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ローヤルゼリーを知る3つの扉-女王バチだけのスーパーフード

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「ローヤルゼリー」にはスーパーフードというイメージがありますよね?

「栄養の宝庫」などと呼ばれ、アンチエイジングや免疫力の改善、生殖機能の向上など、数えればきりがないくらいの効能が聞かれるのですから、スーパーフードと認識されていても無理はありません。

そして特徴的なことは、スーパーフードのようなイメージが定着した時期が古いということです。
現在、ある程度高齢の人でも、ローヤルゼリーは親の世代から「ある種、特別な栄養源」という認識があったはずです。

しかし、それだけ歴史が古いスーパーフードであるのに、その実態を把握している人は少ないのです。
「ハチミツに含まれているもの?」
「女王バチの体内から出されるもの?」
ローヤルゼリーがどうやってできものかということさえ、知らない人が多いのではないでしょうか。

ここでは、ローヤルゼリーがどのようなものなのか知るために、「でき方と歴史」「成分と製品加工」「効能と安全性」という3つの扉を用意しました。
ひとつずつ扉を開いて、ローヤルゼリーの実態に迫りましょう。

目次

1. ローヤルゼリーのでき方と歴史
1-1. 女王バチの栄養分
1-2. ミツバチの生態
1-3. プロポリスとビーポーレン
1-4. 人間とのかかわりの歴史

2. ローヤルゼリーの成分と製品加工
2-1. ローヤルゼリーの成分
2-2. 採取方法
2-3. 3種の加工形態
2-2-1. 生ローヤルゼリー
2-2-2. 乾燥ローヤルゼリー
2-2-3. 調整ローヤルゼリー

3. ローヤルゼリーの効能と安全性
3-1. 今後に期待される科学的な信頼性
3-2. 安全性と副作用
3-3. 使用を避けたほうがいいケース

まとめ

1. ローヤルゼリーのでき方と歴史

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1つめの扉は「ローヤルゼリーのでき方と歴史」です。

ハチミツは、ミツバチが花の蜜を集めて巣の中に貯蔵する保存食です。
花の蜜は、ハチの体内にある酵素などが混ざり、熟成・濃縮されてハチミツになると濃度が2倍になります。

ローヤルゼリーは、ハチミツとは別のものですが、ハチミツには少量のローヤルゼリーが含まれています。
でも、ハチミツから抽出されるものではありません。

なぜハチミツに混ざるのかということは、ローヤルゼリーがつくられる過程を見ればわかります。
まず、ミツバチの生態と、ローヤルゼリーがつくられる理由や過程を解説しましょう。

1-1. 女王バチの栄養分

働きバチの寿命は羽化後1カ月から1カ月半程度ですが、女王バチはなんと3年から5年も生きることができます。

産卵から16日程かけて羽化した女王バチは、花がなくてミツバチたちが冬ごもりする季節をのぞき、死ぬまでほぼ毎日、自分の体重ほどもある1500個~2000個の卵を産み続けるのです。

体長が働きバチの2~3倍、寿命は30~40倍で、一生卵を産み続ける女王バチの唯一の栄養源が、ローヤルゼリーです。
女王バチはローヤルゼリーしか食べません。

羽化後3日から13~14日までの若い働きバチは、育児係となり、巣に蓄えられている花粉をたくさん食べて、頭部にある下咽頭腺から母乳ともういうべきミルクを生みだします。

このミルクに、頭部の大顎腺から分泌される脂肪酸がミックスされて、乳白色のヨーグルト状であるローヤルゼリーができあがります。

ローヤルゼリーは、生後60時間まで、すべての幼虫に与えられます。
60時間をすぎると、女王バチ候補の幼虫だけに与えられ、羽化した女王バチ候補が死闘を繰り広げて生き残った1匹の女王バチは、働きバチから口移しでローヤリゼリーを食べ続けます。

花がなくなる冬季は、働きバチがローヤルゼリーの分泌をやめてしまうので、女王バチの体は小さくなり、産卵も止まります。

1-2. ミツバチの生態

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ミツバチの世界は、働きバチ、雄バチ、女王バチの3階層にはっきり分かれており、それぞれがなくてはならない役割を担っています。

