風水において寝室はとても重要な空間とされています。
なぜなら、寝室で眠っている間に、人が暮らしているだけで自然と付いてしまう一日分の厄を落とし、翌日に向けて新しいエネルギーを取り入れる空間とされているからです。
一日の時間のうち約三分の一が睡眠といいますから、たいていの人は、自分の家でいちばん長い時間を過ごすのが寝室ですよね。
自分が眠る環境を風水で整えることでその日一日の厄を落として身体の疲れを取り、良いパワーをチャージして快適な朝を迎えることができます。
風水というと「方位」を計るために部屋の正確な間取り図が必要と感じる人もいるかもしれません。もちろん、正確に方位を計った方が効果はありますしできる風水が多いのは確かです。
とはいえ、風水には方位に関係なくできることもたくさんあり、そうした風水は気軽に取りかかることができるのが特徴です。
ここでご紹介する風水は、方位を正確に計らなくても大丈夫です。空間の気を整えることができる風水にはできることがたくさんありますから、ぜひ実践して、効果を楽しんでください。
目次
1. すぐできる!寝室の厄除け・開運方法
2. 目的別の風水で寝ている間に開運しましょう
3. 寝室での風水で開運するために
4. 上級者向けの寝室風水
5. 寝室の風水でやってはいけないこと
6. まとめ:パワースポットで毎日眠るということ
1. すぐできる!寝室の厄除け・開運方法
寝室での風水は基本的に「気の流れを良くする」「気を浄化する」ことでそこに住む人が開運できるというものです。
「最近ちょっと調子が悪いな」「嫌なことが続くな」「疲れが取れない」というときに、すぐに寝室で実践できる風水をご紹介しましょう。
1-1. 枕元にコップ1杯の水を置く
眠る前に、コップに水を半分くらい入れて枕元に置きます。
それだけでいつもよりスッキリ目覚めることができますよ。
それは、ふたをせずに水を入れたコップをそのまま置くことで、眠っている間にコップの水が「邪鬼」や「厄」を吸収してくれるため、身体に溜まっていた悪いものがスッキリ取れるからです。
夜中に目が覚めて水を飲みたくなるという人は、コップの水は厄を吸収した水なので飲まないように注意してくださいね。コップの水は朝起きたらすぐに流してしまってください。
水が「厄を吸収する」なんて信じられない、という人は、部屋の中に水を入れたコップを5時間以上置いておき、新鮮な水と味を比べてみてください。厄が吸収されている水は美味しくなくなっていることがわかるでしょう。ただし置いておいたコップの水は身体には良くないのでたくさん飲まず、味見程度にしてくださいね。
枕元に飲み物として水を用意するときは、気に含まれる厄を吸収してしまわないように、水筒やペットボトルなどふたが閉まるものにしましょう。安心して飲むことができます。
“水の味が変わる理由”
科学的に言うと、放置した水の味が変わるのは水温が変化することによってpH(ペーハー)が変わるから、ということになるようですが、近年スピリチュアルな傾向のある実験を科学がようやく実証し始めています。
水にまつわるお話です。
1999年、「水からの伝言」という本が話題になりました。
同じ条件下の水の片方には「バカヤロウ」などの罵声を浴びせ、もう一方には「ありがとう」などの愛のある言葉を聴かせた後、凍らせて結晶を作るとまったく違う形になるというものです。
「バカヤロウ」と言われた水はギザギザとした醜い結晶を作るのに対し、「ありがとう」と言われた水は美しい結晶を作るという内容です。
著者の江本勝さんが科学者ではなかったことなどから、当時科学者の間には「インチキ」「スピリチュアル寄りのトンデモ本」と批判する人もいて、社会的にこの本は賛否両論の評価がありました。
しかし近年「水は情報を記憶する可能性がある」という研究をワシントン大学生物工学科教授のジェラルド・ポラック博士が極めて科学的に実験を繰り返した結果として発表しています。ポラック博士は、世界中から水を研究する科学者や研究者が集まる「物理学・科学・生物学における水に関する年次会議」の議長を過去10年務めている科学者です。
