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重要な栄養素ですが、そのすべてを食事から補うのは難しいと言われています。
やった!赤ちゃんを授かった!
……でも、妊娠出産について学校で習った知識だけではわからなくて、いろいろと調べてみる人が大半でしょう。
「妊娠〇週ごろに受診しましょう」と言われても一体自分が今何週に当たるのか、はじめはわかりませんよね。
私は第1子妊娠中に、かなりお腹が大きくなってから夫に妊娠週数と月数の数え方ついて質問されました。
特に男性は妊娠の知識が少ない場合が多いと思いますので、パートナーにも妊娠週数や月数の数え方を説明しておくと、妊娠の状況を共有しやすくなるかもしれません。
妊娠週数は基本的に最終月経開始日を0週0日として数えます。
そして、40週0日が出産予定日として設定されます。
それでは、出産までずっと付き合っていくこの「妊娠週数」はどんな仕組みになっているのか、その他の妊娠・出産の基礎知識と一緒に詳しく知っていきましょう。
1. 妊娠の仕組みってどうなっているの?
1-1.卵子と精子が出会うまで
1-2.着床すれば妊娠成立!
2. 妊娠週数と月数 ―赤ちゃんに出会うまで
2-1.さあ妊娠週数を数えてみよう!
2-2.妊娠月数って言葉も聞くけれど……
2-3.安定期って妊娠何か月?妊娠何週?
2-4.出産予定日は赤ちゃんが産まれる日?
3. 赤ちゃんができたかも?妊娠のサインと受診の目安
3-1.妊娠のサインってどんなもの?
3-2.基礎体温の仕組みを知っておこう
3-3.産婦人科受診のタイミング
2-4. 初期流産は珍しくない。だから知っていてほしいこと
4. 妊婦検診を受けよう
4-1.ドキドキの初めての受診
4-2.母子手帳はいつもらえる?
4-3.可愛い赤ちゃんのエコー写真の見方
まず妊娠週数がどのように決められているのか理解するには、妊娠の仕組みを理解するのが近道です。
すでに妊娠している人も、妊活中の人も、どんな仕組みで赤ちゃんを授かることができるか確認してみましょう。
女性はおよそ50万個の卵子を持って生まれてきます。
そして、月経周期ごとに1回1個、2つの卵巣のうちどちらか一方から卵子を排出することを「排卵」といいます。
卵子は卵巣内の袋状の組織である卵胞の中で2週間かけて成熟します。
「卵胞ホルモン(エストロゲン)」というホルモンの分泌により、卵子は卵巣の外に押し出されて排卵します。
そして卵管の先にとどまり、そこに精子がやってきて出会うのを待つことになるのです。
この月にたった1つ排出される卵子と出会えるのは、一度の射精で排出される何億という精子の中でたった1つ。
しかも精子の生存期間は数日、卵子は24時間という短時間です。
競争を勝ち抜いた1個の精子が運よく卵子に入り込むことができたら、その卵子にはバリアが張られます。
このバリアによって、2番手以降の精子は卵子へ侵入することができなくなるというわけです。
このように、本当に奇跡のような確率で卵子と精子が出会うことを「受精」といいます。
ただ、受精したからといってもこれで妊娠が成立したとはまだ言えません。
この受精卵は卵管の先で受精した後、細胞分裂を繰り返しながら、数日をかけて卵管を通り、子宮へと向かいます。
この途中、卵管で引っかかったり、子宮を通り過ぎてしまったりすると妊娠成立とはなりません。
受精から1週間ほどで子宮内膜に到着し、さらに子宮内膜にしっかり根を張るように食い込み定着することを「着床」といいます。
「着床」をもって、妊娠成立となります。
マタニティライフをより安全に過ごすために、妊娠週数や月数の数え方をきちんと知っておきましょう。
一度理解すれば、決してややこしいことではありません。
自分の妊娠週数をきちんと把握し、週数に応じた適切な過ごし方を心掛けましょう。
妊娠0週0日は最終月経の開始日です。
一般的に、およそ2週0日前後が排卵日となります。
順調に受精した場合、個人差はありますが3週以降ごろに着床する運びとなります。
ただ、着床の段階ではまず自覚症状もなく次の生理開始予定日よりも前になるので、本人にはわかりません。
次の生理開始予定日が4週0日ですので、生理の遅れで妊娠に気付いた場合には一般的に5~6週頃となります。
多くの妊娠検査薬が使用可能になるのも、生理開始予定日から1週間後以降ですので、やはり妊娠5週以降が一番妊娠に気付きやすいころとなります。
ちなみに、この妊娠週数は1週を0日から6日の7日間、1か月を28日で計算する方法です。
つまり、生理周期が28日の人にとってはほぼ正しいものとなりますが、生理周期が28日ではない人にとっては誤差が生じます。
生理開始日がわからない人、生理不順が著しい人などは、生理日をもとに週数を設定するのが困難ですので、妊娠15週頃までに超音波検査で大きくなった赤ちゃんのサイズを計測して週数を診断し、予定日を設定することになります。
そして、週数と同じくらい「妊娠月数」という言葉も耳にすることがあると思います。
例えば「戌の日参り」は一般的に妊娠5か月の戌の日に神社などで腹帯を巻いて安産祈願をすることを指します。
それでは5ヵ月とは何週のことなのでしょうか?