働きバチはすべて雌で、卵から生まれたときは女王バチと変わりません。
産卵から21日で羽化すると、一生を通じて、掃除、育児、巣づくり、女王バチの世話、門番、餌集めなど、日齢に応じて仕事が決まっており、巣の中で働くのは羽化後20日までで、その後は門番から蜜集めの外勤となります。

働きバチも雌ですから卵を産む器官はもっていますが、女王バチの存在によって卵巣の発達が抑えられてしまいます。

雄バチは、ほかのコロニー(巣)の女王バチとの交尾が主な役割です。
雌バチが受精卵から生まれるのに対して、雄バチは無精卵から生まれ、産卵から24日ほどかけて羽化するので、体は働きバチよりも大きくなります。

何千匹もの雄バチが自分の遺伝子を残そうと、空中で女王バチを探しまわり、成功した雄バチは女王バチと交尾すると地面に落ちて死んでしまいます。
ミツバチの針は産官が変化したものなので、雄バチにはありません。

働きバチの幼虫は、よく見る六角形の穴の中で育てられますが、女王バチ候補の幼虫は「王台」と呼ばれる特別な広い巣房の中で育てられます。
ひとつのコロニーに王台は数個つくられて、羽化した女王バチ候補は、ほかの女王バチ候補を殺すと、交尾のために飛び立ちます。

コロニーは女王バチの産卵とともにどんどん大きくなり、スペースが足りなくなってくると、女王バチは産卵の速度を落とし、それを感知した働きバチは新しい女王を育てるための王台をつくりだします。

女王バチは、新しい女王バチが羽化する直前に、およそ3分の2の働きバチを連れて巣を飛び出し、新しいコロニーをつくります。
この現象を分蜂といいます。

1-3. プロポリスとビーポーレン

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ローヤルゼリーと同じ蜂産品で、近年、話題になっている「プロポリス」と「ビーポーレン」について解説しておきましょう。

外勤の働きバチは花の蜜を吸おうとして、体中の細かい毛に花粉を着けてしまいます。
蜜を吸い終わった働きバチは、足のブラシに蜜をつけ、飛びながら体中に付着した花粉を器用に集めて丸め、後ろ脚にある花粉用のカゴに詰め込んで巣に持ち帰るのです。

巣に帰った外勤の働きバチは、口移しで内勤の働きバチに蜜をわたし、蜜は専用の巣房に貯蔵され、熟成濃縮してハチミツになります。

巣に持ち帰られた花粉団子は、内勤の働きバチによってかみ砕かれ、巣房の中にしまわれます。
それが熟成されて、「ハチパン」と呼ばれる保存食になります。

この「ハチパン」こそ、最近、スーパーフードやパーフェクトフードと呼ばれている「ビーポーレン」の正体です。
働きバチがローヤルゼリーを生みだすためにせっせと食べる花粉は、このビーポーレンです。

ハチミツに微量のローヤルゼリーが混ざるのは、ローヤルゼリーを生みだす内勤の働きバチが、蜜の貯蔵庫や花粉の貯蔵庫を動き回るからなのです。

「天然の抗菌物質」などといわれ、サプリメントとして販売されているプロポリスは、働きバチが、巣のすき間を埋めるために樹液などと自分の分泌物を合わせてつくった固形物です。

プロポリスをつくり出すのは、セイヨウミツバチという種だけに限られ、温度が高い巣を細菌などから守る働きがあるといわれています。

1-4. 人間とのかかわりの歴史

スペインのアラニア洞窟には、女性が蜂の巣から蜜を採取してる様子が描かれており、この壁画が描かれたのは紀元前1万5000年頃とされています。

それほど人類との関係が古いハチミツですから、ローヤリゼリーもかなり早い時期から利用されていたと考えられています。

ローヤルゼリーがはじめて歴史に登場するのは、約2400年前の古代ギリシャです。
哲学者のアリストテレスが著した『動物誌』の中に「濃厚なハチミツに似た淡黄色の柔らかいもの」という記述があり、これがローヤルゼリーを指していると思われるのです。

