『宇宙の法則』とは、物質と思考の垣根を越えて、人生を理想通りに導いていく方法のことです。中でも、「引き寄せの法則」や「思考現実化の法則」など、科学的に証明された法則を使いこなすことができれば、人生を自由自在にコントロールすることができます。
そして、信じれらないかもしれませんが、『宇宙の法則』は、状況にあった法則から使い始めると、特別な修行や研究をする必要もなく、簡単に使いこなすことができるようになります。
例えばある人は、自社のCMに出て欲しかったタレントと、会議で提案した翌日に知り合うことが出来たそうです。またある人は、10数年恋人がいなかったのに、たった4日後に出会った人と交際を始め、翌月には結婚にまでこぎ着けたと言います。
この記事では、この『宇宙の法則』のあらましと、どんな時にどの法則を使えばいいか、また発動しないときの問題点と解決法などをご紹介します。あなたが今持っている願望を叶えるための大きなヒントになるはずです。
【目次】
1.宇宙の法則とは一体なんなのか? | 3種類の「宇宙の法則」の違い
1-1 引き寄せの法則
1-2 意識して創造する法則
1-3 許し受け入れる法則
2.あなたの願いはどの「宇宙の法則」で叶うのか?
2-1 職場の人間関係に悩んでいる場合
2-2 理想の結婚相手・恋人を探したい場合
2-3 夢の実現に活用したい場合
3.「宇宙の法則」が働かない理由と対処法
3-1 『宇宙の法則』の知識が不足している
3-2 『宇宙の法則』に確信が持てない
3-3 『宇宙の法則』を活用するための行動を起こしていない
1.宇宙の法則とは? | 3種類の「宇宙の法則」の違い
人生をコントロールするための宇宙の法則は、大きく分けて3つあります。 「引き寄せの法則」 「意図的な創造の法則」 「許容し可能にする法則」 の3つです(3つ合わせて「引き寄せの法則」と呼ぶ場合もあります)。
1つずつ詳しくお伝えしていきますが、すべてに共通してるのは「あなたの思考が現実に影響を及ぼす」ということです。この3つの法則を知ることで、あなたはこれから先の人生を理想通りにコントロールしていくことができます。
1-1 引き寄せの法則
『宇宙の法則』のなかで最も有名な「引き寄せの法則」は、端的にいうと“似た者同士を結びつける法則”です。 あなたは、
- 寝坊したときに限って、電車が遅刻する。
- 待ち合わせに遅れたときに限って、忘れ物をする。
- ミスをした直後に、別のミスが発覚する。
といったように1つのマイナスの出来事をきっかけに、マイナスの出来事が連鎖した経験がありませんか? このように、1つマイナスの出来事が起こると立て続けにマイナスのスパイラルが起こるというのは、れっきとした事実です。
逆に、朝気分よく目覚めた日は、駅についたと同時に電車がきたり、普段愛想の悪い同僚が挨拶をしてきたり、なんとなくいいことが重なります。 これらはすべて、あなたの思考が“脳の波長”を生み、その波長が、同じような波長の“出来事”を引き寄せているのです。
また、脳の波長は言葉ではなく、感情によって左右されます。 もし口では嬉しいといっても心ではイライラしていたら、イライラするような自体を引き寄せますし、辛い事件が起きたとしても、心がくじけていなければ、そのうちプラスの出来事が起き始めるのです。 この法則があるため、
- よく怒っている人には、怒りたくなるような出来事
- よく泣いている人には、泣いているような出来事
- 愚痴をこぼしている人には、愚痴をいいたたくなるような出来事
- いつも笑っている人には、楽しい出来事
- 幸せを感じている人には、幸せになれるような出来事
が、現実に引き寄せられてくるようになります。
毎日が楽しい人と、毎日がつまらない人、辛い人の間にはこの“脳の波長”の差が存在するのです。
※なぜ、脳の波動が現実に影響するのかは量子力学によって説明できますが、非常に長く堅苦しい話になるため、本記事では省きます。端的にいうと、アインシュタインが発見した“物質と思考がどちらとも、振動する粒子でしかない”という事実を論拠にしています。
1-2 意識して創造する法則
「意識して創造する法則」は、簡単にいえば「思考を現実化させる」法則です。 欲しいなぁとおもっていたものを、偶然誰かから譲り受けたり、会いたいと思っていた人の知り合いにばったり出会って紹介してもらえたりというのは、偶然ではなく、この「創造の法則」によって起こっています。
「意識して創造する法則」は、シンプルにまとめると次の3ステップで起こります。
- 自分がなにを望んでいるかを明確にする。
- 今の自分の感情に意識を向ける。
- ないことに対する「欠落」をなくし、あることに対してワクワクしながら待つ。
例えば車が欲しいとしたら、まずはその車の形体や条件を鮮明にイメージします (赤い車なのか青い車なのか。HONDAなのかNissanなのか。ワゴンなのかミニバンなのか…etc)。
それから、イメージした車に対する自分の感情に意識を向けます。(自分はその車が「持ってないのが嫌」だから欲しいのか。他人に対する劣等感から欲しがっているのか。乗っているとワクワクして楽しそうだから欲しいのか。その車にのって家族を喜ばせたいから欲しいのか…etc.)
