今、恋愛をしている人も、これから恋愛を望んでいる人も、恋愛とシンクロニシティは無関係ではないと気付いていることでしょう。
「シンクロニシティ」は「共時性」と訳されることが多いのですが、「宇宙からのサイン」とも言われ、大切なメッセージを私たちに知らせてくれているといいます。
しかし、日常生活の雑事に追われていると、この「宇宙からのサイン」を見逃してしまうことも多く、それは恋愛のチャンスをも見逃しているとも言えるのです。
どうしたら日常生活の中でのシンクロニシティに気付き、それを恋愛に活かすことができるのかを知ることで、今の恋愛やこれからの恋愛をさらに充実させていくことができるはずです。
【目次】
1.恋愛とシンクロニシティのつながり
1−1 日常生活で起きているシンクロニシティ
1−2 恋に関わるシンクロニシティに気付く方法
1−3 このシンクロは恋愛のサイン!
1−4 恋愛中に起こるシンクロの意味
2.運命の人に出会うために活用するシンクロニシティ
2−1 出会いの直感力を高めるために
2−2 普段の生活が恋愛につながるというシンクロ
2−3 類は友を呼ぶというシンクロの意味
2−4 自分の直感もシンクロニシティ
3.今の彼は運命の人?シンクロニシティで判断
3−1 デート中のこんなシンクロニシティに要注意
3−2 一緒にいないときのシンクロこそ意味がある
3−3 メールや電話のシンクロニシティ
3−4 彼の機嫌や態度もシンクロの一部
4.恋愛運を高めるために起こしたいシンクロニシティ
4−1 すべてはつながっていると意識する
4−2 心で思うだけで現実は動き始めている
4−3 好きな人、気になる人ができたときにすべきこと
5.まとめ 自分の願う恋愛を引き寄せるためのシンクロニシティ
1.恋愛とシンクロニシティのつながり
自分に起こるシンクロニシティの中で、異性と関わるものがすべて恋愛を意味しているわけではありません。
どうしたら、恋愛と関連したシンクロニシティを見分けることができるのでしょうか。
1−1 日常生活で起きているシンクロニシティ
シンクロニシティは、特別な状況で起きるオカルト的なものではなく、私たちの生活の中で日常的に起きているものです。
- 電話をかけようと思ったら、ちょうどその人からかかってきた
- 仕事で調べ物をしていたら、たまたまそのことに詳しい人と出会った
- 欲しかった洋服が、偶然バーゲンで半額になっていた
- メールを書いている間にその相手からメールが来た
このような偶然の一致は誰もが経験しているでしょう。こうしたシンクロニシティが、これから恋愛に発展する出会いや、すでに始まっている恋愛の中でもたくさん起きているのです。
1−2 恋に関わるシンクロニシティに気付く方法
恋愛に関するシンクロニシティは、自分の感情に目を向けることで気付くことができるようになります。
誰もが恋愛のはじまりにはドキドキしたりワクワクしたり、気持ちが上がっているはずです。その感情を忘れずに覚えておくことが、恋に関わるシンクロニシティを見分けるための手がかりになりますから、日頃から自分の感情は今、どの程度の「ドキドキ」「ワクワク」なのかを意識してください。
異性との間に偶然の一致が起きたとしても、それに対する自分の感情がまったく動かなかったり、あるいはあまり良くない気分になったりするようならそれは恋愛に関するシンクロニシティではありません。
1−3 このシンクロは恋愛のサイン!