「ローヤルゼリー」という言葉がはじめて登場するのは約200年前で、スイスのミツバチ研究家フランソワ・ユベールの著書『蜜蜂の新観察』に「ゼレー・ロワイヤル」という表現が使われています。

1954年にローマ法王ピオ12世が、肺炎によって危篤状態になったとき、手の施しようがなかった主治医がローヤルゼリーを処方したところ、症状がどんどん改善して回復に至るという奇跡が起こりました。

主治医は2年後の国際生物遺伝科学会議で、このことを明らかにし、ローヤルゼリーの効能を報告しました。

さらに2年後の国際養蜂学会には、奇跡的によみがえったローマ法王が出席して、養蜂とローヤルゼリーに対する感謝の言葉を述べたのです。
この出来事は、世界中にローヤルゼリーの一大ブームを巻き起こしました。

その後、ローヤルゼリーの調査・研究が世界中で本格的に行われるようになり、現在に至っています。

 

2. ローヤルゼリーの成分と製品加工

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2つめの扉は「ローヤルゼリーの成分と製品加工」です。

ローヤルゼリーがつくられる目的や過程を知っていただいたところで、2つめの扉では、成分構成や、製品化の方法といった実用分野の基礎知識を解説しましょう。

2-1. ローヤルゼリーの成分

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「栄養の宝庫」と呼ばれるローヤルゼリーは、花粉をたくさん食べたミツバチが、体内で女王バチ用のスーパーフードとして合成するものですから、花粉に豊富なタンパク質やビタミン、ミネラルなどをバランスよく含んでいます。

また、自然界ではローヤルゼリーにしか含まれない特有成分も発見されています。

ローヤルゼリーの成分構成は、水分が65%、タンパク質・アミノ酸が約13%、糖質が約10%、脂質が約5%、その他の成分が約7%となっています。

タンパク質とアミノ酸

「プロテオーム解析」と呼ばれるタンパク質の研究法により、ローヤルゼリーに含まれるタンパク質が、女王バチの育成に決定的な役割を果たしていることがわかってきました。

ローヤルゼリーに特有のタンパク質はアピシンやロイヤリシンをはじめとして9種類あり、タンパク質を構成するアミノ酸は、必須アミノ酸9種類、その他のアミノ酸15種類が豊富に含まれています。

糖類

ローヤルゼリーには、三大栄養素がそろっており、タンパク質以外に約10%の糖質(炭水化物)と、約5%の脂質が含まれています。
糖質は、グルコース、フルクトース、スクロース、オリゴ糖などです。

ビタミン類

ローヤルゼリーが含有するビタミンは、ビタミンB1、B2、ナイアシン(ビタミンB3)、パントテン酸(ビタミンB5)、ビタミンB6、ビオチン(ビタミンB7)、イノシトール(ビタミンB8)、葉酸(ビタミンB9)、ビタミンB12、アセチルコリン(ビタミン様物質)の10種類です。

ビタミンB群が豊富で、とくにパントテン酸の豊富さは注目されています。
アセチルコリンは神経伝達物質で、ローヤルゼリーが視床下部を活性化させる主な要因ではないかと推察されています。

ミネラル

ローヤルゼリーには、リン、カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛、銅、マンガン、カリウムという8種のミネラルが含まれており、カリウム、リン、マグネシウム、カルシウムの含有量が多くなっています。

特有成分

そのほかにも、ローヤルゼリーだけに含まれる成分として知られるものに、抗がん、抗腫瘍作用をもつと考えられている脂肪酸のデセン酸があります。

さらに、未知の成分も多く検出されており、ローヤルゼリーの頭文字と使って「R物質」などと呼ばれています。

2-2. 採取方法

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働きバチは女王バチが育つ王台にローヤルゼリーを運ぶので、人工王台をつくってその中にふ化後間もない幼虫をすばやく移し入れ、巣箱に設置します。

