葉酸サプリを選ぶ4つのポイントと、おすすめ葉酸サプリ8選

妊娠が判明すると、産婦人科の先生や先輩ママたちから、「さっそく葉酸サプリを飲んで！」と言われることでしょう。

妊娠したら、１日に400μｇの葉酸をサプリメントで摂るよう推奨されています。

葉酸は、活発な細胞分裂や造血をサポートする栄養素です。胎児の身体の基礎ができる妊娠初期には、特にたくさん必要になります。
もしこの時期に葉酸が不足してしまうと、妊婦の貧血がひどくなったり、胎児の成長に悪影響が出たりするのです。

葉酸は野菜や果物などから自然に摂り入れることができますが、妊娠期間はつわりなどで思うように食べられないこともあります。
サプリメントから摂る葉酸は吸収率が高いため、食事以外にもサプリメントを摂取するよう勧められるのです。
胎児の成長や母体の健康のために、ぜひ活用しましょう。

とはいえ、世の中にはたくさんの葉酸入りサプリメントが出ていますね。
どれを選んだらいいのか、困ってしまう方も多いと思います。
そんな方のために、選び方のポイント4つと、おすすめ葉酸サプリを8つ、ご紹介します。

目次

1.　葉酸サプリメントを選ぶ4つのポイント
1-1 １日に必要な葉酸量が入っているか？
1-2 余分な添加物は入っていないか？　
1-3 一緒に摂れる栄養素にも注目する
1-4. 迷ったら「GMP」認定付きを

2.　おすすめ葉酸サプリ
2-1.ベルタ葉酸サプリ
2-2.ママナチュレ葉酸サプリ
2-3.ベジママ
2-4.ララリパブリック
2-5.ママニック
2-6.mitete葉酸サプリ
2-7.パティ葉酸サプリ
2-8.みんなの葉酸サプリ

3.　葉酸サプリメントの効果的な飲み方

まとめ

1.　葉酸サプリメントを選ぶ4つのポイント

ドラッグストアのサプリメントコーナーに行くと、実にいろいろな商品が並んでいます。最近はコンビニや、百円均一のお店でも手軽なサプリメントを見かけます。

また、ネットや雑誌などでは、葉酸以外の栄養素も含めた妊婦向けサプリの紹介をよく見ますね。

効能や安全性などを自分で確認し、納得して選びたいもの。

妊娠を望む女性、妊娠中の女性は、以下の４つのポイントに気をつけてみて下さい。

そもそも葉酸サプリがどのような栄養素があるのか、期待できる効果はどのようなものなのかを知りたい方は「葉酸サプリの効果と副作用」の記事もあわせてご覧くださいね。

1-1　１日に必要な葉酸量が入っているか？

厚生労働省は、妊娠３ヶ月までの女性は１日に400μｇの葉酸をサプリメントで摂取するよう推奨しています。
葉酸サプリメントを選ぶとき、まずこの分量が摂れるかどうかを確認しましょう。
葉酸は、プロテイルモノグルタミン酸と表示されていることもあります。

1-2　余分な添加物は入っていないか？　

サプリメントの添加物は、品質を安定させるために必要なものもありますので、必ずしも無添加が良いわけではありません。ですが、少なくとも着色料や香料は入っていない方が良いでしょう。
また、たとえばサプリメントの錠剤を固めるためによく使われる乳糖は、乳製品アレルギーを持つ人にとっては体調悪化の要因になることもあります。体質的に合わないものがある人も、成分表チェック時に注意が必要です。

1-3　一緒に摂れる栄養素は何か？

妊婦向けサプリは、葉酸の他にも、妊娠中不足しがちな栄養素が補えるようになっています。何がどれくらい入っているかはサプリによります。入っていないからダメ、というわけでもありません。
でも、一緒に補えたらありがたいですよね。
以下が、妊娠中に不足しやすい栄養素です。葉酸の他に摂れるものが何か、で選ぶのもひとつの方法です。

ビタミンB6

妊娠中毒症予防や、つわりの緩和に効果があるとされます。

ビタミンB12

ヘモグロビン（赤血球の中の重要なタンパク質）を合成する働きがあり、妊娠中の貧血予防に役立ちます。また、葉酸と関わりの深い栄養素で、これが不足すると葉酸が十分に働きません。

