音楽や音に興味のある人やスピリチュアルに興味のある人なら、ソルフェジオ周波数が何かしらの効果を持つという話を耳にしたこがあるのではないでしょうか。
ソルフェジオ周波数のひとつである528Hzには、なんとDNAを修復する効果があるという説もあります。ソルフェジオ周波数とは何かとそれについて取りざたされることの真偽は追ってご紹介していきますね。
確かに、音には人を癒す力があります。
正確に言えば、人の心を癒す力も破壊する力もある、つまり影響力があるということになります。
工事現場の音や物を乱暴に壊すときの音が好きという人は少ないでしょう。逆に川のせせらぎや海の波音、小鳥のさえずりにはイライラさせられるから大嫌いという人もいないのではないでしょうか。
朝の通勤ラッシュのストレスを、好きな音楽を聴きながら過ごすことで緩和している人も多いですよね。
こうしたことからわかるように、音は私たちの精神に影響を与えています。
さてソルフェジオ周波数ですが、あなたがそれについて最初に目にした、耳にした内容によっておそらく第一印象が大きく違うはずです。
例えば、医学を学んでいる人がいきなり「ソルフェジオ周波数の528Hzは細胞のDNAを修復します」という文章を目にすれば、そこに証拠が示されていない限り「ソルフェジオ周波数とかいう類の話はインチキ」という判断を下すでしょう。
けれど「ソルフェジオ周波数は耳に心地よく、とてもリラックスできるので血圧が下がります」という文章ならば、さほど明確な証拠がなくても「ああ、そういうこともあるかもしれないな」と感じて「ソルフェジオ周波数は人体に良い音」と理解するはずです。
何かしらの第一印象を持っている人にも、また、ソルフェジオ周波数という言葉ははじめて知ったばかりという人にも正しく理解できるように、できる限りわかりやすくソルフェジオ周波数についてご紹介していきますね。
目次
0. ソルフェジオ周波数とは
0-1. ソルフェジオ周波数はレオナルド・ホロウィッツが紹介した音階のこと
0-2. 「ソルフェジオ」の意味とは
0-3. ソルフェジオ周波数が話題になる理由
1. ソルフェジオ周波数にまつわる逸話の真偽
1-1. ソルフェジオ周波数はグレゴリオ聖歌につかわれていた
1-2. ソルフェジオ周波数はDNAを修復する
1-3. ソルフェジオ周波数は3で割り切れる
1-4. クリスタルボウルはソルフェジオ周波数になっている
2. チャクラとソルフェジオ周波数
2-1. ソルフェジオ周波数と対応するチャクラ
2-2. チャクラに対応する身体の部位
2-3. それぞれの周波数がチャクラに効く理由
2-4. チャクラのエネルギーを読み取る直観医療
3. 人は常に音に影響されています
3-1. 身近にある癒される音
3-2. 人が不安や攻撃的になる音
3-3. 自分にとっての心地よい音
3-4. 人は音で自己治癒している
4. まとめ:ソルフェジオ周波数ではない音でも癒されます
0. ソルフェジオ周波数とは
0-1. ソルフェジオ周波数はレオナルド・ホロウィッツが紹介した音階のこと
ソルフェジオ周波数とは、A(ラの音)を444Hzにして、平均律で調律した音階のことです。C(ドの音)が528Hzになります。
これはレオナルド・ホロウィッツが「ジョン・レノンを殺した凶気の調律A=440Hz」という書籍で紹介した音階です。
ホロウィッツはDNA研究をしていたリー・ローレンセン博士から528Hzが細胞のDNAを修復しているということを学んだといいます。ローレンセンは、この知識は世界中の遺伝子科学研究者たちに利用されているが、科学誌には一切掲載されていないのだと言っているそうです。
ホロウィッツは科学的根拠のないまま以下のようなソルフェジオ周波数の効果を発表しており、これが現在ネット上でそのまま取り上げられていると考えられます。
“ソルフェジオ周波数とその効果”
・174Hz (意識の拡大と進化の基礎)
