近年では「マツエク」(まつげエクステ)をする女性がとても多く、サロンの数も増え、さまざまな情報も溢れています。しかし、実際にマツエクを施術してみると、手軽で簡単に・・・という言葉には、ちょっと騙されたかな?と思う方も多いようです。もちろん美しいまつげを、手に入れることができるマツエクなのですが、実はアフターケアをおろそかにすることで、マツエクの持ちや美しさは、もちろんのこと、さまざまなトラブルをも引き起こしかねません。
特にクレンジングに関しては、もっとも重要とされており、どのようなものを使用したらよいか?どのようなやり方がよいか?など、注意すべき点が多々あります。
では、いったいどんなやり方がよいのでしょうか?
ここでは、クレンジングの選び方や使用法、テクニックやコツ、その他施術後の注意点、またグルー(専用の接着剤)のこと、基本的で大切なのに、あまり知られていないことなどをご紹介します。マツエク施術後にクレンジングを選んでいる方、またこれから施術を受ける方にも、きっと役に立つはずです。
目次
1. 本当!?マツエクにはオイルクレンジングが使えない??
1-1 マツエクのクレンジングの選び方
1-2 オイルフリーには油性の成分は一切入っていない?
1-3 サロンのものと市販のもの、選び方はどっち?
1-4 自分自身で納得したクレンジングの選び方をする
1-5 クレンジング剤の各タイプ・特徴
2. 要注意!マツエク直後のクレンジングを安易に考えてはいけません
2-1 マツエク直後は決して触らない!刺激しない!
2-2 正しいアイメイククレンジングのやり方
2-3 入浴やプール?水にぬれても大丈夫かな?
3. 実は目元以外のクレンジングも見直して欲しいのです
3-1 アイメイクを落とした後の顔全体のクレンジングも丁寧に!
3-2 コットンでの拭き取り、ファンデーションで落とす時の注意点
3-3 洗い方は優しく丁寧に。就寝時はタオルや寝相に気をつける
4. マツエクに使用されるグルー(専用の接着剤)の誰も知らない秘密
4-1 強力なグルーにも弱点はあります!
4-2 グルーを少しでも長持ちさせる為のポイント
4-3 困った!?今すぐマツエクを外したい
4-4 もしも目にしみたりするような異常を感じても慌てずに!
5. 基本中の基本!マツエクを長持ちさせるための秘訣
5-1 マツエクのアフターケアの基本
5-2 クレンジングの選び方を間違うと「毛周期」を狂わせることもある
5-3 リペア(付け替え)にこまめに行くのが理想的
6.まとめ
1.本当!?マツエクにはオイルクレンジングが使えない??
1-1 マツエクのクレンジングの選び方
マツエクには、どんなクレンジングを使用したらいいのでしょうか?
ズバリ!水溶性でオイルフリータイプのクレンジング剤が、もっとも適しています。
なぜなら、マツエクというのは、専用の接着剤(グルー)を使用し、自毛(自分自身のまつげのこと)に1本1本丁寧に装着しており、とてもデリケートで繊細です。オイル成分主体のもので、ゴシゴシこすり落としてしまったりしたら、グルーの接着面が緩んだりして、マツエクが外れやすくなってしまうからなのです。
マツエクのクレンジング剤にダメな成分
水溶性以外にも、メイクアップを落とす際のクレンジング剤にはいろんな種類がありますよね?クリームタイプ、オイルタイプなどの、おもに油溶性のオイル主体でできたもの。その他には混合タイプでオイルとローションが混じり合った、2層式のものなどがあります。
しかし、いずれのタイプも、マツエクには向きません。
マツエクのクレンジング剤に最適な成分
マツエクに最適なクレンジング剤は、乳液タイプやローションタイプなどの水溶性性成分主体のもので、一般的にオイルフリーと呼ばれているものになります。
1-2 オイルフリーには油性の成分は一切入っていない?
オイルフリーという言葉は、雑誌などでも、気軽に使用されていますので、なんとなく理解している方も多いのではないでしょうか?