もし、欲しいという感情が「欠落感」や「嫉妬」からくるものだったとしたら、残念ながら引き寄せられません。そもそも、マイナス感情から欲しいと思うものは、あなたの人生に本当に必要なものではないので、さっさと捨てた方がいいでしょう。
もし、手に入れたことで本当に「ワクワク」できるものであれば、そのワクワク感を持ったまま、願望が実現するのを待ってください。 いずれ、なんらかの形であなたの前にその欲しいものが現れ始めるはずです。
「意識して創造する法則」は「引き寄せの法則」よりも、主体性の強い法則です。 なにかを手に入れたくて、『宇宙の法則』を使うのであれば、この法則をまずマスターすることをオススメします。
1-3 許し受け入れる法則
「許し受け入れる法則」は、自分自身の可能性、そしてあなたを取り巻く世界の可能性を信じ、受け入れる法則です。 多くの人は能力・お金・知識・人脈・魅力など、自分が持っている様々なものを「足りない」と思いながら生きています。
その「足りない」という思考が“脳の波長”を生みで、「足りないものばかりの自分」という現実を生み出してしまうのです。 「許容し可能にする法則」では、この「足りない」という感情を完全にすてて、自分が所有しているすべてのものに対し、満足感を持ちます。
そうなると、自分が持っている潜在的才能が活性化され、これまで見えなかった可能性、隠されていたチャンスが五感に感知されるようになるのです。
2.あなたの願いはどの「宇宙の法則」で叶うのか?
1で紹介した3つの法則は、すべて「思考のエネルギーを現実に換える」法則です。すべて使いこなせるようになれば、自分の思考の在り方を少し変えるだけで、簡単に人生をコントロールすることができます。
ただ、解決したい問題や、叶えたい願いによって使いやすい法則があるので、3つの例を参考に、活用しやすい法則をパターン別でご紹介します。
2-1 職場の人間関係に悩んでいる場合
職場の人間関係に悩んでいるとき、最も活用しやすいのは「引き寄せの法則」です。 1-1でお伝えした通り、「引き寄せの法則」はプラスの思考にはプラスの出来事、マイナスの思考にはマイナスの出来事を運んできます。
人間関係の悩みは「あの人嫌いだな、苦手だな」と思うことで“マイナスの脳波調”がうまれ、その波長に引き寄せられて「嫌われている」というマイナスの現状が創られることにより起きています。 だからこそ、解決にも「引き寄せの法則」が有効です。 人間関係の悩みは、次の3ステップで解消します。
嫌いな人、苦手な人を一度忘れる
苦手な人、嫌いな人がいる場合には、まずそのマイナスイメージを持っている人のことを完全に忘れてください。そして、自分にとって味方をしてくれると思う人、一緒にいて楽しい人、優しい気持ちにさせてくれる人に対し、意識を向けるようにしましょう。
このとき、苦手な人・嫌いな人と接する場合には、相手に対しどんな印象も持たないように意識してみてください。マイナスのイメージが湧きそうになったら、まったく別のことを考えて、意識をそらすことをオススメします。
無理にプラスに思おうとすると逆効果です。無理はせず、フラットな精神状態を意識してみてください。
好きな人、楽しい人のことばかり考えるようにする
好きな人、楽しい人に意識が向いているとき、私たちの脳からプラスの波長が生まれます。ですので、嫌いな人・苦手な人を脳から追いやったら、次は好きな人、楽しい人のことばかり考えるようにしてください。 プラスの波長は好きな人、楽しい人との関係を深めます。
それと同時に、苦手な人、嫌いな人に大しても影響をもたらすのです。
好きな人、楽しい人に対してのイメージを持ったまま、嫌いな人、苦手な人に話かける。
しばらく時間がたって、「今、プラスのイメージになっているな」「最近、いいことが続くな」と自然と思えるようになったら、改めて苦手な人、嫌いな人に対して、好きな人、楽しい人と同じような振る舞いで声をかけてみましょう。 きっと、これまで嫌だった相手に対して、まったく持ったことのない新しい印象を持つことができるはずです。
ただし、このとき、「この人やだな……」というマイナスのイメージを持つ事だけはしないでください。一度でもマイナスの波長が生まれると、すぐにマイナスの波長持つ状態に戻ってしまいますので。 嫌いな人、苦手な人が身の回りからいなくなると、不思議なことに好きな人魅力的な人が、どんどん人生に溢れてくるようになります。