ビタミンC

妊娠中の免疫力を高めます。葉酸の働きを助け、ヘモグロビンの合成を促します。

ビタミンD

カルシウムを骨にするとき活躍する栄養素。妊娠時は、通常時の3倍は必要とされます。

ビタミンE

体内の脂質の酸化を防ぎ、体を守る働きがあります。栄養素の代謝や吸収を助け、血行を良くする働きもあります。ビタミンCと一緒に摂ると効果的です。

パントテン酸

葉酸とともに免疫力を強化する働きがあります。

ビタミンA

妊娠中の免疫を助け、風邪などの感染から守る作用があります。また、子宮粘膜を守る作用も。

カルシウム

胎児の歯や骨を作ります。骨への定着を促すビタミンDとともに摂取するのが望ましいです。

鉄分

特に、妊娠中期～後期にかけて必要となる栄養素です。初期にたくさん摂る必要はありませんが、普段から貧血気味の女性は補っておくと良いでしょう。
妊娠中期以降に必要とされる鉄分は、1日21mgほどです。妊娠初期に飲む葉酸メインのサプリなら、鉄分は10～15mgくらいで十分なので、ひとつの目安にして下さい。

1-4　迷ったら「GMP」認定付きを

できるだけ安全なものを、と思っても、すべてを自分で調べるのは大変です。もし迷ったら、「GMP」認定付きを選ぶと良いでしょう。
これは「適正製造規範（Good Manufacturing Practice）」という、厚生労働省が定めた医薬品などの品質管理の保証です。原材料の仕入れから製品出荷まで、全工程を高レベルの衛生管理下で行っていると認められた印ですから、ひとつの安心材料になります。

2.　おすすめ葉酸サプリ

以下、具体的におすすめのサプリメントをご紹介します。（順不同。人気順などのランキングではありません）
気になる商品があれば、公式サイトでより詳しい説明を読んでみて下さい。

2-1.　ベルタ葉酸サプリ

葉酸400㎍配合。他に、鉄分20㎎、カルシウム232㎎、ビタミン・ミネラル27種、アミノ酸20種、美容成分6種、野菜21種が配合されています。GMP認定有。放射能検査済。残留農薬試験クリア。

ビタミンやミネラル、野菜などが豊富に入っている、人気の高い商品です。胎児の発育に良いとされるDHA・EPAや、母乳を通して幼児の身体を守るラクトフェリンが配合されているのも特徴。授乳期まで通しておすすめできます。

2-2.　ママナチュレ葉酸サプリ

葉酸400㎍の他、鉄分10㎎、ビタミン類、ミネラル類などが総合的に配合されています。
GMP認定有。放射能検査済。

ピニトール300㎎と、マカ300㎎が配合されているのが注目点です。マカには女性のホルモンバランスを整える効果があり、妊活の心強い味方になります。

また、整腸作用のある乳酸菌が配合されているのも特徴です。口から取り入れたビタミン類は、腸から吸収されて体内を巡ります。サプリメントを効果的に生かすために、腸内環境から整えようという狙いです。

【公式サイト】http://ambixious-shop.com/product-buy-form/yousan

2-3.　ベジママ

葉酸400㎍配合。他に、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、ルイボス、ピニトールが配合されています。GMP認定有。放射能検査済。
他の妊活・妊娠向けサプリにほぼ入っている、鉄分とカルシウムは、あえて配合されていません。

このサプリは、「ピニトール」という成分が配合されているのが特徴です。
ピニトールには血糖値を下げる効果があり、近年は、排卵障害を起こすＰＣＯＳ（多嚢胞性卵巣症候群）を改善する、として注目されています。
また、ルイボスには、妊娠を阻害する成分と戦うのに有効なポリフェノールが含まれています。

妊娠中は時期によって、必要になる栄養素が変わってきます。
妊娠を望んだら、すぐ飲み始めるのにおすすめの葉酸サプリメントです。

【公式サイト】https://vegestory.com/vegemama/

2-4.　ララリパブリック

葉酸400㎍配合。他に、鉄分10㎎、カルシウム210㎎、ビタミン類、国産野菜8種と、厳選された成分が配合されています。GMP認定有。放射能検査済。

日本の企業が国内で製造している葉酸サプリですが、海外でも高い人気を得ています。国産野菜のミックスパウダーを配合。動物系の素材は一切使用されていません。

【公式サイト】http://lararepublic.com/folic-acid-supplement/

2-5.　ママニック

葉酸400㎍配合。他に、鉄分15㎎、カルシウム250㎎、ビタミン・ミネラル20種、アミノ酸3種、美容成分8種、国産野菜8種と、豊富な栄養素が配合されています。GMP認定有。放射能検査済。残留農薬試験クリア。