オイルフリーの本当の意味ですが、その名のとおり油分が一切入っていないと、いうことを表しています。
オイルフリーのフリーの意味は、フリーというと自由自在のようなイメージもありますが、化粧品に使用されている「フリー」というのは、〜無しという意味のことです。フリーターやフリーダムなどで使用されているフリーとは違う意味となります。
そのためオイルフリーというのは、油性の成分が一切入っていないという意味で使用されています。オイルフリー以外にも、アルコールフリーや添加物フリーなどという言葉も、良く耳にする言葉です。
その場合の「フリー」も同じ意味で使用されてます。またブランドやメーカーによっては、ノンオイルなどという呼び方をされる場合もありますが、いずれにしても、油性の成分(動物性、植物性のオイルなど)は一切使用していないという意味です。
しかし、化粧品の場合は、揮発性のシリコンオイルがごく少量使われている場合もあります。これは化粧品のテクスチャー(手触り感)をサラサラとさせて滑りを良くする為のものであり、合成オイルの一種になります。また分子構造も大きいため、皮ふ深部に浸透することはありません。そのため、通常の油性の成分とは違う扱いとされています。
ボトルの裏表記などに、シリコンオイル配合と記載されていても、オイルフリーと表されているので、どちらかわかりにくい時は、店員さんなどに確認するようにしましょう。
1-3 サロンのものと市販のもの。選び方はどっち?
より手軽で簡単なのは、マツエクを施術したサロンで購入することです。
これが一番手っ取り早く、確かではあります。マツエクのことを十分に理解しているアイリストさんおススメのものなので、ベストな効果が期待できます。
ただし、若干価格が高めということもありますし、サロンによっては、その他の付属品や化粧品などのセット購入などを無理強いされることも、ないとは言えませんので、ご自身でも、しっかりとした知識を持っておきましょう。
アットコスメ、ドラッグストア、通販などで選ぶ場合~選び方のコツ~
では、サロンでの購入ではなくご自身で選ぶ場合、その選び方のコツをお伝えします。
最近はクレンジング剤の種類も多く、ドラッグストアーなどでも、色とりどりのクレンジングがズラリと並んでいますね。ただしオイルフリーの意味が分かれば、探すのは思いのほか簡単なことかもしれません。
しかしマツエクの場合、メイクはしっかり落としたいけれど、マツエクには優しくないといけません。そのためオイルフリーであれば、なんでも大丈夫!という訳にもいかないのです。
ご自身で購入される場合も、まずはボトルの裏表記などから、オイルフリーであるということを確認します。サンプルがあれば、必ず手の甲などで感触を試してみましょう。アイラインなどを描いてみて、どのくらいのスピードや力具合で落とせるのか?などを確認するとわかりやすいです。
いかに素早く落とせて、また軽い力でも大丈夫か?という部分がもっとも大切なポイントとなります。
1に洗浄力、そのうえ低刺激のものがベストということですね。
可能ならば、インターネットなどの化粧品口コミサイトなどの情報を参考にしたり、店員さんに聞いてみるのもいいかもしれませんね。
マツエク初心者はサロンで選ぶ方がいい
しかし、マツエク初心者さんに関しては、サロンで選んで購入するのが無難です。マツエクを受けた当日からすぐ使用できますし、肌やまつげの状態を確認してもらえますし、そのうえで最適なクレンジングを選んでもらうことができます。
それから、敏感肌の方やアレルギーのある方などは、サンプルなどでおためしが、出来る場合もあるので、まずはサロンに相談してみると良いでしょう。
1-4 自分自身で納得したクレンジングの選び方をする
クレンジングは毎日必ず使用するものです。またデリケートで繊細な目元とマツエクの為なので、単純に価格の安さなどでは選ばないようにしてください。
内容成分、使用感、効果などを確認し、最適なものを選ぶことが一番です。また肌の状態はもちろんですが、コンタクト使用の有無、アイメイクの仕方などでも、ベストなものは個人個人で違います。
まずは、実際に試してみて、ご自身で納得がいくものを選ぶようにしましょう。
