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  2017.12.14



美白化粧品の選び方-3段階で働く16の美白主剤と11の植物成分

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美白化粧品の選び方というのは悩みますよね?

シミやくすみのないきれいな肌は、日本人女性のあこがれです。
欧米諸国では、肌への色素沈着に対して寛容な女性が多く、日焼けはバカンスを楽しんだセレブの象徴などといわれることもあります。

しかし、古来、白い肌にこだわってきた日本人は、「美白」という造語まで生み出して、多くの美白化粧品を使っています。
美白化粧品には、化粧水、美容液、クリーム、乳液などのアイテムがあり、配合されている有効成分も様々です。

どのアイテムが自分の肌に合うのかわからないと、正しい選び方はできません。

ここでは、美白の大敵であるシミができるメカニズムを解説し、美白化粧品に配合される代表的な美白成分がどのようなものか紹介します。
自分の肌に合った美白化粧品選びの参考にしてください。

目次

1. シミができるメカニズム
1-1. 肌の基本構造
1-2. 角層バリアとターンオーバー
1-3. 紫外線に対する防御機能

2. 美白化粧品とはなにか?
2-1. 3段階でメラニンの生成を抑制
2-2. 美白化粧品の種類

3. 代表的な美白成分
3-1. 16種の美白主剤
3-1-1. AMP
3-1-2. アルブチン
3-1-3. エラグ酸
3-1-4. カモミラET
3-1-5. コウジ酸
3-1-6. t-AMCHA
3-1-7. トラネキサム酸
3-1-8. TXC
3-1-9. ビタミンC誘導体
3-1-10. ビタミンCエチル
3-1-11. プラセンタエキス
3-1-12. マグノリグラン
3-1-13. 4MSK
3-1-14. リノール酸S
3-1-15. ルシノール
3-1-16. L-システインS
3-2. 11種の植物成分
3-2-1. イタドリエキス
3-2-2. オウゴンエキス
3-2-3. カキョクエキス
3-2-4. カンゾウエキス
3-2-5. クワエキス
3-2-6. シャクヤクエキス
3-2-7. スイカズラエキス
3-2-8. トウキエキス
3-2-9. ローズマリーエキス
3-2-10. ワレモコウエキス
3-2-11. エイジツエキス

まとめ

1. シミができるメカニズム

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自分の肌に合った美白化粧品を選ぶためには、まず肌の基本構造や、シミができるメカニズムを知る必要があります。

シミができる最大の要因は、紫外線です。
紫外線が肌に与える影響と、それに対する体の反応が、美白化粧品の働きを知るカギとなります。

1-1. 肌の基本構造

人間の皮膚は、もっとも外側の部分の「表皮」、その内側の「真皮」、さらに内側の「皮下組織」という3層で成り立っています。

表皮は外側から、「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」という4層で成り立ち、その大部分を「表皮細胞」が占めています。

表皮には、外部の刺激から肌を守り、体内の水分を保持する役割があり、その重責の大部分を担っているのが一番外側の角層です。

真皮は、網目状に広がっているコラーゲンが70%を占め、エラスチンやヒアルロン酸がそれを支えて肌の弾力を保っています。
真皮の下は皮下脂肪などがある「皮下組織」です。

1-2. 角層バリアとターンオーバー

角層では、角質細胞がレンガのように何層も積み重なり、その間をセメントのように「細胞間脂質」が埋めていて、外部からの水や異物の侵入を防ぎ、肌の水分を保持しています。

これが「角層のバリア」と呼ばれる機能で、角層がなんらかの理由で傷つくと、バリア機能が低下して保持する水分量が減ってしまい、肌が乾燥状態になるのです。

表皮の一番下にある基底層では、細胞分裂によって次々と新しい表皮細胞が生まれます。

表皮細胞はだんだん上部に押し上がっていき、死んで角層の角質細胞となり、やがて新しい細胞に押し上げられるようにしてはがれ落ちます。

この表皮細胞が生まれ変わる代謝のサイクルを「ターンオーバー」と呼び、若い人では約28日間かかり、年齢を重ねると代謝が落ちてサイクルが長くなります。

1-3. 紫外線に対する防御機能

人間が紫外線を浴びると、肌の内部を守ろうとして「エンドセリン」などの情報伝達物質が表皮細胞から分泌されます。

情報伝達物質は、表皮の基底層にある色素細胞「メラノサイト」に「メラニン(色素)」をつくれという指令を出します。

メラノサイトが活性化すると、「チロシン」というアミノ酸に「チロシナーゼ」という酸化酵素が作用してメラニンが生成されます。
これは、紫外線から表皮細胞の中にあるDNAを保護するために行われる防御反応です。

紫外線を浴びなくなればメラニンの生成は減少し、つくりだされたメラニンは角質細胞といっしょに表皮からはがれ落ちて排除されます。

ところが、なんらかの理由で角層バリアが破壊されていると、メラニンが大量に作り続けられたり、ターンオーバーが低下して、はがれるはずのメラニンが肌に蓄積されたりすることがあります。
これが、美白の大敵であるシミになってしまうのです。

シミには種類があり、「雀卵斑(ソバカス)」のように遺伝的な要因のものや、「脂漏性角化症」という、老化によって皮膚そのものが変化してしまっているようなものは、美白化粧品の効果がありません。

こうしたシミを消したい場合は、美容皮膚科で、レーザー治療や、光治療を受ける必要があります。

 シミの種類やシミの治療については「6種類のシミを消す方法-美白化粧品から最新レーザー治療まで」という記事で詳しくご紹介しています。

2. 美白化粧品とはなにか?