・285Hz (多次元領域からの意識の拡大と促進)
・396Hz (罪、トラウマ、恐怖からの解放)
・417Hz (マイナスな状況からの回復、変容の促進)
・528Hz (理想への変換、奇跡、細胞の回復)
・639Hz (人とのつながり、関係の修復)
・741Hz (表現力の向上、問題の解決)
・852Hz (直感力の覚醒、目覚め)
・963Hz (高次元、宇宙意識と繋がる)
0-2. 「ソルフェジオ」の意味とは
ホロウィッツは「ソルフェジオ周波数はグレゴリオ聖歌に使われていた古代の音階」と述べていることから、イタリア語「ソルフェジオ(solfeggio)」を伊日辞書で調べてみると、日本語では「ソルフェージュ」「階名」となりました。
「ソルフェージュ」はフランス語です。音楽の世界では「楽譜を音名で歌うことをはじめ、楽譜の読み書きやリズムの学習などを通して音楽を理解し表現するための基礎的な訓練のこと」を指しますので、「ソルフェジオ周波数」の「ソルフェジオ」は単純に「階名」つまり「音階」のことを指していると考えられます。
日本語に直すと「音階周波数」ですね。後に詳しく説明しますが、音の周波数はHz(ヘルツ)という単位で表され、数字が大きいほど音は高くなります。
音階はすべてHzという単位の周波数で表すことができるので、「音階周波数」という言葉をなぜ特定の音階に名付けたのか疑問ですね。
《平均律》とは
平均律とは、ある音を基準にして音階をつくるときの調律法です。
1オクターブを均等に12音に割り振った、人工的な調律と言われます。
音階(ドレミ)は、A(ラの音)のピッチ(音の高さ)を基準にして調律されます。
同じ音を基準にしても、調律法が違うとドレミの音階は微妙に違う音になります。
調律法には「ピタゴラス音律」「キルンベルガーの第3調律」などがありますが、現代にも使われる代表的なものは「純正律」と「平均律」のふたつです。
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0-3. ソルフェジオ周波数が話題になる理由
日本でソルフェジオ周波数が話題になっている理由はいくつか考えられます。
・科学的に解明されていなくてもその効果については納得できるものがあるから
・スピリチュアルブームによって証拠のない物事でも信じる人が増えているため
・「陰謀説」を解説されるとなぜかそうかも知れないと言う気持ちになるため
・東北大震災後の放射能汚染はDNAを破壊すると言われていたため、「DNAを修復する」という言葉に注目が集まったから
・「音」にまつわる話題として面白いから
レオナルド・ホロウィッツというひとりの人が自著の中で発表したというだけで、なぜこれほどにソルフェジオ周波数について話題になったのかは、時期的に上記のような理由が重なったことにあるでしょう。
放射能が身体に与える影響の不安、「陰謀説」の流行、「音」を仕事にする人々のSNS上で話題作り、スピリチュアルブームといった複数の要素が重なったため「ソルフェジオ周波数」が広まったといえます。
1. ソルフェジオ周波数にまつわる逸話の真偽
ソルフェジオ周波数については様々に取りざたされています。
何が本当で、何は証拠や根拠がないことなのか、また本当ならばそれはどういう意味を持つのかを調べました。
1-1. ソルフェジオ周波数はグレゴリオ聖歌につかわれていた
結論からいますと、ソルフェジオ周波数がグレゴリオ聖歌につかわれていたかどうかは「わからない」としか言いようがありません。
なぜなら、グレゴリオ聖歌が歌われていたのは1200年前、日本での平安時代だからです。この時代にはまだ音の高さを測る機械がありませんでした。音の高さに何かしらの基準がもしあったとしても、音叉のように音を出してそれを基準にするといった程度のものと推測できます。