いずれにしても、クレンジングはマツエクの施術をした当日から必要になるので、ご自身で準備する方は、前もって購入することが必要となります。また現在使用中ものもを使用できるかどうか?と迷った時は、サロンに持参して相談すると良いでしょう。
ベストなものは、みなさん違います。さまざまな情報に惑わされないようにすることも、とても大切です。
1-5 クレンジング剤の各タイプ・特徴
また、クレンジングには、いろいろなタイプがあります。各タイプの特徴と配合されている成分の特性が理解できると、肌の状態やメイクの内容によって使い分けができるようになるはずです。
クレンジングオイル
クレンジングオイルは、成分のほとんどを占める油性成分でメイクを浮かせ、20~30%配合されている界面活性剤が乳化させて、洗い流せるようにします。メイクを落とす洗浄力が強いので、肌への密着度が高いウォータープルーフタイプのファンデーションや日焼け止めを使った日などに適しています。
しっかりメイクのクレンジングに向いているため、ライトメイクの状態で使用すると、肌を傷めて乾燥させてしまう可能性があります。オイルタイプは、成分表示の最初に「ミネラルオイル」や「エチルヘキサン酸セチル」といった油性成分が書かれているので、見分けるのは簡単です。配合されている油性成分によって、炭化水素系オイル、油脂系オイル、エステル系オイルなどに分かれます。
クレンジングリキッド
クレンジングウォーターとも呼ばれるリキッドタイプのクレンジング。成分の基本的な構成が洗顔料と似ています。主成分は水性成分。成分表示は最初の方に「水」「グリセリン」「BG」などがあり、ノニオン系界面活性剤が多く配合されているのが特徴です。
テクスチャーはサラサラとして液状のものが多く、たいていは濡れた手でも使えるため、バスルームで使用できる便利さがあります。また、界面活性剤が多いため、洗浄力が強く、ベースメイクが濃いときに向いています。
クレンジングジェル
ジェルタイプのクレンジングは比較的新しいタイプ。リキッドタイプに増粘剤を加えて使いやすくし、メイク汚れとなじませるときの摩擦を抑えたものからはじまりました。
ジェルタイプには水性と油性があり、水性にもオイルインとオイルフリーがあります。油性のジェルはメイクとのなじみがよいので、ハードメイク向きです。
水性のオイルフリーのものは、刺激性が抑えられている分、洗浄力が弱めなのでナチュラルメイク向き、水性のオイルインは一般的に中間的な性質です。
クレンジングクリーム
クリームタイプは油性成分が多く、かつてはティシュで拭き取るものが主流でした。ですが今は水性成分と界面活性剤を配合して洗い流すタイプも増えました。
界面活性剤が少なめで洗い流すタイプのクレンジングクリームは、肌への刺激が弱くてほどよい洗浄力があります。特に、肌が乾燥気味のときや敏感肌に向いています。
成分の基本構成は、保湿クリームなどと似ていますが、拭き取ったり洗い流したりするので、肌への有効成分は、配合されていてもあまり期待できません。
クレンジングミルク
乳液状のクレンジングミルクも、クリームタイプと同じように、油性成分が多め。水性成分と界面活性剤が配合されています。
なめらかなテクスチャーと、肌になじみやすいのが特徴で、洗浄力、刺激性ともに抑えめのものが多いのですが、中には強い洗浄力をもつものもあるため、成分表示でアニオン界面活性剤の有無を調べましょう。
ステアリン酸Kなどのアニオン系があれば、洗浄力が強めであると考えられます。
ポイントメイクリムーバー
メイクに濃い部分がある場合、その部分に合わせてクレンジングを選ぶと肌への刺激が強くなってしまいます。目元や口元には、ポイントメイクリムーバーを活用して、肌の負担を抑えましょう。
ポイントメイクリムーバーには、目元専用、口元専用、目元口元両用があります。ただし、ポイントメイクリムーバーは界面活性剤の作用が強力なので、使用前にはパッチテストを行い、肌に合わない場合はすぐに使用をやめましょう。
2.要注意!マツエク直後のクレンジングを安易に考えてはいけません
2-1 マツエク直後は決して触らない!刺激しない!