身の回りでシンクロニシティが起きたとき、それが異性に関わることで、自分の気持ちが「ドキドキ」「ワクワク」に向けて上がるような感情ならば、それは恋愛のサインです。
- 友人が紹介してくれる人の名前が、偶然自分の弟と同じだった
→ 「なんだか面白そう」とワクワクしたら恋愛のサイン
→ 「それはきっと面倒だな」と気持ちが落ちたらただのシンクロ
- 同期入社の人が同じプロジェクトに配属された
→ 「頑張ろう!」とワクワクしたら恋愛のサイン
→ 「ライバルになる」と気持ちが重くなったらただのシンクロ
- スクランブル交差点など人の多い場所でたまたま知り合いに会った
→ 「あ、○○さん!!」と嬉しくなったら恋愛のサイン
→ 「挨拶するのが面倒」と感じたらただのシンクロ
シンクロが起きたときの自分の感情に目を向けてみましょう。
1−4 恋愛中に起こるシンクロの意味
恋愛中の人にも様々なシンクロが起こります。その意味も自分の感情が答えを出してくれていることが多いのですが、素直な気持ちで自分の感情をみつめないと気付かなかったり、意味を取り違えたりすることがあります。
《彼を自分の親に紹介したいと思っていたら、彼が「こんどうちの親に会ってくれる?」と言ってきた》
このとき、心の底から単純に「嬉しい!!」と思えたらそれは、お互いに相手のことを想い合い、恋愛がうまくいっているから起きたシンクロニシティです。
けれども、「自分の親に紹介するのは気楽だけど、彼の親に会うのはちょっと…」というような、浮かない気持ちになったとしたらそれは、「あまり先に進まないうちにこの恋愛を見直しなさい」というサインかも知れません。
そのとき、自分の感情を素直に受け止めることができる人は、「なぜ彼の親に会うのが不安になったのだろう」とじっくり考えることで、彼との関係を見直すことも、必要ならば修復することも、他のタイミングにずらすこともできます。
ところが、「せっかく彼がそう言ってくれたのなら」というような気持ちで、あまり気持ちがのらないまま彼の親に会うと、なんとなく彼の親ともぎくしゃくしてしまい、結果的にその恋愛はうまくいかなくなる可能性が高いのです。
2.運命の人に出会うために活用するシンクロニシティ
今は恋愛をしていないけれど、運命の人に出会って素敵な恋愛をはじめたいという人は、シンクロニシティを利用して直感力を高めると良いでしょう。
出会いたい人に出会うためにシンクロを起こす方法もあります。
2−1 出会いの直感力を高めるために
出会ったときの直感力を高めるには、シンクロニシティに気付いたら自分の感情を正しく受け止めることが必要です。
「ビビビっときた」という言い方があるように、出会ったその時に「恋に落ちる相手だ」とわかることがあります。それもシンクロニシティのひとつ。
私たちは日々たくさんの人と接しながら生活していますし、新しい出会いもたくさんあります。そんな中で「運命の人」とも言える特別な人をみつけるには、自分の本音にすぐに気付けているということが必要です。
出会った人を「いいな」「好きだな」と思う気持ちが純粋な本音かどうか見極めてください。
特に、「恋人が欲しい」「恋愛をしたい」と強く思っているときには、そちらの気持ちを優先してしまい、相手に対する感情をあいまいにごまかしてしまいがち。
何のシンクロも起きていないのに、「悪くはないから、まあつきあってもいいかも」程度の出会いでつきあいはじめても、その恋愛はうまくいかないのです。
2−2 普段の生活が恋愛につながるというシンクロ
恋愛をうまくいかせたいなら、普段の生活も見直す必要があります。日々の生活は、自分に起こる出来事に対して必ずシンクロしてくるからです。
例えば食事を例にしてみましょう。
毎日コンビニのお弁当やファストフードで食事を済ませているということは、自分の身体を大切にしていないということです。そんな自分を彼が大切に扱ってくれるでしょうか?
恋人に大切にされている女性は、できるだけ身体に良いものを食べるというように、自分でも自分のことを大切にしているものです。それもシンクロニシティなのです。
その他にも、「部屋を掃除すること」「自分をキレイにすること」「お金を大切に遣うこと」「今やるべき仕事をしっかりすること」など、日常生活のすべては、恋愛にシンクロしていきます。
2−3 類は友を呼ぶというシンクロの意味
「類は友を呼ぶ」という言葉はまさに、シンクロニシティを表現しています。
これは恋愛にも言えることで、自分に見合った相手にしか出会えないようにできている、ご縁が保てないようにできているのです。
たとえ一時的につきあえたとしても、あまりにもレベルが違う人同士では、やがて恋愛もうまくいかず別れてしまうでしょう。
こうしたシンクロがある以上、素敵な人に出会いたかったら、自分を磨くことをおろそかにするわけにはいきませんよね。だからといって、急に自分を変えることはもちろん不可能です。
それでも、少しでもいいから、部屋を片付ける、掃除をする、身体に良い食事をするなど、できることから始めてみることが恋愛のシンクロを起こすコツです。
少しでも向上しよう、良い自分になろうと努力している女性は、同じように自分を向上させようと頑張っている男性に巡りあえるということです。