当時のグレゴリオ聖歌が歌い継がれてきたものを、現代になってその振動数を計測したとなると人から人への音の伝承の不確実性はどう説明するのでしょうか。グレゴリオ聖歌が528Hzだという説があるようですが、人の耳では527Hzと528Hzの音を聞き分けることはほぼ不可能です。1Hzとはそのくらいわずかな差だということです。
調律師の山水治夫さんは著書の中で「気温差によって2Hzくらいは変わってしまう」と述べています。
そもそも音の高さ(ピッチ)をHz(ヘルツ)で表すようになったのは、19世紀に電磁波の研究をしていたドイツの物理学者ハインリヒ・ヘルツさんの名前が由来です。
国際的にHz(ヘルツ)がつかわれるようになったのは20世紀のこと。それ以前には音をHz(ヘルツ)という単位で正確に計ることはできなかったといえます。
グレゴリオ聖歌が美しい音階であり、その歌声を聞くと心が洗われる、癒されるといった感情を持つ人が多いことは事実でしょう。そこへDNAの研究をしているというレオナルド・ホロウィッツという学者が「ジョン・レノンを殺した凶気の調律A=440Hz」という書籍の中で「ソルフェジオ周波数はDNAを修復する」という発表をしたためにこのような噂が広まったのだと思われます。
しかしこの本の内容は音楽に詳しい人が読むと著者の音楽・調律関係用語に関する理解には間違いが多くあり、著者は音楽的に無知だと調律師などの音楽のプロは判断しています。
グレゴリオ聖歌は単旋律聖歌です。単旋律聖歌とは和音(ハーモニー)ではなく、全員がひとつの音階を歌う聖歌です。グレゴリオ聖歌に関する記事で「美しいハーモニーが」などと記載している文章があればそれはインチキと思って間違いありません。
《Hz(ヘルツ)》とは
Hz(ヘルツ)は、1960年に国際度量衡総会(㎝など単位を決める会)で採択された音の高さを表す単位です。それまでは「サイクル毎秒」「サイクル」という単位が用いられていました。日本では1972年7月1日に「サイクル毎秒」から「Hz(ヘルツ)」へ変更されました。
1秒間に振動する周波数、振動数がHz(ヘルツ)です。528Hzは1秒間に528回振動しているときに聞こえる音のことです。
1-2. ソルフェジオ周波数はDNAを修復する
ソルフェジオ周波数がDNAを修復するという医学的研究や証拠は存在しませんので、こちらも「わからない」としか言いようがありません。
「ソルフェジオ周波数がDNAを修復する」とは先述のレオナルド・ホロウィッツが自著で発表したものです。
以前なら医学的証拠がないこうした科学本を「トンデモ本」などと言って揶揄しましたが、スピリチュアルブームのためでしょうか、現代ではあっさりと信じられてしまうようです。
もちろん、ソルフェジオ周波数は聞いていて心地よく、リラックスできる音だということを否定しているわけではありません。いつか研究が進めばDNAが修復されていることがわかるのかもしれません。
しかしこの著者が言うには「C(ド)=528Hzが良いから平均律A=444Hzの音楽が良い、平均律A=440Hzに設定したのはイルミナティーの陰謀」なのだそうです。
世の中にほとんどない平均律444Hz以外の音楽、つまり今世の中にある素晴らしい音楽(A=440Hz、A=442Hz)のすべては悪い音楽ということになってしまいます。
こうしたかなり偏った意見であるにも関わらずあまり疑問を持たずに受け入れてしまうというスピリチュアルブームは少し問題があるといえるでしょう。
1-3. ソルフェジオ周波数は3で割り切れる
ソルフェジオ周波数は3で割り切れます。
それは、ソルフェジオ周波数はカバラ数秘術をつかって割り出したものだからです。
カバラ数秘術とは、数字を用いた占いの一種です。
通常は自分の生年月日から「誕生数」「覚醒数」などを割り出し占っていきます。
「誕生数」の割り出し方ですが
例えば、「1969年4月28日生まれ」なら
1+9+6+9+4+2+8=39