施術を受けた方は、おわかりかもしれませんが、マツエクの施術はとても時間がかかる地道な作業ですし、ほんの少しの刺激で方向が変わってしまったり、外れやすくなったりします。 なぜなら、自毛1本に対して、まつげエクステンションを1本づつ、専用のグルーを使用し、丁寧に装着していくという、大変細やかで高度なテクニックが必要な技術であり、ほんの少しの狂いなどでも乱れが生じます。
そして、もっとも覚えておいて欲しいことは、グルーが完全に乾くのには、実は何時間もかかるということなのです。完全にグルーが深部まで乾き、密着するまでは、刺激を与えることで、外れてしまったり、まつ毛の方向がおかしくなったりする場合もあります。ご存知とは思いますが、目元というのは、まばたきなどで常に動いていますので、(眠っている時も微妙に動きます)グルーが乾いていない時というのは、できる限り意識して最小限の動きにした方が、無難です。少々難しい部分もありますが・・・。
だからこそ、施術直後というのは、とても大切で、できるかぎり良い状態を保つ為には、なるべく触らないようにして、刺激を与えないことが大切なのです。
2-2 正しいアイメイククレンジングのやり方
では具体的に、正しいアイメイクのクレンジングの方法をご説明します。
まずコットンを5〜6枚用意し、中央部を中心にやや多めに、アイメイクリムーバーを付けていきます。続いて、人差し指と薬指の間にコットンを軽く挟み、アイメイクを落としていきます。
そのときに注意して欲しいのは、拭き取りの方向です。上から下へ、まぶたからまつげの先にむかって、優しく拭き取ります。往復させたり、横方向への摩擦は厳禁です。必ず上から、下へ、一方通行に拭き取ることが重要です。
そして、強い刺激は決して加えないでください。一度では落ちないので、コットンを替えながら、何度か拭き取ります。
細かい部分は、コットンを4つ折りにして、角を上手く使ったり、もしくはメイク用の先の細い綿棒などを利用するとキレイに落とすことができます。
下まつげにマツエクを装着している場合も、4つ折りコットンや綿棒を使いましょう。
アイメイククレンジングの拭き取りの方向
ここでの最大のポイントは、拭き取りの方向です。マツエクに沿ってまぶたの上から、まつげの先に向かって一方方向に動かすことが、基本となります。
またリムーバーの量が多すぎると、目にしみたりして、アイメイクが落としにくくなりますし、逆に少なすぎても、無駄にマツエクや皮ふに負担がかかるので、適量を守るようにしましょう。
コットンは目の細かい、柔らかめの方が、まつげに負担がかかりにくいので、おススメです。
2-3 入浴やプール?水にぬれても大丈夫かな?
基本的に当日の入浴も普段どおりでも大丈夫です。しかし、長風呂や半身浴などで長時間湯船に浸かるのは、避けた方がいいでしょう。
特に施術当日に関しては、なるべく短時間で済ませるようにしてください。
温泉なども、当日は避けた方がいいですが、グルーが完全に乾いてからなら、多少は問題はありません。
プールも大丈夫です。ただし、岩盤浴やサウナなどで大量に汗をかくような場所は、あまりおススメはできませんが、やむを得ない場合は、汗をこまめに拭き取ったり、休憩を適度に入れるようにしてケアしてあげてください。
また、どの場合もタオルでの拭き取りの際には、マツエク部分をこすらないように、十分注意しましょう。
3.実は目元以外のクレンジングも見直して欲しいのです
3-1 アイメイクを落とした後の顔全体のクレンジングも丁寧に!