風水では「水が厄を吸収する」と言いますが、それについての実験がされているわけではありません。いつか科学的にも実証される日が来るのかもしれませんね。
1-2. 北枕で寝てみる
枕の向きを北枕にできるようなら変えてみましょう。
北枕は「お釈迦様がお亡くなりになったときの姿」とされていて、人が亡くなったときに北枕に寝かせることから、「縁起が悪い」ということになったようです。ところが本来は仏教でも、そしてもちろん風水でも、北枕が悪いという根拠はまったくないのだとか。
風水では、自然と共に生きることを大切にしています。北に頭を向けることで頭が冷え「頭寒足熱」という自然な状態になるため、ゆっくりと休むことができて疲れが取れるということです。
とくに、夜寝る前に考え事をしてしまい眠れないという人は、頭に熱を持っている状態なので北枕で頭を冷やすという行為によってよく眠れるようになりますよ。
また、北枕は科学的に説明しても、身体にも良いのだそうです。地球には地磁気があり、北極から南極に向けて地表を覆うように磁界は流れています。北枕で寝ると頭から足に向けて地磁気が流れる向きとなるため、血流が良くなり疲れが取れやすくなると考えられています。
人間の身体にも電子が流れているので、少なからず地磁気の影響を受けているのだそうです。
風水で言われることは、調べてみるとこうした根拠が見つかることもあるので面白いですね。
1-3. 電気機器を寝床近くに置かない
電気機器からは「気」を乱す電磁波が出ています。できるかぎり寝床の近くにパソコンやスマホなどの電源を入れたまま置いて寝ることはやめましょう。
なぜなら、起きて生活しているときには人も活発に動いているためまったく問題のないそれらの電磁波も、眠っている空間の中では気を乱す原因になってしまうからです。自分が眠る部屋にはパソコンやスマホ、タブレットなどがないというのが理想的です。
そうは言っても、スマホを目覚まし時計として使っている人や夜間も電源を入れておく必要がある人、物理的にそれほど寝床から遠い場所に置くことができないという人もいますよね。
そうした場合は、パソコンには正絹の風呂敷や綿素材のバンダナなどをかける、スマホも木綿のハンカチやタオルをかけることで「気」は乱されなくなりますよ。
天然素材の布は物理的にこうした電磁波を遮ることができるわけではありません。しかし風水の考え方としては、「電磁波の持つ『気』を乱すもの」を天然素材の布類が押さえ込んでくれるとされています。
「物理的科学的に証明されていないことは信じない!」と言う人は風水など信じられないかもしれません。けれど、風水は気持ちや潜在意識に与える影響によって生活がより良くなると考えてみてください。
「確かに電磁波は身体に悪そうだな」と思いながらそのまま眠るより、「木綿のタオルハンカチをかけたから大丈夫」と安心して眠った方が良いはずです。
風水的に気の状態が整った寝室で眠って、スッキリ気持ちの良い朝を迎えましょう。
1-4. 朝起きたらカーテンと窓を開けて換気を
朝起きたら、カーテンを開けるときに窓も開けて換気をするようにしましょう。これは寒くても、雨でも、ぜひ実行してください。ほんの少しの時間でかまいませんから、一度は窓を開けた方が開運できます。
その理由は、風水的に見ると、寝ている間に身体から出た悪いもの(厄)が室内には漂っているからです。寝室の空気を入れ替えることで浄化しましょう。
朝起きてからでかけるまでの間に、カーテンは開けても窓はあけない人も多いはず。
朝の新鮮な空気を入れることは単に室内に酸素を取り入れるというだけではなく風水的にも気を浄化するという意味があります。習慣にすると気持ち良いですよ。
【コラム】ワンルームだからと諦めないで!!