2−4 自分の直感もシンクロニシティ
根拠もなく「ふとおもいつく」という直感も、シンクロニシティのひとつです。
シンクロニシティという共時性は、潜在意識の底の部分がつながっている(集合意識という人もいます)から起きるとも言われていますから、「ふとおもいつく」ことも自分の潜在意識から来ているのかも知れません。
- なんとなく絵が見たくなって美術館に行ったら、中学の時の同級生に出会って、つきあうことになった
- ヒマだったのでふと思いついて「今何してる?」と友達にメールしたら、友達の彼が友達を連れてきていて、一緒に食事をすることになり、後にその人とつきあうことになった
- なぜか第二外国語のドイツ語が気になって、大学以外のスクールに通い始めたら、ドイツ人の恋人ができた
どれも「まさか~(笑)」と思えるでしょうが、本当にあったことばかりです。自分の直感に従うことで、恋を引き寄せることがわかります。
3.今の彼は運命の人?シンクロニシティで判断
恋愛中の人でも、自信を持って「今の恋人は運命の人!!」と言える人は少ないのではないでしょうか。
シンクロニシティを利用して、今の恋愛が本物かどうかを判断してみましょう。
3−1 デート中のこんなシンクロニシティに要注意
デート中のシンクロにも、気をつけてください。注意すべきなのは、そのシンクロが起きたときの自分の感情です。
- 欲しかったネックレスをたまたま彼が誕生日にプレゼントしてくれたとき
→ それを身につけたとき、自分にピッタリで、本当に嬉しくなったら、恋愛がうまくいっているシンクロ
→ 雑誌で見たときは素敵と思ったのに、身につけたら石の大きさがイメージと違ってちょっとがっかりしたら、彼も「誕生日だから何かプレゼントしなくちゃ」という気持ちで買った(純粋に喜ばせたいのではなく、機嫌を損ねないためだった)というシンクロ
これは、プレゼントならほとんど当てはまります。本音ではあまり嬉しくないプレゼントの場合、相手もその程度の気持ちで選んでいることが多いものです。
他にも、「彼がしてくれること」に対して、あなたが本音で心から嬉しいと感じるかどうかは彼の気持ち(心から喜んで欲しいと感じているかどうか)とシンクロしていると言えるので、注意してみましょう。
3−2 一緒にいないときのシンクロこそ意味がある
長い時間を一緒に過ごしている恋人同士だからこそ、離れているときに起きるシンクロには深い意味があります。
人にはそれぞれ波動があり、長く一緒にいることで徐々に波動は同調することが多いのです。
お見合いで結婚した多くの男女が、別れずにどうにかやっていく、あるいは徐々に相手に好意を持ち始めるというのも、この同調によるものが大きいのです。
一緒にいると、「なんとなく今日は外で遊ぶより部屋でゆっくりしたいね」「こんどの休みは思い切って遠くへでかけようか」など、波動が合うようになります。
近くにいないのに起きるシンクロニシティ、例えば「昨日は仕事に夢中で、お互いに遅くまで会社にいた」「深夜に息苦しくて起きてしまったら、その時間に彼は頭痛で薬を飲んでいた」などは、恋愛と関連づけられるシンクロニシティと言えます。
3−3 メールや電話のシンクロニシティ
恋愛中は、メールや電話のシンクロニシティが起きやすいものです。そのほとんどは、相手を想う気持ちが起こしている、良いシンクロニシティと言えます。
ただし、自分が電話をかけたときに相手が出られない、相手がコールバックすると今度は自分が出られない、というように「良くない感情」を引き起こすようなシンクロは、ふたりの状態が良くないことを現しています。
どちらかのメールがあまりにも、すぐに確認できない状態の時に来るというのも、すれ違いを意味するシンクロニシティの場合があります。
「きっと彼からのメールだな。メールはすぐに見られなくても大丈夫だから良かった」と明るい気持ちになるなら良いシンクロですが、「どうして仕事中に限ってメールしてくるんだろう」という不快な気持ちになるようなら、それはすれ違いを意味するシンクロです。
3−4 彼の機嫌や態度もシンクロの一部
付き合っている人の機嫌や態度も、シンクロニシティでうまく説明ができます。
「はじめの頃はあんなに優しかったのに」というのは、彼が冷めたと感じて口にする言葉ですが、「はじめの頃は優しい」これはあたりまえのことです。冷め方に男女の差はありますが、女性の側も、「自分は恋愛が始まったときとずうっと同じ気持ちでいる」とは言えないはず。
最初のデートでは気合いを入れてメイクアップし、体中のムダ毛処理をして可愛い下着を身につけていても、付き合いが長くなれば毎回そうはしないですよね。彼の態度が冷たいと感じたら、それは自分がしていることにシンクロしているのです。
恋愛においてそのシンクロは悪いとばかりは言えません。お互いに気を許しているとも言えるからです。ある時期を過ぎたら、安定したお付き合いになる方がお互いに自然でいられます。
彼の機嫌や態度がとても悪いと感じて気になったら、まずは自分が相手に対して優しく親切にして、シンクロニシティを起こしましょう。
4.恋愛運を高めるために起こしたいシンクロニシティ