施術を受けた当日は、何度もお伝えしていますが、目元が大変デリケートな状態となっていますので、アイメイクを落とした後のお顔全体のクレンジングも、丁寧に行う必要があります。
当然ですが皮ふというのは、目元も全て繋がっているので、目元だけ丁寧に落としても、意味がありません。
お顔全体のクレンジングも、ぜひ見直して丁寧に行ってあげることで、マツエクの持ちにも関係してきます。また、お肌がキレイになれば、化粧のノリも良くなり、マツエクもきっと映えることでしょう。
ただし、わざわざ全てのクレンジングを、買い直す必要はありません。お手持ちものものでも、使用方法を守れば十分に対応は可能です。
3-2 コットンでの拭き取り、ファンデーションで落とす時の注意点
アイメイクを落とした際には、目の周りの汚れもアイメイクリムーバーが付いたコットンで、拭き取りをしておくと、その後のクレンジングもスムーズになります。
またリップグロスや口紅なども、新しいコットンで落としておきましょう。
続いてファンデーションを落とす際の注意点ですが、もしもオイルタイプのクレンジング(コールドクリーム、クレンジングオイルなど)を使用する際は、目元は大きく避けるようにしてください。
ティシュなどで拭き取る際にも、目元にオイル成分が付かないように気をつけましょう。
クレンジングオイルに関しては、乳化させる際と洗い流す際に、まつげに付かないように気をつけなくてはいけないので、流れ落ちる場合は、ティッシュを利用するなど、工夫してください。
オイルクレンジングをお顔全体に多めに伸ばすなどは、施術後は出来なくなりますので、心配な方はシート状の拭き取りタイプのものや、乳液タイプのものに切り替えましょう。
いずれにしてもオイルタイプのクレンジングは、施術当日だけは避けた方が無難です。
3-3 洗い方は優しく丁寧に。就寝時はタオルや寝相に気をつける
洗い流す際には、できるかぎり優しく丁寧に行うのが基本です。
そして、洗い終わった後のタオルにも注意をしてください。ついつい目元をゴシゴシこすったりしがちですが、うっかり忘れて触らないように気をつけましょう。
基本的にお肌は、強い刺激を嫌いますので、柔らかいタオルを利用し、押さえて拭くような習慣をつけると、マツエクの為だけではなく、スキンケアの観点からもとても良いことです。
それからパジャマなどに着替える際にも、マツエクが引っかかったりしないように、前開きのものだと安心ですね。
そしてもうひとつ重要なこと!
睡眠時にうつぶせになったり、枕や布団でこすれないようにする。ということも注意してください。寝相が悪い方はちちょっと心配かもしれませんが、マツエク生活にもすぐ慣れてきますし、自分でコツが掴めたりして、そこまで神経質にならなくても大丈夫になります。
4.マツエクに使用されるグルー(専用の接着剤)の誰も知らない秘密
4-1 強力なグルーにも弱点はあります!
マツエクには専用のグルー(接着剤)が使われています。このグルーというのは、通常に生活していれば2週間〜4週間位は簡単にはとれません。
ただし、施術直後はまだ完全には乾ききっていないので、24時間以内には注意が必要です。
完全に乾ききってしまうと、多少の刺激には大丈夫となりますが、実はこのグルー、高温多湿と油性のものには非常に弱いという特性を持っています。
そのため、長時間の入浴、サウナ、岩盤浴、プール、温泉などを繰り返すと、グルーの粘着力が通常よりも早く弱まる場合も考えられますし、その他にもスポーツなどで、大量に汗をかく方も、通常よりもグルーが外れやすくなる可能性があります。
4-2 グルーを少しでも長持ちさせる為のポイント
当然のことですが、毎日の洗顔や入浴だけでも、グルーの粘着力は次第に弱まっていきます。では、どうすれば良いのでしょうか?
水にぬれてしまった場合は、できる限り早く水分をふきとり、汗をかいた場合は汗をふき、清潔にする!ということを、こまめに行いましょう。
このようなささやかな習慣が、実は一番なポイントになります。
そして、正しいクレンジングの方法を実践する!ということで完璧ですね。
4-3 困った!?今すぐマツエクを外したい
マツエクは1度装着したら、そう簡単には落とすことはできません!
しかし、やむを得ず外さなければいけなくなることも、もしかしたら、あるかもしれませんね?単純に似合わないから、違和感があるから・・・など、という方以外にも、急な冠婚葬祭や仕事関係の仕方ない事情など、どうしても外さなければいけなくなる時には、どうしたらいいのでしょうか?