そうなれば、もはや人間関係の悩みとは無縁の人生です。 人間関係に困ったら、ぜひ実践してみてください。
2-2 理想の結婚相手・恋人を探したい場合
理想の結婚相手・恋人を探したい場合は、「意図的な創造の法則」を利用します。 結婚相手・恋人が見つからない理由は、大きくわけて次の3点があります。
- 理想の相手の具体的なイメージが出来ていない。
- いつであって、どれくらいの期間を経て結婚するかがぼんやりしている。
- 自分の好みではなく、友達や両親の好みに強い影響をうけている。
1-2でお伝えしたとおり、これらはどれも「意図的な創造の法則」を妨げる要因となります。理想の結婚相手を見つけるためには、この3つの問題を克服することが最大のポイントです。
2つ、具体的な例をご紹介します。
本心から相手に求めたい要素をまとめる。
1-2でお伝えした通り、「意識的な創造の法則」をするうえで、まず重要なのはイメージの明確化です。 ですので、まずは「自分が理想の結婚相手・恋人に求める要素」を可能な限り明確化してみてください。 このとき注意しなければいけないのは、
- 友達からの意見
- 両親からのプレッシャー
- 社会的な価値観
などのノイズに惑わされないこと。 他人の意見で相手を捜しても、自分にとっての理想の相手は絶対に見つかりません。
自分が本心から理想と思える相手じゃなければ意味がないので、「自分はどんな人といたら、毎日笑って暮らせるだろう?」 「一生幸せでいられる人って、どんな人かな?」 こんな質問を自分の胸に投げかけて、理想の結婚相手・恋人のイメージを明確化してみてください。
具体的になればなるほど、あなたの生活の中にそんな相手の姿が見えてきます。
出会ってから、付き合うまでの過程、結婚までの道程をイメージしてみる。
イメージは具体的であればあるほど、願望は達成しやすなります。 ですので、相手のイメージが固まったら、その相手と出会い、そして付き合うまでの過程を、より鮮明にイメージしてみてください。
- いつ、どんな場所で出会うのか?
- 何回デートを重ねるのか?
- デートはどんな場所でするのか?
- 服装はどんな服を着ていくか。
- 一緒に住むとしたらどんな部屋がいいか。
自分が心からワクワクできる生活になればなるほど、その生活を現実化できる相手が目の前に引き寄せられてきます。 くり返しになりますが、「意識的に創造する法則」は、
この3つが、上手く成功させるコツです。意識するようにしてみてください。
2-3 夢の実現に活用したい場合
夢の内容にもよりますが、長年叶えたかった夢を叶えるには「許容し可能にする法則」を効果的です。 「許容し可能にする法則」は、その夢をもったのが古ければ古いほど効果があります。
夢の実現を妨げる最大の要因は「自分がその夢を叶えることができること」を心から信じていないことです。
- 能力が足りない。
- 経済力が足りない。
- 人脈が足りない。
- 努力が足りない。
夢が大きければ大きいほど、恐怖も比例して大きくなるため「足りない」という言葉を言い訳に、逃げ腰になりがちです。 ですので、もし夢を叶えたいのであれば、自分が持っている可能性を信じて「許容し可能にする法則」をフルに活用してください。
ある小説家の話をします。彼は30代半ばで突然仕事をやめ、家族をかえりみず執筆活動を始めました。最初はもちろん、周囲の誰もが反対したと言います。 しかし、真剣に取り組む姿に半ばおれる形で奥さんも、両親も小説家を目指すことを認めたそうです。
最初は一次選考にも通らなかった選考も、回を増すごとに成果をあげていき、数年後には最終選考に名を連ねるまでになりました。そんな折り、たまたま飲み屋で知り合った男性が、出版社の編集をしていて、その“偶然”の出会いがきっかけで出版する運びになったそうです。
自分の力を信じ、そんな自分を受け入れてくれる世界を信じて行動を続けなければ、こんな“偶然”は生まれませんでした。
「許可し可能にする法則」は、自分自身と世界を信じきることで、思いも寄らぬ可能性からあなたの願いを叶えてくれる法則です。 この状態になると「引き寄せの法則」が発動し、周囲の人や環境もあなたのことを許容し、受け入れてくれるようになります。
