美容や健康に多くの効果がある、スーパーフード。
その代表的な食材が、今回ご紹介するアサイーです。
抗酸化作用によってアンチエイジングができたり、ミネラルや食物繊維が豊富でダイエット効果を高めてくれるなど、アサイーひとつで女性に嬉しいさまざまな美容・健康効果を一度に得ることができます。
この記事では、そんなアサイーの主な効果とおすすめの食べ方を詳しく解説していきます。
食生活を少しでも良くしたい方、ダイエットやアンチエイジングを手軽に始めてみたい方は、この記事からアサイーの驚くべき効果の数々を学んでいきましょう!
目次
1.アサイーとはどんな食品?
2. アサイーの主な栄養成分とその効果
2−1. お肌のアンチエイジングに欠かせないポリフェノール
2−2. 疲れ目に効くアントシアニン
2−3. 美容や健康に欠かせない鉄分
2−4. 全身の健康を保つオメガ3・オメガ9脂肪酸
2−5. 骨を丈夫にするカルシウム
2−6. むくみに効くカリウム
2−7. ダイエットに役立つ食物繊維
3. アサイーの驚くべき2つの健康効果
3-1. 妊活・不妊症の改善が期待できる
3-2. コロナウイルスの症状を抑制する可能性あり
3-3. コロナウイルスの感染を予防する可能性あり
3-3-1. 抗酸化作用
3-3-2. 造血作用
3-3-3. 腸内環境の改善
4. アサイーのおすすめの摂取方法・摂取量
4-1. アサイーを食べる際の2つの注意点
まとめ
1.アサイーとはどんな食品?
アサイーは、ブラジルのアマゾンを原産とする、ぶどうのようなフルーツです。
アサイーの特徴は、ぶどうのような丸ごと食べられるフルーツと違い、食べられる部分が1粒あたり5%ほどしかないこと。
その可食部に、アンチエイジングに効くポリフェノールや、健康維持に欠かせない鉄分、ダイエットに役立つ食物繊維やビタミン・ミネラル類などが豊富に含まれています。
1粒でたくさんの栄養素を吸収できたり、美容効果の高い栄養素が凝縮されていることから、現代では「スーパーフード」と呼ばれています。
2. アサイーの主な栄養成分とその効果
アサイーには実に多くの栄養成分が含まれています。
その代表的なものが、老化を防止する効果のある「ポリフェノール」です。
アサイーはブラジルの強力な紫外線や豪雨などの過酷な環境で育つため、紫外線に含まれる老化の原因である活性酸素に対抗する「抗酸化物質」を多く蓄えています。
また抗酸化物質だけでなく、過酷な環境に耐えうるだけの栄養素を豊富に含んでおり、少量のアサイーでも美容・健康効果を得ることができます。
まずは、アサイーの主な7つの栄養素とその効果から見ていきましょう。
2−1. お肌のアンチエイジングに欠かせないポリフェノール
アサイーを代表する栄養素といえば、アンチエイジングに欠かせない「ポリフェノール」です。
アサイー100gあたり、なんとブルーベリーの18倍(約2200mg)ものポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールの主な働きは、細胞の老化を抑制する抗酸化作用です。
人間の体は何億個もの細胞でできていますが、その細胞の1つ1つは徐々に老化していきます。
例えば、顔の細胞が老化するほど肌がたるんだり、くすみやシワが目立って若々しい肌を保ちにくくなります。
また、胃の細胞が老化すると、食べ物の消化や栄養の吸収がうまくできなくなり、免疫力が下がり病気にかかりやすくなったり、不健康な痩せ方をしてしまいます。
ポリフェノールはこのような老化(細胞の酸化)を抑制してくれることから、アサイーはアンチエイジングにとても効果的なのです。
2−2. 疲れ目に効くアントシアニン
ポリフェノールはいくつかの種類がありますが、アサイーに含まれる主なポリフェノールは、紫色の色素を持つ「アントシアニン」です。