風水と言われても、ワンルームに暮らしている自分には何もできない、と思わないでくださいね。コツコツ実行することで確実に運気を上げていくことができます。
ひとり暮らしの部屋にベッドを置いている人は多いですよね。それなら、ベッドまわりの空間が寝室ということになります。
残りの空間で食事や勉強などの生活をしていると思うのですが、広さがあるようならパーティションや布などで空間を仕切り、ベッドまわりを寝室とします。
空間を仕切る広さがない場合、ラグマットを敷いた部分をリビングとすることで区切りをつけてください。
部屋が畳の場合、理想としては布団を敷いて寝て欲しいのですが、やむを得ずベッドを置いている場合、部屋全体にカーペットを敷き詰めるのは良くないので、やはりベッド以外の部分にリビングとしてのラグマットを敷き、寝床と生活空間を仕切ります。
部屋が狭いと、開運グッズを置けないから風水は無理、と思っていませんか?置く場所がなくても壁面を活用することはできます。
壁面を風水に活用するとき、「置き場所がないから仕方なく」という気持ちで開運グッズを飾らないことが肝心です。
「これを飾ったらいい感じ!」と自分が感じるものがいちばんの開運グッズになりますから、購入するときは直感を大切にしてください。
また、手持ちのものを開運グッズとして活用することもできます。
風水の本や情報で「ピンク色のうさぎを飾ると良い」となっていたら、「暖色系のうさぎ柄のハンカチを飾る」「ピンクの折り紙でうさぎを折って飾る」「自分でピンク色のうさぎを描いて飾る」など、アイデアを出して楽しんでくださいね。
試しにいくつかやってみて、良いことが起こり始めたらきっと、もっと風水に力が入ると思いますよ。
2. 目的別の風水で寝ている間に開運しましょう
寝室の風水は、長い時間を自分オリジナルのパワースポットで眠ることで開運するということになります。「寝るだけの部屋」なんて思わずに、楽しみながら願いを叶えてしまいましょう。
2-1. 金運アップの寝室風水
金運をアップしたい場合は、ベッドカバーや枕カバーなどの寝具をグリーン、イエロー系のものにします。
風水には運気をアップするためのラッキーカラーがあり、金運だけでいえば「金色」「黄色」「白」などがそれに当たります。寝室の場合は健康を司る部屋になりますから、金運カラーに健康運カラーであるグリーンをプラスすることで、健康な状態で金運をアップするということになります。
グリーンとオレンジなどのビタミンカラーの組み合わせは仕事運がアップしますから、こちらも金運につながります。
ここいちばんというときには、寝室(ワンルームならその部屋)の西側をきれいに掃除して、ゴールドやイエローのグッズを置く(壁に飾る)と良いでしょう。
2-2. 恋愛運アップの寝室風水
恋愛運をアップしたいなら、できれば横になったときに運気の入ってくるドアが目に入る位置にしてください。
なぜなら風水では部屋の入口から運気は入ってくるとされているため、入ってきた恋愛運をしっかり受け止める必要があるからです。
東枕で眠るのも恋愛運をアップします。東の方位は「新しさ」「活動」「やる気」などに関わる方位で、「良い情報」もこちらから入ってくるとされているので、枕をそちらに向けることでいち早く恋愛に関する良い情報をキャッチできますよ。
また、風水での恋愛カラーは「赤」「ピンク」になります。寝具は優しいピンク系のものにしましょう。枕元にローズクォーツを置いて眠るのも効果があります。また、寝室をローズなどフローラル系の良い香りで満たすのも恋愛運アップには効果があります。
2-3. 健康運アップの寝室風水
健康運をアップしたいなら、小さくてもかまいませんから、観葉植物を寝室に置いてください。
風水では植物は最高の開運アイテムとされています。気の状態を整え、生き生きとさせてくれる植物のパワーで寝ている間に健康運が驚くほどアップするというわけです。
寝具は綿や麻といった天然素材で、生成りなどの自然な色合いか、淡いグリーンのものを。ナチュラルな素材は厄を吸収してくれるのでぐっすりと眠れます。もちろん、洗濯はこまめにして寝具の厄を落としておいてくださいね。
水晶やターコイズといったパワーストーンを枕元に置くのも効果があります。女性ならヘマタイトやブラッドストーンを枕元に置くことで女性特有の痛みなどが抑えられます。
3. 寝室での風水で開運するために
ここまでは、寝室ですぐにできる具体的な風水についてご紹介してきました。叶えたいことのために実行できそうなものは見つかったでしょうか?