妊娠週数は0週から始まりますが、月数は1か月から始まります。
つまり、妊娠週数は「満」月数は「数え」で数えるということです。
妊娠0週0日から3週6日までが妊娠1か月
妊娠4週0日から7週6日までが妊娠2か月……という具合になっています。
ですので、初診で産婦人科を受診するころにはほとんどの人が2か月以降ということになります。
いわゆる「安定期」は胎盤が完成されるという妊娠5か月、16週頃からとされています。
戌の日のお参りをするのは、この安定期に入ったころ、というわけですね。
しかし、「安定期」とは言っても何をしてもいいというわけではありません。
旅行に行くならこの時期ともいわれますが、遠出する際には医師に相談することをお勧めします。
ちなみに1か月(0週~3週)から4か月(12週~15週)が妊娠初期。
5か月(16週~19週)から7か月(24週~27週)が妊娠中期。
8か月(28週~31週)から10か月(36週~39週)が妊娠後期とされています。
出産予定日は40週0日に設定されますが、これはあくまでも「予定」にすぎません。
実は、この予定日に産まれる確率は案外低いものです。
妊婦検診の超音波検査、いわゆるエコーで、赤ちゃんのサイズからかなり正確な週数や予定日が推定されますが、必ず誤差が生じます。
医学的には37週~41週の間を「正期産(せいきさん)」と呼んでおり、分娩リスクの少ない週数であるとされています。
ですので、37週以降であれば予定日から早くても心配はありませんし、予定日を少しくらい過ぎても心配いりません。
しかし、予定日を過ぎると胎盤機能が落ちていくので、医師とよく相談し分娩を誘発することもあります。
私は現在2児の母ですが、2人とも予定日を過ぎても産まれず、予定日から1週間前後で誘発分娩となりました。
1人目は遅くなる、2人目は早くなる、なんて話を耳にすることもあるかもしれませんが、お産は人それぞれです!
誘発分娩となるかは出産予定日ごろに医師と相談する機会がありますので、過度の心配は要りません。
「あれ?いつもとなんだか体調が違う…」
「生理がなかなか来ない気がする…」
それぞれ色々な理由で妊娠に気が付き、病院を受診することを考えます。
では一般的にどんな体の変化が現れるのかについて見ていきましょう。
生理の時の体に現れる症状が人によって違うのと同じで、妊娠のサインも人によって全く違います。いくつか例をあげます。
・生理開始予定日前後になっても生理が来ない
・トイレが近くなる
・体がなんとなくだるい
・いつもより熱っぽい
・疲れやすい
・ムカムカして胃の不快感がある
・おなかが痛い
・基礎体温の高温期が2週間以上続く
これらの症状は生理時の症状ととてもよく似ていますし、ホルモンバランスの乱れなどで妊娠していないときにも現れる場合があります。
気になる体調の変化があれば妊娠検査薬を使用してみたり、直接病院へ行ってみましょう。
私は2度の妊娠の際、両方とも生理予定日前後に風邪のような症状が出て、体中に湿疹が出ました。
女性の体は、ホルモンバランスの変化にとても敏感なものなのです。
普段から基礎体温を付けている人は、この基礎体温の変化で妊娠を疑い、確信する人も多いと思います。
女性の体温は月経周期に合わせて低温期と高温期を繰り返します。
排卵のためにエストロゲンというホルモンが増加すると、低温期となり、月経開始から次の排卵の直前まで低温期が続きます(妊娠0週~1週終わり頃)。
そしてプロゲステロン(黄体ホルモン)という体温を上げる作用のあるホルモンが増加すると高温期となり、排卵から次の月経開始まで低温期と比べおよそ0.5℃体温が高くなります(妊娠2週~3週終わり頃)。
妊娠すると生理開始予定日を過ぎても生理が来ず、プロゲステロンの影響でおよそ12週間にわたって高温期が続きます。
もしも高温期が3週間以上続くなど、基礎体温をもとに妊娠の可能性を感じたら、ぜひ基礎体温表をもって産婦人科を受診してみましょう。
生理予定日を過ぎても生理が来ず体調の変化を感じたり、妊娠検査薬で陽性が出たりした場合には速やかに産婦人科を受診することをお勧めします。
これは子宮内にきちんと着床し育ち始めているかどうかを確認するためです。
そして、早めの受診が母体の異常を発見し流産を防ぐ一因となることもあります。
妊娠についてわからないことがあれば医師に相談することが一番です。
また、産婦人科受診時に推定妊娠週数を教えてもらう事ができます。
流産は全妊娠の10~15%に起こると言われていて、その9割が12週未満であり、決して珍しいことではありません。
さらに、妊娠4週~8週の流産が一番多く、その場合受精卵の染色体にもともと異常があって胎児自体に育つ能力がないことがほとんどです。
初期の流産は外的要因に原因があることはまれですが、ストレスや過労など、外的要因による流産を防ぐために自分の妊娠に早く気付くことは重要です。
妊娠したかも? と思ったらアルコールやたばこを控え、無理な運動や過労を避けるなど体を大切にしましょう。
一般的には妊娠6週頃になれば胎児の心拍を超音波で確認できるので、その時点で胎児の心拍が確認できれば90%は大丈夫と言われています。
心拍確認も個人差があります。
ちなみに私の場合第1子は8週、第2子は7週まで心拍の確認はできませんでした。
6週で確認できなくても焦らず、医師に指定された次の受診日を待ちましょう。
産婦人科を受診し、妊娠が確認されるとその後継続して妊婦検診を受けることになります。
10か月間、かわいい赤ちゃんに無事会うために、体調に変化がなくても必ず医師の指示に従って検診を受けましょう。
もちろん、定期健診以外の時でも何か不調や不安を感じたら速やかにかかりつけの医師に相談してみましょう。
病院により差はありますが、最初に健康状態や月経のこと、これまでの妊娠出産経験の有無などの問診票に答えます。
答えにくい項目もあるかもしれませんが、正直に答えましょう。
尿検査を最初にして妊娠しているかどうかをまず確認しますので、出かける前にトイレをすまさずに行きましょう!