すると働きバチは女王バチの候補だと思って、人工王台の幼虫にローヤルゼリーを与え続けます。

幼虫を移し入れてから72時間後に人工王台を取り出し、幼虫を取り除いてローヤルゼリーを採取します。

2-3. 3種の加工形態

採取後のローヤルゼリーは、製品の形態によって3種類に分類されています。

2-3-1. 生ローヤルゼリー

人工王台から採取後に、そのまま容器に収めたものが生ローヤルゼリーで、本来の風味を味わうことができますが、鮮度管理が難しいために希少価値の高い形態です。

2-3-2. 乾燥ローヤルゼリー

採取したローヤルゼリーの水分を蒸発させて粉末状にしたもので、長期保存が可能であるため、カプセルや錠剤などが多くなります。

2-3-3. 調整ローヤルゼリー

生ローヤルゼリーや乾燥ローヤルゼリーに、添加物などを加えたもので、生に換算したローヤルゼリーの使用量が全重量の6分の1以上と規定されています。
ドリンクはこの形態が多くなります。

 

3. ローヤルゼリーの効能と安全性

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3つめの扉は「ローヤルゼリーの効能と安全性」です。

ローヤルゼリーは医薬品ではなく健康食品に分類されているので、特定の疾患に対する効果を期待して処方されるようなことはありません。

ローヤルゼリーの研究が本格的になったのは、この50年ほどですが、その間にいろいろな効能が報告されています。

その一方で、いまだに未知の要素も多く、これほど見解の相違がみられる健康食品もないのではないかといわれています。

3-1. 今後に期待される科学的な信頼性

ローヤルゼリーの効能として挙げられているものは、疲労回復、高血圧予防、コレステロール低下、糖尿病の予防と治療、免疫機能の向上、老化予防など、多数あります。

しかし、過去に報告された効果効能は、個人の体験談や伝承的なものなど、科学的な信頼性に乏しいものが多かったのです。

もっとも大きな問題は、たしかに多くの栄養成分が含まれていて、ミツバチにとってはスーパーフードであるけれども、体の大きさが50万倍以上もある人間に対して、どれだけの量を摂取すれば効果が現れるのかということです。

女王バチが食べる50万倍のローヤルゼリーを摂取することなどとてもできませんし、摂取した場合には、未知の成分がどのような影響を与えるかわかっていません。

近年は、比較的信頼性の高い臨床調査やヒトに対する試験により、女性の更年期障害、高脂血症、高血圧症、耳鳴りなどの改善に有効とする報告があるものの、今後、一層の科学的裏づけが期待されているというのが実情です。

3-2. 安全性と副作用

国立の研究機関である国立健康・栄養研究所では、ローヤルゼリーの安全性について、「短期間、適切に経口摂取する場合、安全性が示唆されている」と評価しています。

副作用については、湿疹、浮腫、関節炎、皮膚炎などが生じることがあると報告されています。

3-3. 使用を避けたほうがいいケース

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妊娠中、授乳中の安全性については、まだ信頼できるデータがないため、摂取を避けたほうがよいと考えられます。

また、アレルギー体質の人には合わないケースもあります。
海外では、喘息をもつ人がローヤルゼリーを摂取して重いアレルギー症状を起こした例が報告されているので、喘息の持病がある人も摂取を避けたほうがよいと考えられます。

 

まとめ

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スーパーフードのイメージあるローヤルゼリーですが、健康食品の分類になるので、実は効能をうたうことはできないのです。

含有されるひとつひとつの栄養素などには有効性があっても、どのくらいの量のローヤルゼリーを摂取すると、どのような効果があるかということは、明確になっていません。

しかし、ローマ法王の奇跡は別としても、これだけ健康長寿に有益だとする報告やエピソードが多い食品もありません。

そうしたローヤルゼリーの神秘性や、臨床調査などで報告されている効能に魅力を感じる人は、健康食品のひとつとして、試してみてもいいのではないでしょうか。

 

【参考資料】
・『はちみつ日和』 マガジンハウス 2017年
・『ミツバチの教科書』 エクスナレッジ 2017年
・『まちがいだらけのサプリ選び』 双葉社 2011年
・『ハチミツの百科』 真珠書院 2003年
・(社)全国ローヤルゼリー公正取引抗議会web site
http://www.rjkoutori.or.jp/know/index.html
・国立健康・栄養研究所 web site
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail52.html
・山田養蜂場web site
http://honey.3838.com/lifestyle/meal.html
・日本養蜂協会web site
http://www.beekeeping.or.jp/beekeeping/history/world

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