ブルーベリーや赤ワインに多く含まれるアントシアニンには眼精疲労の予防・改善効果があり、疲れ目を和らげてくれます。
スマホの見すぎなどによって目に疲れが溜まると、ドライアイ・眼精疲労・若年層の老眼・視力の低下・白内障の早期発症など、目のあらゆる不調や病気の原因となります。
アサイーに含まれるアントシアニンは、網膜の細胞の働きを活発化して目の血行を促し、目に溜まった疲労物質を洗い流したり、目に新鮮な栄養を運んでくれます。
また、アントシアニンの抗酸化作用は、目のレンズである水晶体を若々しく保ち、視力を維持する効果もあります。
スマホが手放せない方やパソコンを使った仕事をしている方にも、アサイーの摂取はおすすめです。
2−3. 美容や健康に欠かせない鉄分
アサイーの主な効果は、抗酸化作用だけではありません。
スーパーフードと呼ばれるアサイーには、鉄分やビタミン類・カルシウムやカリウムなどのミネラル類も豊富に含まれています。
その中でも最も注目すべき栄養素が、「鉄分」です。
鉄分は、全身に酸素や栄養を運ぶ役割をもつ血液の材料となります。
多くの女性が悩む「貧血」や「冷え性」は、運動不足や筋力不足と並んで、鉄分不足も主な原因です。
アサイーを摂取することで豊富な鉄分を体内に吸収でき、全身の血の巡りが良くなり、貧血や冷え性が改善されます。
また、健康な血液が体の隅々まで栄養を運ぶことで、指先や足先・顔や首など細い血管が通る部位にも栄養が行き届き、美容やアンチエイジングの効果が高まります。
2−4. 全身の健康を保つオメガ3・オメガ9脂肪酸
美容を意識するようになると「アブラは摂取しないほうがいい」というイメージを持ちがちですが、体の健康や美容効果を高めるために、むしろ摂取すべきアブラも存在します。
そのアブラこそ、アサイーに含まれるオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)と、オメガ9脂肪酸(オレイン酸)です。
オメガ脂肪酸は、体内で生成できない「必須脂肪酸」であり、必ず食事から摂取する必要があります。
この必須脂肪酸を手軽に摂取できることも、アサイーの大きな特徴の1つです。
オメガ3脂肪酸は、血液をサラサラにして、血流を促す効果があります。
動脈硬化や脳出血といった重篤な病気を予防してくれるほか、血の巡りを良くして血液中の栄養を体の隅々まで運ぶことを助けてくれます。
またオメガ9脂肪酸は、血中の悪玉コレステロール濃度を低下させる効果があり、こちらも血液を新鮮な状態に保ってくれます。
2−5. 骨を丈夫にするカルシウム
アサイーはミネラル類も豊富に蓄えており、その代表が「カルシウム」です。
骨の成分であるカルシウムを摂取することで、骨折や骨粗しょう症を予防し、歳を重ねても健康的に動く体を作ることができます。
またカルシウムは、心の安定にも効果があります。
ストレスを溜め込んでいたり熟睡できない時は、カルシウムを摂取することで精神をリラックス状態に保つことができます。
アサイーはヨーグルトなどに入れてデザート感覚で食べられるため、ダイエットやアンチエイジングを続けやすいところも魅力ですね。
2−6. むくみに効くカリウム
アサイーに豊富に含まれるもう一種類のミネラルが、むくみ解消に効く「カリウム」です。
血中や細胞内に含まれるカリウムには、血圧や細胞の圧を一定に保つよう働いてくれます。
さらに、カリウムには血中・細胞中のナトリウムを排出してくれることから、むくみの解消にとても効果的です。
また、カリウムはカルシウムの吸収を助ける効果があるため、この2つのミネラルを一度に摂取できるアサイーは、骨の健康を保つ最適なフルーツと言えます。
2−7. ダイエットに役立つ食物繊維
胃腸の調子を整える効果があり、ダイエットに必須の栄養と言えば「食物繊維」です。