問診票に沿って医師から直接の問診があり、その後内診へと進みます。
内診台に座り器具を膣内に入れ、視診・触診がありますので、初めての人は緊張するかもしれませんが、リラックスして力を抜いて挑みましょう。
その後そのまま膣内に超音波の機械を入れ、子宮内の様子を確認し妊娠しているかどうか、胎児や胎盤の位置、大きさなどを調べます。
受診のタイミングが早いと超音波で赤ちゃんが確認できないこともありますが、医師の指示に従って次の受診日を待ちましょう。
母子手帳は妊娠がはっきりと確認されたあと、8週~12週くらいに各市区町村役場で簡単な書類を記入して交付してもらいます。
かかりつけの医師に「次回の検診までに母子手帳をもらってきてください」と言われることがほとんどですので、指示に従ってください。
自治体によっては医師の証明書や出産予定日の確認、印鑑が必要となることもあります。
母子手帳発行時に、妊婦検診を無料で受けられる受診券(クーポン)を受け取ることができます。
受診券の回数や内容は各自治体によって違いますが、週数の指定や期限などがありますのでもらったら必ず内容を確認してください。
ここでも自分の妊娠週数の把握が大切になります。
母子手帳は出産までの母体と胎児の情報が記入されるので、必ず検診に持参します。
そして出産後も子どもの予防接種の記録や成長記録を残せるようになっていますので、大切に管理・記入していきましょう。
検診の際にエコー写真をもらえることも多いと思います。
今では3Dエコーや4Dエコーを見せてくれる産婦人科も増えていて、検診の時の本当に楽しみな時間です。
エコー写真には色々な情報が書かれていますので、見ていきましょう。
AGE=〇w〇d 超音波検査を行った時点での推定週数
EDC(もしくはDEL)出産予定日
GS(胎嚢)妊娠初期にみえる赤ちゃんを包んでいる袋の直計
CRL(頭殿長)頭からお尻までの長さ
BPD(児頭大横径)頭の横幅
FL(大腿骨長)太ももの骨の長さ
APTD(腹部前後径)おなかの一番熱い部分の長さ
TTD(腹部横径)おなかの一番広い横幅
AC(腹部周囲長)胎児の腹部の周りの長さ。おなかの発達具合を見る
FTA(胎児胸郭断面積)胎児の胴体を胸のところを水平に切り取った断面積
EFW(推定体重)胎児の推定体重
CRLとBPDをもとに、妊娠週数を推定します。生理日から算出した妊娠週数との誤差が生じます。
FL、APTD、TTD、BPDをもとに推定体重が算出されます。
エコー写真をもらえるととっても嬉しくなりますよね。
ちなみにこのエコー写真、年数とともに薄くなるそうですので、時間があるときにデジカメで撮ったり、スキャンしたりしておくのもいいかもしれません。
いかがでしたか?
赤ちゃんをおなかの中で大事に育てる40週。10か月。
その期間は、命がおなかに宿るよりも前の最終月経開始日から始まっています。
女性はすでに妊娠前から「おかあさん」ともいえるかもしれません。
喜び、期待、不安、心配……様々な感情と向き合いながら、過ごすこの妊娠期間。
わからないことばかりで色々な情報を一生懸命検索してしまうことでしょう。
色々な情報があふれているからこそ、不安なことがあれば、かかりつけの医師や助産師に積極的に質問をし、40週を大切に過ごしてください。
【参考資料】
相場静子(編集)「はじめての妊娠出産百貨」主婦の友社 2004年
林崎豊(編集)「オールカラー最新版 妊娠全百科」GAKKEN 2009年
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