肌になにかトラブルが起きてしまった場合や、痛みや違和感がある場合などは、サロンに連絡することが基本となりますが、その他の自分自身の事情の場合でも、自分勝手な方法で外そうとするのは大変危険です。
なぜなら、マツエクを外す場合は、専用の除去剤を使用しなければ、グルーを完全に落とすことはできないのです。自分で、いくら似合わないからといっても、手持ちの化粧品などでは、絶対に外すことができません。
無理やり外そうとして、強引に引っ張ったりしたら、自毛が抜けてしまったり、皮ふが傷つきます。また傷ついた部位からばい菌が入り、炎症を起こすことだってあるのです。
どうしても外さなければいけなくなった時には、必ずサロンに出向いて、マツエクを取り外してもらいましょう。ただし、!短期間に何度も付けたり外したりというのは、トラブルの元になりますので、あまり感心はできません。
まずはともあれサロンに相談してみることです。
4-4 もしも目にしみたりするような異常を感じても慌てずに!
サロンでの施術中であれば、我慢しないですぐに、施術者に伝えましょう。
グルーの成分に対してアレルギーを起こす方もいますので、事前にパッチテストを受けるのが基本ですが、
もしもパッチテストを受け、自宅に帰った後やクレンジングの際にも、トラブルが起こる場合もあります。しかし、まずは決して自己判断はしないこと!これが基本です。
どんな些細な症状がでても、まずはサロンに相談をしましょう。自己判断での勝手なケアや放置などは、取り返しがつかないトラブルの元になります。
サロンへ速やかに連絡後、指示どおりのケアを行い、必要に応じて医療機関などへ、受診しましょう。に
また、何度も施術を受けている方で、たとえいつもと同じサロンの同じグルーで行ったとしても、体調などによってトラブルが起こることがあります。
毎回施術を受ける前には、体調や肌の状態、まつげの状態など必ずチェックを受け、決して無理はしないようにすることが大切です。
5.基本中の基本!マツエクを長持ちさせるための秘訣
5-1 マツエクのアフターケアの基本
マツエクを長持ちさせるコツとして、施術直後はできるだけ触らない、刺激をしない!と、お伝えしましたが、次に大切なこととして、アフターケアを忠実に守るということになります。
マツエクを続けていくうえで、アフターケアは欠かせないので、必ず守るようにしましょう。
サロンによって、多少の違いはありますが、アフターケアの基本をお伝えします。
・施術直後の注意を守ること(特に施術直後24時間までが大切です)
・毎日のクレンジングを丁寧に行います(基本のクレンジングの仕方の通りに行います)
・もしもマツエクが抜け落ちそうな時は、綿棒にクレンジングオイルをつけて、根元を何度かこすり優しく外します。
・できれば専用の、美容液や育毛剤を毎日使用して自毛をケアしましょう。
・うつぶせに寝ることは、やめましょう。横向きや仰向けがベストです。
・定期的にリペア(付け替え)に通い、数ヶ月に一度は全てマツエクを外すことで、自毛の健康を保つことができます。
・その他にも、肌や自毛の状態によりお手入れ方法は変わります。何か異常がある時は、自己判断はせず、速やかにサロンへ報告することが大切です。
このように基本的なアフターケアを守ることで、マツエクをより長い期間、美しい状態に保つことができます。
5-2 クレンジングの選び方を間違うと「毛周期」を狂わせることもある
マツエクは時間が経つと自然に抜け落ちていきます。
これは毛周期によるものやグルーの粘着力が弱まる、ということだけと思いがちですが、実は間違ったクレンジングを選んだり、アフターケアをおろそかにすることで、抜け毛を早めてしまうこともあるのです。
まず毛周期についてご説明します。毛周期というのは、別名ヘアーサイクルとも言われ、毛の生え変わりのことを表します。人間には全ての体毛(髪の毛、眉毛、まつ毛、わき毛など)に毛周期が存在し、定期的に生え変わっているのです。
毛周期というのは全ての部位の1本1本が、それぞれ違う周期で生え変わっており、大きく分けて、成長期→退行期→休止期という時期があります。
成長期の状態は毛が産まれて、グングンと伸びて行く時期のことで、太く濃い毛となっています。毛根(毛の根元で皮ふの中に隠れている部分のこと)も、太くしっかりしており成長毛(せいちょうもう)と呼ばれています。