食物繊維には、以下の通り、ダイエット効果を高める働きがたくさんあります。
・腸内の善玉菌を増やして、食べ物の消化吸収を促す
・お通じを改善して腸の健康を保つ
・胃腸に溜まるため満腹感を感じやすく、食べすぎを防ぐ
これだけの効果がありながら、食物繊維は日本人にとって不足しがちな栄養でもあります。
食事から摂取することが難しくても、間食やデザート感覚でアサイーを習慣化できれば、食物繊維の不足を補うことができます。
また、アサイーに含まれる食物繊維は、糖分の吸収を抑えて脂肪が蓄えられる量を減らしてくれる働きがあることから、まさにダイエットにうってつけのフルーツなのです。
乳酸菌やビフィズス菌などをたくさん含むヨーグルトと組み合わせれば、腸内環境を常に健康に保ち、便秘の解消や栄養吸収率を高めてくれるでしょう。
3. アサイーの驚くべき2つの健康効果
ここまでは、アサイーに含まれる一般的な栄養素とその効果について解説してきました。
これだけでもアサイーを日常的に取り入れる価値は十分にありますが、実はアサイーにはまだまだ驚くべき効果が眠っているとされており、現在も研究が進められています。
ここからは、現在研究中のアサイーに秘められた以下の2つの健康効果について、詳しく解説していきます。
①妊活・不妊症の改善
②新型コロナウイルスの予防・軽症化
この2つの効果はまだしっかりと解明されていないため、決して鵜呑みにせず、豆知識として参考にしてみてくださいね。
3-1. 妊活・不妊症の改善が期待できる
アサイーは、子宮内膜症の病変の増殖を抑制し、発症を予防する効果があることが明らかとなりました。
子宮内膜症とは、子宮の内側にある卵巣や卵管などに子宮内膜が形成されてしまう病気です。
子宮内膜症を発症することで、この膜が子宮と同じように剥がれ落ちて出血や炎症を起こし、不妊症の原因となることがあります。
この子宮内膜症を予防できるアサイーは、「妊活に効果があるのではないか?」と期待されています。
しかし、今の段階ではマウスの実験によって確かめられただけであり、人体にも同じ効果があるかは定かではありません。
アサイーに含まれるオメガ3脂肪酸やビタミンDに「子宮内膜症の予防効果がある」とする研究結果もありますが、人間の場合の摂取すべき量や効果が現れる期間なども、まだ解明されていません。
しかし、人体に必要不可欠な栄養素を豊富に含むアサイーは、健康の維持・向上にはうってつけの食材です。
直接的な妊活効果はなくとも、栄養摂取やストレス解消などによる間接的な妊活につながることは大いに考えられます。
3-2. コロナウイルスの症状を抑制する可能性あり
またアサイーは、新型コロナウイルスの症状を抑制し、軽症化できる可能性があることが分かりました。
この抗コロナ効果が着目され、コロナ対策としてのアサイーの研究が進められています。
新型コロナは、ウイルス感染を起こすと、細胞内の特定のタンパク質(NLRP3インフラマソーム)を活性化させ、炎症を起こすことが分かっています。
アサイーは、このタンパク質の活性化を抑制し、炎症の症状を軽くする効果が期待されているのです。
発症のメカニズムや治療法が確立されていない新型コロナウイルスですが、アサイーの摂取で症状を軽くできると分かれば、薬やワクチンに頼らず「食事でコロナ対策ができる」ということになり、個人での感染対策をより行いやすくなります。
3-3. コロナウイルスの感染を予防する可能性あり
またアサイーは、新型コロナウイルスの「予防」にも効果があるとされています。
コロナの感染を予防する手立てとしては『3密を避ける』ことが有効ですが、適切な栄養を摂取して免疫力を上げることもまた、感染予防に重要です。
その免疫力の向上に、以下の3つの作用が有効と考えられています。