これをさらに 3+9=12 さらに 1+2=3
というように、すべての数字を足していき一桁になるまで計算します。
ソルフェジオ周波数をそのように一桁になるまで足していくと
174=1+7+4=12=1+2(数秘術 3)
285=2+8+5=15=1+5(数秘術 6)
396=3+9+6=18=1+8(数秘術 9)
417=4+1+7=12=1+2(数秘術 3)
528=5+2+8=15=1+5(数秘術 6)
639=6+3+9=18=1+8(数秘術 9)
741=7+4+1=12=1+2(数秘術 3)
852=8+5+2=15=1+5(数秘術 6)
963=9+6+3=18=1+8(数秘術 9)
このように、3,6,9の順に数秘術が並びます。
3という数字は西洋でも東洋でも聖なる数字として好まれている数字です。興味深いですね。
1-4. クリスタルボウルはソルフェジオ周波数になっている
クリスタルボウルにはソルフェジオ周波数のものも、そうではないものもあります。
クリスタルボウル奏者の話では購入時に入っている箱には「A-50」や「A#+20」などと書かれていて、音階を決める基準となるA(ラ)の音のずれが表記されているのだそうです。ですので、ドレミファソラシドの音階すべてのクリスタルボウルを集めようとしても難しいのだとか。ピッタリにできたものは「Aジャスト」と記載されているとのこと。
またクリスタルボウル奏者によると、クリスタルボウルは擦る場所によってもピッチ(音の高さ)は違うそうで、周波数によって癒されているわけではないそうです。
現在クリスタルボウルは日本、中国でも製造されているそうですが元々はアメリカのユタ州ソルトレイクにあるクリスタルストーンズ社が作っていました。
そのクリスタルストーンズ社では現在、メキシコ人の80歳になるおばあさんが音を決めているのだそうです。
クリスタルボウルの音色による癒やし効果はソルフェジオ周波数のためではなくその響きの美しさにあるようですね。
<コラム>調律師が考える528Hz
調律師の山水治夫さんの著書「528Hzの真実」には興味深いことがたくさん書かれています。
ソルフェジオ周波数の中でも「DNAを修復する」とされる528Hzについて、レオナルド・ホロウィッツが自著「ジョン・レノンを殺した凶気の調律A=440Hz」の中で「基本のラを444Hzにして平均律で調律すれば良い」としているけれど、それでは本当はドの音が528Hzジャストにはならないのだそうです。同じようにソも396Hzにはなりません。
しかしA=440Hzにして純正律で調律すればドの音はジャスト528Hzになるのだとか。さらにソもソルフェジオ周波数の396Hzジャストになるのだそうです。
純正律と平均律についてはその算出方法を解説しても難しいので、ここでは簡単に説明します。
楽器はある音を基準に調律します。純正律で調律するとそれぞれの音が濁らずにきれいな和音になります。しかし、転調するときに元の音を出せなくなるなどの不便があることから平均律が生まれました。
平均律は濁りがあり不協和であるとされますが現代の音楽のほとんどが平均律で演奏されています。
それなら、癒やしを目的とした音楽は転調して演奏する必要もないでしょうから濁りのない純正律でも良いと思いませんか。
そのとおりです。例えばエンヤの音楽は純正律です。
ここからが面白いところなのですが、レオナルド・ホロウィッツは自著「ジョン・レノンを殺した凶気の調律A=440Hz」の中で「今、みなさんが平均律440Hzで製作されて持っている音楽をデジタル移調444Hzにしてさしあげます。○○ドルです」という商売をしているのです。
本当に音楽の知識があり、商売がらみではなくソルフェジオ周波数について書いた本ならば、「平均律440HzでいいですからDNA修復のためには純正律音楽を聞くようにしてください」とアドバイスするはずですよね。