小さい夢だったら、1ヶ月〜1年という短いスパンで効果がでますし、大きい夢でも、事例を見ていると、大体数年の間に結果が出るようです。 ※『引き寄せの法則』に関する体験事例は『引き寄せの法則|体験談 ―国内外の成功事例―』で紹介しています。今の自分に最も効果的な活用事例を探してみてください。
3.「宇宙の法則」が働かない理由と対処法
『宇宙の法則』が使いこなせない理由は、段階に分けて3つあります。 才能や環境の問題ではなく、すべて“心構え”で解決できる問題ですので、自分がどの段階でつまづいているのかを明らかにして、解決に取り組んでみてください。
3-1 『宇宙の法則』の知識が不足している
『宇宙の法則』についてわからないまま実践していると上手く働きません。 例えば、電子レンジの使い方をいまいちわからないまま、「解凍ボタン」を押して食べ物を温めようとしても、無理ですよね? 使い方を正しく理解し、活用しなければ、どんなに実用的な法則も効果を得ることはできません。
本記事には使いこなせるようになるのに十分な知識を盛り込んでありますが、もっと知識が欲しい人は『引き寄せの法則オススメ本|初心者から上級者までのマスター手引き』を参考にしてください。
知識を求め始めるときりがありませんので、『宇宙の法則』を使えることが当たり前だと思えるくらい、自分の中でしっくりくるような状態になることを目的にしましょう。
なので、複数の本を乱読する必要はありません。 自分にあった数冊を選んで、腑に落ちるまで深く読んでみてくださいね。
3-2 『宇宙の法則』に確信が持てない
『宇宙の法則』を学んでも結果が出ない人の多くは、ここで躓いています。 『宇宙の法則』が発動するのを信じて待つことができずに、
「宇宙の法則なんて本当にあるのかな?」
「もしかして、成果が出ないんじゃないだろうか……」
「いつになったら効果が現れるんだろう?」
こんな思いを持ってしまう。 そんな「疑問の脳の波長」が生まれた瞬間、1-1で説明した「引き寄せの法則」が働きます。その結果、
「宇宙の法則なんて本当にあるのかな?」
⇒ 『宇宙の法則が働かない』というマイナスが引き寄せられる。
「もしかして、成果が出ないんじゃないだろうか…」
⇒ 『成果が出ない』というマイナスが引き寄せられる。
「いつになったら効果が現れるんだろう?」
⇒ 『効果が出ない』というマイナスが引き寄せられる。
こういった状態になってしまうのです。 効果を実感するためには『宇宙の法則』に対し、確信を持つことが大切です。『宇宙の法則』が腑に落ち、自発的に確信できるようになれば、あなたの持つ願いは少しずつ叶始めるはずです。
3-3 『宇宙の法則』を活用するための行動を起こしていない
当たり前の話ですが、行動を起こさなければ、どんなに『宇宙の法則』が働いていても人生をコントロールできるはずがありません。
- 目の前に理想の異性が表れたとき
- ビジネスチャンスが舞い込んできたとき
- 夢実現に繋がりそうな出会いがあったとき
二の足を踏まず、一気に飛び込んでいく覚悟を持っておく必要があります。 そのためには、次の2つのことを普段からイメージするよう心がけてください。
- 人生のすべてを自分がコントロールできているというイメージ
- 願い、目標が叶ったときに自分が持っているであろう感情のイメージ
上記2つが脳のすみずみにまで浸透していれば、行動した方がいいとき二の足を踏む可能性がなくなります。 常に意識するようにしましょう。
※バム・クラフト著『こうして思考は現実になる』(サンマーク出版)には、行動を起こしやすいレポート形式のエクササイズが紹介されているので、どうしても行動できない人にはオススメです。
まとめ
最後にもう一度3つの『宇宙の法則』をまとめます。
「引き寄せの法則」……人間関係の悩みに有効
「意図的な創造の法則」……結婚相手/恋人探しに有効
「許容し可能にする法則」……夢実現に有効
すべて使いこなせるようになれば、人生を思い通りにコントロールできるようになりますが、1つ使えるようになるだけでも、願いが叶う確率が格段に上昇するはずです。
自分で使いやすいと思えるものから、ぜひ実践してみてください。