次に退行期ですが、成長が止まり、時期が来て抜け落ちるのを待っているだけの状態で、毛は細く根元も収縮してしまい、ほとんど無く、老毛(ろうもう)または退行毛(たいこうもう)と呼ばれています。
しかし成長期の終わり頃から、退行期に入るので、退行期の初期段階にマツエクをするのが、ベストであり、一番長持ちもします。
また体毛の長さというのは部位ごとに決まっており、ある程度伸びたら、それ以上は伸びずに成長が止まります。
まつげの場合ですが、約6mm〜長い方でも1cm位までで成長は止まります。
ちなみに日本人の平均的な長さは、6.8~9mm位となっています。
実はこの退行期も後期に入ると、抜け落ちるだけを待っているような状態なので、刺激を与えると簡単に抜け落ちてしまいます。クレンジングの方法次第で、抜け落ちる時期を早めてしまう・・・ということにもなりかねません。
最後に休止期ですが、まだ皮ふ表面に出てきていない状態のことで、毛の成長が止まりお休みしている時期の事です。表面に見えていないので、とうぜん短くて小さく、おなかの中で眠っている赤ちゃんのような状態とも言えます。
そしてある一定期間お休みしたら、体毛はまたグングンと伸びて行き成長を始めるのです。
このようなしくみのことを毛周期(ヘアーサイクル)と呼び、まつげの場合はだいたい4週間位から、3〜4ヶ月位の周期を繰り返して、生え変わっています。
いかかですか?
毛周期については、少々ややこしいかもしれませんが、なんとなくでも理解ができると、抜け落ちるマツエクの理由がおわかりになるのではないでしょうか?
マツエクは自毛のまつげに、1本づつ装着しているので、まつげが伸びれば同じように伸び、また抜け落ちる時は自分のまつげとともに落ちているということなのです。
そのため、少しでも長持ちさせる為には、クレンジング選びや正しいクレンジング方法を守るということは、とても大切なことになります。
5-3 リペア(付け替え)にこまめに行くのが理想的
最後になりますが、どんなに頑張って自分でアフターケアを行ったり、正しいクレンジング剤を選んだとしても、美しいまつげの状態をより長く保つためには、定期的にリペア(付け替え)に通うことだけは忘れないでください。
通うペースは、マツエクのデザインや本数、毛周期などでも多少違いますが、常にきれいな状態を保たせたければ、早め早めにリペアを行うことが理想的です。
マツエクを装着するまえのカウンセリングの際に、リペアの期間や金額などについても確認しておくと安心です。
5-4 クレンジングシートは使ってはいけない!?
美容医療の専門家や皮膚科の医師の多くが、クレンジングを「肌に悪いもの」と発言しています。その中でも、使ってはいけないアイテムとして言われるのが「クレンジングシート」です。
クレンジング剤を染み込ませたコットンで、肌をこすることになるクレンジングシートは、どうしても肌への刺激が強くなりがちだからです。
もちろん、突然の宿泊などでは、あると重宝するアイテムになっている人もいると思います。ですので、デイリースキンケアとしては使わず、バッグに忍ばせておく緊急アイテムと考えておきましょう。
6.まとめ
なんだかマツエクって、アフターケアがとても大変そうなイメージを、与えてしまったかもしれません。
しかしメイクはほとんどの方が、毎日行いますよね?だから当然ですが、クレンジングも行います。女性にとってはごく当たり前のことでしょう。
マツエクのアフターケアも慣れてしまえば、そう難しいことではありません。
マツエクを装着することで、手軽で美しいまつげを手に入れることができる・・・しかし、美しさを保つ為には、影の努力は欠かせない・・・ということになりますね。
正しくお手入れを行うことで、健康被害やその他のトラブルがきっと少なくなるはずです。
手軽だから・・・簡単だから・・・と、安易に施術を受ける前に、しっかりとした知識を身につけることで、安心して施術を受けることができ、また美しいまつげを手に入れることができることでしょう。
マツエクをこれから付けてみたい方、もしくは何度も付けている方・・・いずれにしても自分自身の大切なまつげや皮ふを守るために、どうすれば一番ベストなのか?と、常に考えることが一番大切なことではないでしょうか?