このことを指摘した調律師の山水さんは決してスピリチュアルを信じていない、あるいは軽蔑している人ではありません。スピリチュアルは素晴らしいものとしており、調律師にとって必要な要素とまで言っておられます。
山水さんによるとネット上には「血液 321.90Hz」「肝臓 319.88Hz」などと各臓器と周波数の関係を発表しているものもあるとか。さらに臓器と惑星との関連まででっち上げているようです。
そしてそうしたサイトでは音叉の販売やソルフェジオ周波数ヒーリングをしている、つまりレオナルド・ホロウィッツ同様に音にまつわる商売をしているということでした。
音をヒーリングなどの仕事につかっていながら、いい加減な知識をこねくりまわしたおかしなことを書いているサイトが存在するのですね。「トンデモ本」ならぬ「トンデモサイト」と言いたいですし、果たしてその「トンデモ知識」をサイトで披露することは売り上げに貢献しているのか疑問です。
同様に音によるヒーリング関連のサイトではレオナルド・ホロウィッツの本からの抜粋も多くみかけますが、音を仕事にしていながら何の疑問も持たずにコピーし、先ほどの純正律と平均律のことも理解していないというのは明らかに勉強不足だといえますし、勉強不足の自分を披露していることに気付くべきでしょう。
2. チャクラとソルフェジオ周波数
2-1. ソルフェジオ周波数と対応するチャクラ
ソルフェジオ周波数にはそれぞれ対応するチャクラがあるといいます。
第一チャクラ(ルートチャクラ) |
396Hz |
第二チャクラ(セイクラルチャクラ) |
417Hz |
第三チャクラ(ソーラープレキサスチャクラ) |
528Hz |
第四チャクラ(ハートチャクラ) |
639Hz |
第五チャクラ(スロートチャクラ) |
741Hz |
第六チャクラ(サードアイ・ブラウチャクラ) |
852Hz |
第七チャクラ(クラウンチャクラ) |
963Hz |
Hz(ヘルツ)は1秒間に何回振動するかということなので、数値が低いほど音は低く聞こえます。
チャクラにソルフェジオ周波数が対応しているかどうかは自覚できませんが、誰もが重低音は身体の下半身に、高音は頭の方に響く感じがするのは確かですよね。
他に、チャクラに対応する音として、第一チャクラは「ド」第二チャクラは「レ」…というようにドレミの順で音が高くなっていくという説もあります。この説ではピッチ(音の高さ)を表していないため、A=440HzやA=442Hzの平均律であればソルフェジオ周波数ではないと考えられます。
2-2. チャクラに対応する身体の部位
チャクラにはそれぞれ対応する身体の部位があり、チャクラのエネルギーバランスが崩れると関係する身体の部位に悪い影響が出ます。
ソルフェジオ周波数がチャクラのエネルギーバランスを整えることができるとすれば、これらの身体の部位に起きている不調が取り除かれるのかもしれません。
ソルフェジオ周波数の音叉などで効果を試してみるのも良いでしょう。
第一チャクラ(ルートチャクラ)
第一チャクラは尾てい骨・肛門と性器の間にあり、骨、血液、免疫システム、結腸、直腸、足に関係しています。
第二チャクラ(セイクラルチャクラ)
第二チャクラはへその下指三本のところにある丹田にあり、生殖器、膀胱、腸の下部に関係しています。
第三チャクラ(ソーラープレキサスチャクラ)
第三チャクラはみぞおち・胃の周辺にあり、背中下部、胃、膵臓、副腎、腸の上部、胆嚢、肝臓に関係しています。
第四チャクラ(ハートチャクラ)
第四チャクラは胸・心臓にあり、心臓、循環器、胸、動脈、血液循環に関係しています。
第五チャクラ(スロートチャクラ)
第五チャクラはのどにあり、のど、甲状腺、気管、食道、副甲状腺、首、口、歯、耳に関係しています。
第六チャクラ(サードアイ・ブラウチャクラ)
第六チャクラは眉間・両目の間のわずか上にあり、頭、目、すべての感覚器官、脳、神経系に関係しています。