3-3-1. 抗酸化作用
アサイーの効果でも解説した通り、アサイーには抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれています。
この抗酸化作用は、細胞の老化を抑制し、免疫力の高い若々しい状態を保ってくれます。
ポリフェノールは美容やアンチエイジングで紹介されがちな栄養素ですが、実は免疫力を維持・向上させ、健康面にも良い影響を与えてくれるのです。
3-3-2. 造血作用
先ほど「アサイーには鉄分が豊富に含まれている」ということを解説しましたが、この他にアサイーには造血作用があることが明らかとなっています。
アサイーを摂取すると、体内で造血ホルモンと呼ばれるエリスロポエチンが分泌され、体内の造血活動が活発化するのです。
さらに、アサイーそのものには血液の材料となる鉄分が多く含まれていることから、アサイーひとつで血液を効率的に作ることができるのです。
体内の血液量が適切に保たれることで、栄養を全身に行き渡らせることができるほか、ウイルスを撃退する白血球が活性化することによって免疫力も向上します。
3-3-3. 腸内環境の改善
アサイーの摂取によって食物繊維量が増えると腸内環境が改善されることは、上で解説した通りです。
人間の免疫細胞は、その約6割が腸に集中しています。
つまり、腸内環境を健康に保つことは、免疫力を維持することに直接的につながるのです。
免疫力が上がれば、さまざまな細菌やウイルスを感染前に体内で除去することができます。
そして新型コロナウイルスもまた、基本的な免疫力を高めることで感染を予防できるとされています。
アサイーは、
・コロナウイルスの感染予防
・感染した場合の、コロナウイルスの軽症化
この両方に効果があると期待されています。
4. アサイーのおすすめの摂取方法・摂取量
アサイーの適正な摂取量は、生の果物・パウダー・ジュースなどの摂取方法によって変わります。
摂取量の上限は特に定められていませんが、一度に大量に摂取してもすべての栄養を吸収することはできません。
1日3食のおやつに加えるなど、時間を空けて少量ずつ食べるのがおすすめです。
アサイーに含まれる鉄分は、ビタミンCと一緒に摂取することで吸収率が上がります。
アサイー単体より、アサイーとオレンジ、アサイーとイチゴなど、ビタミンCを豊富に含むフルーツと一緒に食べることで、美容・健康効果をいっそう高めることができます。
4-1. アサイーを食べる際の2つの注意点
アサイーを食べる際の注意点は、以下の2つです。
①肝機能が低下している人は食べすぎに注意
②コーヒーや紅茶と一緒に飲むと鉄分の吸収率が下がる
鉄分が豊富なアサイーは、摂取しすぎると肝臓に負担がかかります。
肝臓が弱っている方は、アサイーの過剰摂取により肝機能障害を引き起こす可能性があるため、かかりつけ医に摂取量や食べ方を確認しましょう。
また、コーヒーや紅茶・緑茶などのタンニンが多い飲み物とアサイーを一緒に摂取すると、担任と鉄分が結合して、鉄の吸収率を低下させてしまいます。
美容のためにアサイーを食べようと考えている方は、コーヒーや紅茶はアサイーと一緒ではなく、30分〜1時間ほど間隔を空けることを心がけましょう。
まとめ
アサイーは、これ1つに非常に多くの栄養が含まれていて、それぞれの栄養素の相性も抜群です。
また、抗酸化作用や造血作用など全身の美容や健康に良い影響を与えてくれるため、体のパーツごとにダイエットやアンチエイジングを取り入れるといった面倒が少ないことも魅力ですね。
スーパーフードとして注目されているアサイーは、生の果物だけでなく、パウダーやサプリメントなどいろんな方法で摂り入れることができます。
まずはご自身が一番続けやすい方法で、アサイーを習慣化して、体の内側から美容と健康を意識してみてくださいね。