各種栄養素が過剰摂取にならないよう、成分配合量も考慮されています。
また、美容成分として乳酸菌が配合されているので、妊娠中の悩みとして多く挙げられる、便秘の緩和にも期待ができます。

【公式サイト】http://mamanic.jp/pc/yousan05l.html

2-6.　mitete葉酸サプリ

葉酸400㎍配合。他に、鉄分10㎎、カルシウム200㎎、ビタミン8種、ミネラル4種が配合されています。GMP認定有。放射能検査済。

妊娠時の必要最低限の栄養素が補給できます。粒を小さめに、匂いを抑える工夫がされているのも特徴。何より価格が抑えめなのが嬉しい点です。
必要な栄養だけを、コストを抑えて求めたい方におすすめです。

【公式サイト】http://464981.com/yousan/

2-7.　パティ葉酸サプリ

葉酸400㎍配合。他に、鉄分15㎎、カルシウム210㎎、無農薬野菜13種類、ビタミン・ミネラル15種類を配合してます。GMP認定有。放射能検査済。

注目したいのは、無添加の部分。一般的に、サプリメントの錠剤を固めるために（安全な）添加物を使用するのですが、この商品では野菜の粉末を使って固めています。添加物をできる限り避けたい人におすすめです。

【公式サイト】https://patti-shop.com/lp/y-1

2-8.　みんなの葉酸サプリ

妊娠期間は、前期、中期、後期でそれぞれ必要な栄養や葉酸量が違ってきます。
「みんなの葉酸サプリ」は、妊娠中の身体の変化にあわせて選べるよう、3タイプ用意されています。

前期用……葉酸400㎍、鉄分12㎎、カルシウム136㎎、ザクロエキス、リコピンなど
中期～後期用……葉酸240㎍、鉄分12㎎、カルシウム68㎎、カリウム、乳酸菌など
出産～授乳期用……葉酸100㎍、鉄分12㎎、カルシウム68㎎、ラクフェトリン、ビタミンなど
（放射能検査済。残留農薬試験など、独自に250種の安全検査済）

葉酸量だけでなく、サポート成分も時期に合わせて変えてあるところが注目点です。

【公式サイト】http://zmotherleaf.shop-pro.jp/?pid=106086744

 

3.　葉酸サプリメントの効果的な飲み方

納得のいく葉酸サプリメントを見つけたら、無駄なく効果を得られるよう摂取しましょう。

葉酸サプリメントは、1日のうち、水で数回に分けて飲むのがおすすめです。
1回ですべて飲んでも構いませんが、葉酸は水溶性なので、余剰とみなされると体外へ排出されてしまいます。

なるべく複数回に分けて、食事の後に飲むと効率よく吸収することができます。

葉酸に限りませんが、サプリメントは水か白湯で飲むのが適切です。
たとえばお茶やコーヒーに含まれるカフェインは、栄養素の吸収を阻害することがあります。また、カフェイン自体、妊娠中には避けた方が良いものです。
サプリメントは水か白湯で飲みましょう。

まとめ

葉酸サプリメントには、様々な栄養を配合して妊婦向けに特化したものと、一般向けの栄養補助タイプのものがあります。
一般向けの栄養補助タイプでは、妊婦に必要とされる葉酸1日400㎍が摂れません。
だからといって、2倍、3倍飲めば同じになる……と考えるのは危険です。
葉酸が必要量に届いても、他の栄養素が過剰摂取になる可能性があるからです。

妊活中、妊娠中に飲む葉酸サプリメントは、1日400㎍が必ず摂れるものを選びましょう。
また、一緒に摂れる栄養素は何か、安全に作られているかどうか、企業の公式サイトなどを見て、自分でも確認することをおすすめします。
妊婦向けの葉酸サプリメントでも、妊活に向いているタイプ、妊娠中に飲みたいタイプなど、それぞれに特徴があるので、必要に応じてサプリを変えるのも良い手です。

葉酸は赤ちゃんの脳や脊髄の発達に欠かせない栄養素です。妊活中から葉酸を多くとる必要については「妊婦に葉酸が必要な理由」の記事もぜひご覧になってくださいね。

 

【参考文献】
『医療従事者のための完全版機能性食品ガイド』　講談社　吉川敏一・辻智子監修
『子宝サプリ』　自由国民社　小浦ゆきえ著　高橋敬一監修