第七チャクラ(クラウンチャクラ)
第七チャクラは頭頂にあり、脳幹、脊髄、神経系、松果体に関係しています。
2-3. それぞれの周波数がチャクラに効く理由
現時点ではそれぞれの周波数がチャクラに効く理由は医学的に証明されていませんし、そのような実験がおこなわれたことも確認できません。
だからといって、ソルフェジオ周波数とチャクラは無関係と決めつけるわけにはいきません。
チャクラのエネルギー状態を見ることのできる人は多くはないはずです。
そうした人たちがたとえソルフェジオ周波数がチャクラに与える影響を目で見たり直観で確認したりすることができたとしても、一般の人に対して証拠と言えるものは提示できないので現状で証拠がないというのは仕方のないことでしょう。
重低音は身体の下半身にひびくように感じ、高温は耳より上の頭の方に何かを感じるのは多くの人が認めることだと思います。
いつかチャクラの状態、エネルギーバランスやエネルギーの流れを可視化できる装置のようなものができれば解明されていくことでしょう。
2-4. チャクラのエネルギーを読み取る直観医療
直観医療とは、チャクラのエネルギーバランスを読み取って治療に活かすためのものです。
直観医療は通常私たちが病気をするとかかる病院での治療を否定するものではなく、病院での治療がより効果的におこなわれるためのものです。
西洋医学の治療方法に替わって東洋医学に基づく別の治療方法をすすめる代替医療とは違い、エネルギーを読み取ることのできる直感医療者が病院の検査では発見できなかった原因を読み取ることによって治療の手助けになることを目的としています。
ですので、がん細胞を顕微鏡で見たこともないような医療に関しての素人が「直観医療」をすることは不可能です。医療知識のない「自称」直観医療者もいるようですから、注意してくださいね。
自分のチャクラバランスを知りたい方はこちらを参考にしてください。
チャクラの状態を知り、エネルギーバランスを整える実践方法
3. 人は常に音に影響されています
3-1. 身近にある癒される音
私たちの身近にある癒される音は、自然が作り出す音でしょう。
海の波音、川のせせらぎ、森の木々の葉が風にそよぐ音、小鳥のさえずり…こうした音に心が安らぐのは誰もが同じだと思います。
おそらく人は本能的に自然を求めるようにできているのではないでしょうか。
人の脳は大きく分類すると「古い脳」である「大脳辺縁系」と、「新しい脳」である「大脳新皮質」のふたつに分けられます。
この「古い脳」のほうは、生命の大原則にとって好ましいものか好ましくないものかを判断します。好ましいと判断したときには快の情動を発生し、好ましくないと判断したときには不快の情動を発生します。
生命の大原則、つまり私たちが生き延びる方向が「好ましい」と判断されるのですね。
多くの人が共通して自然の音が好ましいという理由は、そうした「古い脳」の判断によるものでしょう。
3-2. 人が不安や攻撃的になる音
人が不安になったり攻撃的になったりする音は、機械的な音、大きな音、破壊音、爆発音などです。
どれもが人工的な音だといえます。
パチンコ店の店内は、普段そうした店に行かない人が足を踏み入れると耳を塞ぎたくなるほどの音量の機械音や音楽で満たされています。
パチンコを悪くいうつもりはありません。適度な息抜き、ストレス解消になっている人も多いことでしょう。ただ、ギャンブルに対してはおそらく誰もが自覚していないとしても罪悪案を持っているのではないでしょうか。
それらの気持ちを封じ込め、目の前のギャンブルを楽しめるようにしてくれているのがパチンコ店内の音だといえるでしょう。
先述した「古い脳」が「不快」を感じる音は、人にとって何かしらの危険を含んでいるということです。
3-3. 自分にとっての心地よい音
「自分にとっての心地よい音」というのは、良い思い出など過去の経験が繁栄されていることが多いようです。