それらの風水の効果を安定させるために、寝室での風水の基本をマスターしておきましょう。
3-1. 基本は片付けと掃除、洗濯です
風水の基本は、やはり片付けと掃除になります。寝室はとくに、寝具などのファブリックやパジャマの洗濯も重要です。
なぜなら寝ている間に身体から出た厄は、パジャマや寝具がもっとも吸収しているから。この厄を洗濯することできれいに落とすことが大切なのです。
大きなものは干す場所に困るという人もいるかもしれませんが、面積の大きなものをきちんと洗濯して清潔に保つことで、そこで眠る人の身体の疲れが取れて厄が落ち、開運できるという大きな影響を与えてくれます。
干す場所がなくてあまり洗濯しないのであれば、家に洗濯機があるのにコインランドリーを使うのはもったいないと考えず、乾燥機だけでもコインランドリーを使いませんか。
風水は、特別にお金をかけなくても効果はありますが、こうして開運につかったお金は必ず戻ってきますから、是非試してみてください。
ベッドの下もホコリを溜め込まないように掃除してくださいね。ベッド下が収納になっている場合は、気が乱れないようにきちんと整理しておきましょう。
3-2. 寝室はその日一日の厄落とし空間
寝室はその日一日溜まった厄を落とすための空間だと意識することで、片付けや掃除も続くようになると思います。
汚れた場所では自分の厄を落とすどころか、その空間の邪気や厄をさらに自分に取りこんでしまいますから、寝室が汚れていると睡眠という長い時間ずっと、自分の運を悪くしているということになってしまいます。寝室は厄落としのために清めておくという気持ちで掃除すると良いでしょう。
人は、家を出てからの帰宅までの時間、学校や職場といったパブリックな空間でいろいろなことが起こります。嫌な気分になったときには明らかに邪気や厄がまとわりつきますし、とりたてて何もなかったという日や良いことがあった日でも、人には一日分の汚れ、厄が付いてしまうのです。
寝室を良い空間に整えておくことで、寝ている間にその厄をすっかり落とし、翌日はまた新しい清々しい気持ちで一日を始められます。
この清々しい気持ちこそ、どんな願いも引き寄せやすくする心の状態です。風水をすることで願いが叶いやすくなるのはこうした理由です。
3-3. 自分がリラックスできるかどうかが大切
寝室の風水で大切なのは、自分がリラックスできる空間になっているかどうかです。
その理由は、風水をすることは心に与える影響が大きいためです。自分が気持ち良くなることがすべてといってもいいくらいです。
寝室だけでなく他の場所での風水もそうですが、「風水師がそう言うから」と言って、好みでもない置物があったり、好きではない色合いのものが大きな面積を占めていたりしては気持ちが落ちますから風水の効果は見込めません。
風水師にお金を払って鑑定してもらったり、開運のための置物を買ったりするのが無意味とは言いませんが、風水は基本だけ理解すればあとは自分でオリジナリティをだしていけるものです。
同じ「ピンク系のベッドカバー」でも、ラブリーなレース付きが好きな人もスッキリしたナチュラル系の欧風柄を選ぶ人もいて良いのです。風水は楽しんでくださいね。
すべて自分を基準に選んで心地よく過ごすことが風水では大切なことだといえます。
4. 上級者向けの寝室風水
ある程度寝室の風水をやってみて、確かに運気が上がってきたと感じる人は、より上級者向けの風水にチャレンジしてみましょう。
風水では整った空間をさらに模様替えするなどして「運を揺さぶる」ことができるといいますから、努力した分だけ新しい良いことが起きるはずですよ。
4-1. 枕カバーとパジャマは毎日洗濯
寝具の中でも直接頭をのせている枕カバーと、寝るときに直接肌に触れているパジャマは毎日洗濯してみましょう。
なぜなら洗濯は風水では汚れを落とすと同時に「厄」を落としていることになるためです。枕カバーとパジャマをたまにしか洗わなかったときと比較して、毎日洗うようになると格段に運が良くなることにきっと驚きますよ。
毎日洗うなんて大変、と感じるかもしれませんが枕カバーは小さいですからパジャマやタオルなど他の洗濯物と一緒に洗濯機に入れてしまえばいいので、考えているよりも負担は少ないものです。
今よりもっと開運したい、運の良い人生にしたいと思ったら是非やってみてください。
