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重要な栄養素ですが、そのすべてを食事から補うのは難しいと言われています。
葉酸は、妊活中、食べ物からだけでなく、サプリメントからも摂るよう厚生労働省からも通知されている重要な要素です。
しかし、葉酸を摂取する第一の目的は、妊娠しやすくすることではなく、別のところにあります。
ではなぜ、妊活中に葉酸が必要なのか、その理由と実際の効果、正しい摂取方法についてお伝えします。
1 妊活に必要な葉酸とは
1-1 葉酸とは
1-2 妊活における葉酸の働き
1-2-1 妊娠前から必要!胎児の先天異常を防ぐ働き
1-2-2 期待しすぎは、NG!子宮環境を整える働き
2 妊活における葉酸の摂取方法
2-1 1日に必要な量と上限
2-2 正しい摂取時期
2-3 葉酸は、サプリメントから摂らなければならない3つの理由
2-3-1 効果が確認されているのは、サプリメントのみ
2-3-2 吸収率の高さ
2-3-3 調理のしづらさ
2-4 妊活に最適な葉酸サプリメントの選び方
2-4-1 選ぶポイント
2-4-2 葉酸サプリメントを選ぶ際、注意すべき点
2-5 葉酸サプリメントで摂取する時の注意事項
葉酸とは、水溶性のビタミンB群の一種で、主に血液や細胞を作る際に必要となる要素です。ほうれん草の葉から発見されたことからこの名前が付き、ほうれん草のほか、モロヘイヤ、枝豆、ブロッコリーなどの緑黄色野菜や苺などの果物、レバーなどに多く含まれている要素です。
葉酸のサプリメントを摂取することで、胎児の先天性異常の発症リスクを抑える効果があることが、欧米の研究結果により発表されています。諸外国では、90年代より、妊婦だけでなく、妊娠の可能性がある女性に対して、葉酸の摂取を促す通知が出され、日本でも、2000年、厚生労働省からも、同様の通知が出るようになり、今では妊婦の人はもちろん、妊活に欠かせない重要な要素となっています。
葉酸は、細胞を新しく作る時、遺伝情報が詰まったDNAの合成に必要な要素です。特に、胎児の細胞分裂が盛んな妊娠初期には、通常より多くの葉酸を必要とします。
妊娠初期に、食べ物からの摂取に加え、サプリメントなどの栄養補助食品から葉酸を十分な量摂取することにより、胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクが低減することが、諸外国の研究結果により、発表されています。(※1)
神経管閉鎖障害には、二分脊椎症と無脳症の2種類がありますが、いずれも生涯治療やリハビリが必要となる障害です。二分脊椎症は、下半身の神経麻痺、歩行障害、排尿・排便障害、性機能障害を引き起こす可能性のある障害です。無脳症は、その名の通り、脳が正常に作られないため、ほとんどの場合、流産や死産になってしまい、(※2)無事に生まれても1週間以内に死亡してしまう致死率の高い障害です。(※4)
またそのほかに、葉酸の摂取により、リスク低減が期待される胎児奇形に、口唇・口蓋裂や先天性心疾患があります。(※8)
ここで注意したいのが、葉酸の摂取時期です。胎児の先天異常の多くは、妊娠直後から妊娠10週以前に発生し、特に中枢神経系の以上は、妊娠7週未満に発生します。そのため、妊娠がわかった時点で、葉酸を摂取し始めたのでは遅いため、諸外国では、葉酸は、妊活中から摂取する対応がとられています。また日本の厚生労働省からも、妊娠1か月前から、葉酸を取るよう通知が出ています。(※1)
葉酸は、胎児の正常な発育のためには、妊娠中はもちろん、妊娠前の妊活中から摂取することが必要な要素です。
葉酸は、“造血ビタミン”と呼ばれるほど、血液の生成になくてはならない要素です。そのため、葉酸を摂取すると、新しい血液が生成され、子宮内の血流環境も良くなり、その結果、子宮内膜の強化につながり、着床しやすくなるといわれています。(※5)
しかし、葉酸が直接子宮に働きかけるわけではないため、その効果については、注意が必要です。特に葉酸に関するインターネットサイトの多くは、葉酸サプリ販売との関連性が強く、葉酸が直接子宮に働きかけるように見える記事も多いですが、葉酸は、直接子宮に働きかけるのではなく、あくまでも、血液の状態が良くなって、その結果、子宮の状態も良くなるという限定的な効果のため、葉酸=妊娠しやすくなるということに対しては、語弊があると異議を唱える人もいます。(※6)
葉酸の子宮環境への効果については、あくまでも、限定的なものであり、妊活中、葉酸を飲む目的は、胎児の先天性異常を防ぐことが第一の目的あり、妊娠しやすくするためには、葉酸ではなく、マカやピニトールといった他の要素が必要です。
厚生労働省より、神経閉鎖障害のリスク軽減のため、妊娠の可能性がある女性は、通常の食事からの摂取に加え、サプリメントなどの栄養補助食品から1日400㎍の葉酸を摂取するよう通知が出ています。(※7)
できるだけサプリメントに頼らず、食べ物から摂りたいと考える人も多いと思いますが、葉酸は、サプリメントなどの栄養補助食品から摂る必要があります。(その理由については後述)
1日の上限摂取量は、1000㎍です。過剰摂取は、ビタミン12欠乏症を診断しにくくするため、摂りすぎには注意しましょう。(※1)
葉酸の摂取時期は、妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月までが一つの目安です。そのため、いつ妊娠するかわからない妊活中は、継続的に摂取し続ける必要があります。(※1)
また妊娠3か月後も、妊婦検診を受ける医療機関から、摂取し続けるよう指導される場合がほとんどです。また必要量は少なくはなりますが、出産後の授乳期も、母乳は血液から生成されるため、通常より多くの葉酸の摂取が必要となります。そのため、葉酸は、妊活中から授乳中まで摂取する必要があります。
出典:http://cocomammy.com/pregnancy/folic-acid-ranking/#i-5
神経管閉鎖障害のリスク低減の研究結果の多くは、食品ではなく、サプリメントによるものです。食べ物からの摂取によるリスク低減に関する論文もありますが、科学的根拠はまだ十分ではありません。
そのため、現状、確実に効果を得るためには、食品だけでなく、サプリメントからの摂取が必要です。
