドオイルでバスソルトを作りゆっくり湯船に浸かる入浴がおすすめです。
4-8 ゼラニウム
ローズに似た甘くフレッシュな香りです。
効能
皮膚弾力回復、抗うつ、収れん、抗菌、抗真菌、鎮静、ホルモン調整作用
リンパを刺激し、体内の毒素の排せつを促すためむくみを解消します。美容面では、あらゆる肌のトラブルの回復を早めます。スプレーを顔にかけたり、ディフューザーで芳香浴をしたりすると良いでしょう。
4-9 ティートリー
ツーンとした清潔感のある香りです。
効能
抗ウィルス、抗炎症、抗真菌、殺菌、免疫力増強作用
風邪やインフルエンザのような感染症の予防や、鼻や耳の炎症に効果があります。美容面では、傷跡の直りを早め、ニキビや日焼け肌にも効果があります。ディフューザーで芳香浴するとイライラや落ち込みに効果があるだけでなく風邪の予防にもなり、部屋の消臭効果もありますのでおすすめです。
4-10 ペパーミント
甘さの中に清潔感のあるすっとした香りです。
効能
血行促進、殺菌、消炎、消臭、消化促進、鎮静作用
消化器系のトラブルを解消し、胃の緊張を緩めて痛みをやわらげます。美容面では、毛細血管を収縮させ、炎症やかゆみを伴う皮膚のトラブルに効果を発揮します。ディフューザーで芳香浴するとストレスによるイライラがなくなり、部屋の消臭にもなります。
5 まとめ: 女性の不調にはアロマセラピーがおすすめです
アロマセラピーをしたことがないアロマ初心者にも、効果を実感しながらアロマを楽しんでもらえる方法をご紹介してまいりました。
どの精油を購入したら良いのか迷ったときには、まずは「ラベンダー」「カモミール」「レモン」の3種類の精油を購入すると良いのですね。
香りの効果や使い方を理解していったら、効能を理解した上で、さらに自分の不快症状を改善してくれる精油をプラスしていくと良いでしょう。精油を数種類ブレンドしてつくるクラフトなら自分好みのオリジナルの香りを作って楽しめそうですね。
女性の場合、1か月の間でも女性ホルモンの影響によって様々な体の不調が現れることがあります。また、ホルモンは精神面にも影響することがわかっています。身体や心の不調を放置しておくと、さらに症状は悪化して本格的な病気になってしまう原因となります。
イランイランや白檀など、とくに女性に対しての効果を持つ精油は、アンチエイジング効果もあるので健康と美容の両方に効果がありそうです。女性はホルモンの影響もあり、寝込んだり薬を飲んだりするほどではないけれど、身体に不調を感じるという不快症状に悩まされる人も多いはずです。
「頭が痛い」「肩がこる」といった身体の不調、「イライラする」「落ち込む」「やる気が出ない」といった精神面の不調があるときには、アロマセラピーで対処することで病気になる前に治してしまいましょう。
【参考書籍】
「医師がすすめる『アロマセラピー』決定版」川端一水・吉井友季子・横山信子(マキノ出版)
「医師が認めたアロマセラピーの効力」川端一水(河出書房)
「まいにちアロマ美人」おかせみと(ダイエックス出版)
「アロマテラピー検定合格テキスト&問題集」(翔泳社)
「クリニカル・アロマテラピー」ジェーン・バックル(フレグランスジャーナル社)
「佐々木薫のアロマ生活1・2」佐々木薫(池田書店)