4-2. 布団類はこまめに日に当ててふっくら
布団類はこまめに日に当てて、ふっくらさせておきましょう。
日中仕事や学校で外出している時間が多いと難しく感じるかもしれませんね。もちろん、布団乾燥機などをつかってもかまいません。
風水では、ものには「陰」「陽」があると考えられていて、そのバランスをとることも重要視されています。太陽にはもちろん「陽」の気があり、眠りは「陰」になります。布団に日光を当てることで陽の気をチャージすることができるので、眠りという「陰」とバランスが取れるので開運できるというわけです。
例えば休日の朝、天気が良かったら早起きしてでかけるまでの間、午前中だけでも布団を日に当ててください。運を良くするためと思えば楽しくなってきます。
布団を干したらきっと、洗濯や掃除もしたくなるでしょう。休日にだらだらと寝てしまうことを防ぎますし、テキパキ働く自分のことが好きになってさらに開運できますよ。
4-3. カーテンのお手入れを
風水上級者になったら、寝室のカーテンもお手入れしましょう。
なぜなら風水では、汚れを落とすということは厄を落とすことにもつながっていますから、カーテンが汚れているとそこには良くない気を持つ「厄」「邪気」があるということになるからです。
つまりカーテンを清潔に保つことで寝室全体の気の状態がよくなるということにつながるということ。
買い換えるなら、洗えるものが良いですね。カーテンは意外とホコリで汚れるものです。洗濯機で水洗いできれば気持ち良く汚れと厄を落とすことができますよ。
レースカーテンはほとんどが洗えるものですから、洗濯表示を確認して洗濯しましょう。手洗い表示があってもネットに入れておしゃれ着用洗剤を使用し、洗濯機の弱水流で洗えば大丈夫な場合も多いので、面倒に感じない方法でこまめに洗濯することで運気がアップします。
洗ったレースカーテンは、脱水したらそのまま使う状態にカーテンレールにかけてしまえば自然に乾きます。お気に入りの柔軟剤の香りが部屋中に漂って、とても気持ち良いですよ。
また、仕事が不規則でどうしても睡眠のために暗くしたいという場合を除いて、遮光カーテンはやめましょう。風水は自然と共に暮らす生活が基本になっていますから、朝の光を感じて自然に目覚めるのが理想です。
4-4. 運気を揺さぶるには寝室を模様替え
風水インテリアを楽しめるようになったら、数ヶ月ごとに寝室を模様替えすることをおすすめします。
きれいに整頓され、掃除された部屋だと、そのままの状態を続けることがいちばん楽ですよね。もちろん、きれいに片付いた清潔な部屋なら運気はある程度安定します。
しかし風水では「運気を揺さぶる」という言葉があり、幸運に慣れてしまった状態より、模様替えをすることでもっと上を目指すことができるといいます。
また、きれいに掃除されていても殺風景すぎる部屋は風水上あまり良いとされません。人が暮らすのに快適な、温かみのある空間にしてください。
季節ごとに小物の飾り付けを替えるだけでも良いですし、思い切ってベッドの向きを変える、布団カバーなどをすべて替えるなどの模様替えも楽しいものです。
大きな願いごとにチャレンジするときなどは寝室の模様替えをして運気を揺さぶってみてくださいね。
5. 寝室の風水でやってはいけないこと
寝室での風水NG集です。知らない間にしてしまっていることがあるかもしれませんね。解決してスッキリ開運しましょう。
5-1. 押し入れの下の段に布団を入れる
毎日布団で寝ている人も、お客様用の布団を用意している人も、布団を押し入れの下の段に布団を入れるのはやめましょう。
なぜなら布団は湿気を吸いやすく、押し入れの下段のように湿度の高い場所に入れておくと湿気が取れにくくなり、寝る人の運気を落とすからです。
布団はお天気のいいときに太陽に当ててふっくら乾燥させましょう。そして布団を押し入れに入れるなら、上段に。ふとんの下にはすのこを敷いて湿気を逃すようにしてくださいね。
どうしても布団を下段に入れるしかないという場合は、押し入れ用のラックで段を作って入れるか、やはりすのこを敷いて湿気を逃すようにしましょう。布団干しや乾燥機で常に湿気を取るように気をつけてくださいね。
5-2. 布団圧縮袋を使っている
あまり使わない布団を片付けるために、布団圧縮袋を使っているならすぐにやめましょう。