今恋愛をしている人もこれからの人も、恋愛運は高めておきたいですよね。
自分の行動で起きるシンクロニシティを利用して、恋愛運をアップしましょう。
4−1 すべてはつながっていると意識する
多くの心理学者は「集合意識」という言葉で「人は皆、心の深い部分でつながっている」という見方を取っています。
顕在意識と潜在意識があるということは、最近ではあたりまえに認識されていますが、潜在意識の深いところにある一部は、すべてのものとつながっているという考え方があるのです。
それこそが、シンクロニシティを起こしている元なので、そのことを意識して過ごすことで自分が起こしたいシンクロニシティを起こすことができます。
それには自分の直感を信じて行動することです。
A美さんは、自分の働く店舗のレイアウト変更のために深夜まで仕事をしていました。仕事を終え、自分が食べるためにコンビニで買ったお菓子を、ふと思いついて「お疲れ様です。良かったら、甘いものどうぞ」とメーカー応援で来ていた営業のKさんに手渡しました。Kさんは雑談の中で、自宅で待つお子さんの話をしていたので、「お子様に持ち帰っても」と付け加えました。
深夜に作業しながらKさんは雑談として自分の子供の話をしながら、さりげなくA美さんに恋人がいるかどうか訊いていたのですが、それは自分の会社にA美さんのことが気になっている後輩がいたからです。
A美さんは「彼もいないですから深夜まで仕事したって平気です!」とKさんに話していました。
Kさんは、後輩に「彼女は性格もいい子だよ。今は恋人もいないそうだ。思い切って告白してみろ」と背中を押してくれたということです。
A美さんはもちろん、その後輩のことを知っていてKさんにお菓子を分けたのではありません。
それにKさんが自分に子供がいるという雑談をしなければ、「食べないかも」と思って渡さなかったかも知れないのです。そしてKさんがその雑談(子供の話)をしたのは、後輩のためにA美さんに探りを入れたかったからです。
いろいろなことが複雑につながっているこのことこそ、シンクロです。そして、ふと思いついた行動をとったA美さんのおかげで、事態は加速し、恋愛を引き寄せたのです。
4−2 心で思うだけで現実は動き始めている
スピリチュアルな世界ではよく言われていることですが、人が何かを心で思うだけで、その人の外側の現実も変わり始めます。
それは、何かを望んだらそれに対しての行動を起こすから、という直接的なことだけではありません。自分が心に思うことは顕在意識ですが、それが潜在意識の奥にある、集合意識にも影響を与え、シンクロニシティが起きることもあるのです。
シンクロニシティと言われる「偶然の一致」には、確率で考えたらあり得ないくらいのことがよく起こります。それはやはり、人が心で思うことがシンクロニシティを起こし、現実を変えているからなのです。
恋人のいない女性が「こんな彼がいいな~」と理想の人について語ると、「そんなこと言ってるから恋人ができないのよ」と言う人がいますが、そんなことはありません。
理想の人のレベルが高いのに自分は何もしていないのならば論外ですが、きちんと自分も向上しようと努力しながら心に思い描くなら、きっとシンクロニシティが起きて、素敵な恋愛を引き寄せることでしょう。
4−3 好きな人、気になる人ができたときにすべきこと
自分が気になる人、好きな人ができたときには、その人と付き合っている自分はどんな気持ちだろう、とイメージします。
その嬉しい気持ち、ドキドキワクワクする気持ちを何度も味わってください。その人に対してしてあげたいことがあれば、まだ付き合っていなくてもその練習をします。
美味しい料理を作ってあげたければレシピを検索して実際に調理してみます。テニスの上手な彼なら、相手になれるようテニスの練習をしておきます。カラオケ好きの彼なら歌の練習でしょうか、それとも自分は楽器を弾きますか?
先取りして行動を起こすことで、潜在意識はその感情を受け取り、現実の世界にシンクロニシティは起き始めます。
5.まとめ 自分の願う恋愛を引き寄せるためのシンクロニシティ
自分の願うような恋愛を引き寄せるには、シンクロニシティに気付くだけでなく、そのシンクロにどのような意味があるか読み取れるようになる必要があります。
私たちが気付いても気付かなくても、日常生活の中にシンクロニシティは起こっています。その中には、明らかに意味のあるシンクロもあれば、「いったいなぜこんな偶然が?」と言いたくなるような単なる意味のないシンクロもあります。
しかし自分にとっては「意味のない」と読み取れるシンクロニシティも、他の誰かにとっては必要で重要なシンクロなのかも知れません。自分にとって意味のあるシンクロなのか、そうではないのか。それを見分けるのは、自分の感情です。
シンクロニシティに気付いたら、「この偶然に対して自分はどう感じているか?」を素直な気持ちで捉える練習をしてください。
日本人は特に、「本音と建て前」「常識非常識」を気にするようなところがありますから、本音の自分の感情に目を向けるのが苦手だと言えるでしょう。
「なんだか嬉しい」
「ワクワクする」
「ドキドキする(良い意味で)」
という感情を捉えられたなら、そのシンクロニシティは良い恋愛を運んでくるはずです。