例えば「海の波音」を耳にしたときにより癒されるのは、山間の集落で育った人よりも海辺の町で育った人です。逆に「川のせせらぎ」ならば山間の集落で育った人の方がより癒されるでしょう。
作家の中谷彰宏さんは、実家がスナックを経営していてその二階で生活していたため、お客さんたちの喧噪やカラオケの歌などを「騒音」というより「懐かしい音」と感じるのだそうです。
また、流行歌を聴くことでその当時の思い出がよみがえるということもありますよね。音と記憶が結びついているからです。
私たちはそれほど音に影響されているということがわかりますね。
3-4. 人は音で自己治癒している
アメリカの「音楽治療協会」創設者のジョナサン・ゴールドマンによると、人間は自分の声という音で精神を自己治癒しているのだそうです。
例えば、身体のどこかに急激な傷みを感じたとき、人は声を出しますよね。誰かの助けを求めるために声を出していると考えるなら、それは声の届く範囲に人がいるときだけでしょう。
思い出してみてください。私たちは自分しかいない部屋の中でも足の小指を家具にぶつけたら「いててててて」と声を出しますよね。指先を包丁で切ったりしたときも、「くう~~っ!」というような声を出します。
これは助けを呼ぶための声ではありません。そう、この声は急激なストレス(傷の痛みなど)に見舞われた自分の心を自分で癒している声なのだそうです。
あまりにも悲惨な場面を目にしたとき、あるいは大きな事故に遭ったときなどに声を発することすらできないショックを受けると、自己治癒ができていないためにそのトラウマは重いものになってしまうとジョナサン・ゴールドマンは説明しています。
4. まとめ:ソルフェジオ周波数ではない音でも癒されます
ソルフェジオ周波数に関する良い効果については、今の段階では科学的な根拠や医学的な実験の結果がないとしてもいつか証明されるのかも知れませんね。
ソルフェジオ周波数の音を聴いて「リラックスできる」「耳に心地よい」と感じる人がたくさんいるために広まったのでしょう。
ただ、一人の人間が書いた、商売目的の衝撃的なタイトルの本の内容の一部が抜粋されてこれほど一人歩きするということには驚きます。自著で「ソルフェジオ周波数の528HzはDNAを修復する」と書くならそれなりの根拠、証拠を記載するべきでしょう。
ソルフェジオ周波数とは別になりますが、音が人に与える影響の大きさは調べていてとても興味深かったです。アメリカでは優秀な癌専門医も音を使った治療をはじめています。
私たちは自分が耳にしている音について無関心でいる時間の方が意識している時間よりずっと長いはずですが、身体はずっと音に影響されているようです。
寂しさなどから無意識にテレビのスイッチをつけてしまうことで、その騒々しい音が私たちの心を乱している可能性は大きいでしょう。
また、自然の中で「空気が美味しい」「自然の中で食べるごはんは美味しい」と感じるのはきっと無意識のうちに川のせせらぎや海の波音、鳥のさえずりなどに癒されて体調が良くなっているからではないでしょうか。
無意識にテレビをつけることをやめてみましょう。都会では自然の音は聞こえてきませんから、その時間にヒーリング音楽を流してみませんか。毎日続ければきっと身体や心の調子が良くなっていくはずです。
【参考書籍】
「奇跡を引き寄せる音のパワー」ジョナサン・ゴールドマン(KKベストセラーズ)
「7つのチャクラが開くCDブック」永田兼一(フォレスト出版)
「聴くだけで引き寄席が起こるCDブック」村山友美(フォレスト出版)
「はじめての『超意識』覚醒」鈴木啓介(徳間書店)
「528Hzの真実」山水治夫(ナチュラルスピリット)
「なぜ音で治るのか?」ミッチェル・ゲイナー(ヒカルランド)
「ジョン・レノンを殺した凶気の調律A=440Hz」レオナルド・g・ホロウィッツ(徳間書店)
「能力と健康を高める音、壊す音」ドン・キャンベル&アレックス・ドーマン(アスキー)