その理由は、必要としないものを圧縮してまでも収納するというのは自然ではないため、風水上良くないとされているからです。
2年以上使っていない布団は、なくても困りません。今は布団のレンタルもありますから安心して手放しましょう。
同様に、衣類を圧縮している人も、きちんと次のシーズンに着ているなら問題ありませんが、圧縮したままシーズンを超えているような服は必要ないと割り切って処分してしまいましょう。
不自然な状態にしてまで収納することは風水では良くないのですね。
5-3. 家電と一緒に寝具を押し入れに入れる
押し入れに、布団と扇風機などの家電を一緒に片付けることはやめましょう。
なぜなら、家電製品は電源を入れていなくても気を乱すものですから、寝具と一緒に押し入れに入れると布団が休まらず、人が眠るときに寝具が厄を吸収しにくくなってしまうから。
風水では使っていない季節の家電を出しっ放しにすることは良くないので、片付けることは大切です。そうは言っても、季節家電を片付ける場所が押し入れの他にないと、押し入れに布団と一緒にいれるしかありませんよね。
そんなときは家電にカバーを掛けます。ビニール素材のものは家電製品の「火」の気を閉じ込めてしまい良くないので、布や不織布などの風を通す素材で家電をカバーすれば布団と一緒に押し入れに入れても大丈夫です。
5-4. 姿見やドレッサーなどの大きな鏡に寝床が映る
自分が寝ている姿が、大きな鏡に映るのは風水上良くありません。鏡に「気」を吸い取られてしまい、元気が出なくなります。
なぜかというと、寝ている時間はとても長いために鏡の世界の影響が出てしまうためです。風水では鏡に自分の寝姿が長い時間映ることで、生気を吸い取られると考えられています。
昔の日本映画などを見ると、姿見を使ったあとは布でカバーしているシーンがよくありますよね。
昔は鏡が貴重品だったために大切に扱っているということもありますが、鏡に映ることで気を吸い取られるということを昔の人は知っていたのかもしれません。
どうしても大きな鏡にベッドや布団が映ってしまう場所にしかならないときは、昔の人を見習って鏡に布を掛けましょう。お気に入りの布を選ぶのも楽しいものですよ。
また、テレビやパソコンなどの家電が寝床の近くにあるなら、そちらも眠るときには自然素材の布を掛けることで電磁波が気を乱す影響を防ぐことができます。
6. まとめ:パワースポットで毎日眠るということ
寝室を風水で整えるということは、毎日パワースポットで眠るということです。睡眠は毎日のことですし、一日に6~8時間程度もあるわけですからその効果は絶大です。
風水では、人は寝ている間にその日外でつけてしまった厄を身体から排出すると考えます。寝室が清まったパワースポットになっていれば、そうした厄落としもうまくいき、さらに良い気のパワーをチャージして目覚めることができるというわけです。
パワースポットという言葉が一般的になってから、神社仏閣や自然の中のそうした場所へでかける人も増えていますよね。
ただし、せっかくパワースポットで強力に厄落としをして幸運を受け取ってきても、あまり人生に変化がないという人は、帰ってきた自分の部屋にまったくその幸運が居着いていないということになります。
風水で整えた部屋には、パワースポットから持ち帰った幸運のパワーがさらに影響を与えて良い気に満たされます。
毎日眠る寝室がたとえ生活空間とつながっていても、ベッドや布団を寝床として分けて考え、ベッドでだらだら過ごしたりものを食べたりしないことが大切です。
ワンルームでは狭くてどうしてもベッドの上で生活してしまうという人は、思い切ってベッドを処分し、布団を上げる生活にしてみませんか?万年布団になってしまうなら本末転倒ですが、毎朝さっとふとんをたたんで部屋を広くするのはとても気持ちの良いものですし、風水的にも良いですよ。
日々の努力が開運となって自分の生活に影響を与えると考えれば、ちょっとだけ頑張ってみようかなと思えるのではないでしょうか。
【参考書籍】
「Dr.コパの玄関、寝室、LDの風水が効く」Dr.コパ(主婦の友社)
「風水収納&整理術」李家幽竹(日本実業出版社)
「ゲッターズ飯田の金持ち風水」ゲッターズ飯田(朝日新聞出版)
「運が良くなる風水収納&整理術」李家幽竹(日本実業出版社)
「神様が教える風水の教科書」紫月香帆(ナツメ社)