葉酸は、食品だけでなく、サプリメントから摂る必要がある理由の一つは、吸収率にあります。葉酸は、小腸でモノグルタミン酸として吸収されますが、食品に含まれる葉酸の大部分はポリグルタミン酸型として存在し、消化吸収されるまでに、様々な影響を受け生体利用率は50%以下とされています。(※1)また、ある研究では、25%~81%という報告もあります。(※8)
一方、サプリメントなどに使用されている葉酸は、食品の葉酸の構造とは異なるプテロイルモノグルタミン酸と呼ばれるもので、生体利用率が85%と高く、また安定しているため、高い吸収率で葉酸を確実に摂取することが可能です。(※1)
2つ目の理由は、水に溶けやすく、火にも弱いことより、調理にも不向きという点にあります。例えば、葉酸が多く含まれるほうれん草の場合、通常灰汁を抜くために食べる前に茹でますが、その際、茹で汁に葉酸の多くは抜け出してしまい、うまく摂取することはできません。
食品から摂取する一番良いのは、生で食する方法、もしくはスープなどゆで汁まで取り込める形の調理方法ですが、低い吸収率をカバーする十分な量を毎日摂取するとなると、食品からだけでは、困難なのが現実です。
(▼参考までに、葉酸を多く含む食品と含有量については、以下をご覧ください。
http://www.syufeel.com/onayami_ichiran/maternity/yousan/yo04/)
また、葉酸が多く含まれるレバーやウナギの肝などは、過剰摂取すると胎児の先天異常を引き起こすリスクが高まるので、注意が必要です。
葉酸サプリメントは、豊富にあるため、どれを選べばよいか迷ってしまいますが、ここでは、妊活に最適な葉酸サプリの選び方についてお伝えします。
厚生労働省が推奨しているサプリメントからの葉酸摂取量400㎍(1日当たり)を満たすものであるかどうかを確認しましょう。
製造や管理体制、商品検査がしっかりとして、第三者期間の検査も受けているものがベストです。特に製造においては、工場の規格の一つGMP(=Good Manufacturing Practice)認定の工場で生産されているものは、品質も安全です。
また、摂取していて不都合があった時などのために、問い合わせ先が常時されているかどうか、お客様相談室があるかどうかも確認しましょう。
また輸入品においては、商品の表示と実際の含有量が異なっている場合も、報告されていることから、特に注意が必要です。
ビタミンB12は、葉酸とともに血液生成のために協力関係にあるため、同時摂取が大切です。通常の食事で、ビタミンB12の摂取量は十分カバーできているので、量よりも、含まれているかをチェックしてください。(※13)
添加物は少ないほうが良いですが、サプリメントを作る際、どうしてもある程度の添加物は不可欠です。また添加物にも有害なものと無害なものがあるため、一概には無添加=悪とはなりませんが、危険性が疑われる原材料や添加物が使われていないかは、念のためチェックしてみてください。
また市販の葉酸サプリメントは、葉酸単体だけでなく、他のビタミンや要素などと融合したものがほとんどです。妊活で、葉酸のほかに必要な要素に関しては、個人差があるため、この点に関しては、医療機関に相談しましょう。
過大広告が多い葉酸サプリメントですが、厚生労働省によるサプリメントを選ぶ際、気を付けるべきこと(※12)の中でも、特に注意したい点を以下にまとめました。
宣伝広告で、天然由来品のほうが、合成品に比べて、品質・安全性が高いというイメージを強調するものがありますが、天然由来品が合成品に比べて優位であるという証拠はありません。また、天然由来品は、産地、収穫時期、天候などの条件によって品質が一定しない傾向や有害物質、不純物などが除去されていない可能性があるので、注意が必要です。
健康食品によって、不妊症を含めた病が治ったということを明確に示した研究結果は、現時点ではありませんので、葉酸サプリを飲むことにより、不妊症が治り、妊娠したというのは、事実とは異なります。
たった一人の専門家が言っていたことが、必ずしも有効性の証明にはなりません。信頼できる有効性とは、複数の専門家による多角的な評価が必要です。
すでに、妊活に葉酸サプリメントが必要なことはご理解頂けたかと思いますが、葉酸サプリメントに加え、他にも多くの種類のサプリメントを同時摂取すると、万が一体調が悪くなっても、その原因を突き止めることが困難になりますので、専門家に相談するなど、注意が必要です。また、葉酸は沢山とればよいというものではないため、適切な量を摂取するようにしましょう。
※1 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/dl/h0201-3a3-03c.pdf
※2 http://mamamemo.info/archives/2775
※3 http://xn--1-2m8aq55d6g0af1n.biz/entry17.html
※4 http://www.skincare-univ.com/article/018478/
※5 http://yousansapuri-110ban.jp/ninsinryoku.html
※6 http://xn--35-329c7v360e.net/prepare/food/foliceffect/
※7 http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf
※8 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-002.html
※9 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4u.pdf
※10 http://yousansapuri-110ban.jp/
※11 http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/kenkou_shokuhin00.pdf
※12 http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/kenkou_shokuhin00.pdf
※13 http://yousan-supple.com/correct-choice/
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