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美白化粧品は、基本的に、できてしまったシミを消すものではなく、シミを予防するもの、それ以上濃くしないもの、と考えなければいけません。

通常、シミといえば、紫外線の影響でできる「老人性色素班」をさし、これも美白化粧品が有効なのは初期のものです。

「炎症性色素沈着」と呼ばれるシミは、ニキビや虫刺され、傷などによる炎症が原因で痕が残ったものですが、このタイプのシミには美白化粧品が有効です。

2-1. 3段階でメラニンの生成を抑制

美白をうたう化粧品には、メラニンが生成されるメカニズムのどこかに働きかけて、メラニンの生成を抑える成分が配合されています。
有効成分が働きかけるメラニンの生成段階は、次の3段階に分けられます。

① 紫外線を浴びると情報伝達物質がメラノサイトに指令を出しますが、この段階で、情報伝達物質の働きを阻害するもの。

② メラノサイトがメラニンの生成を行う段階で、チロシナーゼの活性を抑制してメラニン生成を抑える働きをするもの。
多くの美白成分は、このタイプです。

③ チロシナーゼ自体を減少させる働きがあるもの。
通常、生成されたメラニンはターンオーバーの作用で排出されますが、何らかの作用でメラノサイトの過剰活動が収まらない状況になっても、このタイプの成分はメラニンが蓄積されるのを防ぎます。

2-2. 美白化粧品の種類

美白化粧品には、いろいろなアイテムがあります。
それぞれの特徴は、次のようなものです。

化粧水

手軽に使える化粧水は、90%以上が水なので、肌への浸透があまり期待できません。
水溶性のビタミンCにリン酸を結合させて肌への浸透力を高めた「ビタミンC誘導体」を配合したものが人気です。

美容液

美容液には、「保湿美容液」「美白美容液」「アンチエイジング美容液」などがあり、それぞれ有効成分が違い、併用することも可能です。
美容液の特徴は、有効成分が高濃度で配合されているので、角層への浸透効果が高いことです。
乳液やジェルをベースにしたものも多く、ほどよい油分があります。

クリーム

乳液などよりも油分が多く、口元や目元のポイント使いや、油分が足りない乾燥肌には少量使うと効果的です。

 

3. 代表的な美白成分

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美白成分には厚生労働省が認めた医薬部外品の主剤が現在20種ほどあり、そのほかにもメーカーが独自に提唱しているものがあります。

また、植物成分の中には美白作用が認められているものがあり、化粧品に使用されています。

両方の美白成分を紹介しますので、美白化粧品を選ぶときの参考にしてください。

3-1. 16種の美白主剤

まず、医薬部外品の美白主剤で代表的なものを16種紹介します。

3-1-1. AMP

登録成分名は「アデノシン1リン酸2ナトリウムOT」といいます。
表皮細胞のターンオーバーを活性化して、沈着したメラニンを体外に排出させる効果にすぐれています。

3-1-2. アルブチン

コケモモ、ウワウルシなどの植物から抽出された成分で、メラニン生成に不可欠なメラノサイト内の酵素チロシナーゼの働きを阻害して、過剰なメラニンの生成を防ぐ働きがあります。

3-1-3. エラグ酸

イチゴやラズベリー、ザクロなどのフルーツや、ナッツ類、緑茶などに含まれているポリフェノールの一種。
メラノサイト内の酵素チロシナーゼを不活性化させて、メラニンの生成を防ぐ働きがあり、抗酸化作用もあります。

3-1-4. カモミラET

カモミールから抽出された成分で、表皮細胞から分泌される情報伝達物質「エンドセリン」を抑制します。
この名称は「花王」の開発名で、他メーカーでは「カモミラエキス」や「カミツレエキス」などと呼ばれています。

3-1-5. コウジ酸

酒や味噌、醤油に使われるコウジに含まれている発酵代謝成分で、メラノサイト内の酵素チロシナーゼを抑制してメラニンの生成を防ぐ働きがあります。
さらに、できてしまったメラニンを薄く還元する作用もあります。
コウジ菌の美白効果は、日本酒や味噌の醸造でコウジを扱う人の手が白いことから発見されました。

3-1-6. t-AMCHA

登録成分名は「t-シクロアミノ酸誘導体」といい、卵黄や大豆から生成される成分です。
情報伝達する物質の働きを阻害して、メラニン生成を防ぎます。

3-1-7. トラネキサム酸

抗炎症剤として使用されてきた成分ですが、「資生堂」がその美白作用に注目して使い始めました。
シミ部位の弱い炎症に作用して、メラノサイトの活性化を抑制します。
「L-システイン」の飲み薬と併用することにより、炎症抑制作用とメラニン生成阻害作用が、さらに高まります。

3-1-8. TXC

登録成分名は「トラネキサム酸セチルエステル塩酸塩」で、トラネキサム酸の誘導体です。
この形にすることにより、トラネキサム酸の浸透性と持続性が高まり、炎症抑制作用以外にも、色素沈着の緩和や、シワなどの老化現象の緩和といった効果が期待されています。

3-1-9. ビタミンC誘導体

登録成分名は「アスコルビン酸誘導体」で、水溶性のビタミンCにリン酸を結合させて安定させ、皮膚に浸透しやすくしたものです。
チロシナーゼを抑制してメラニン生成を防ぐほか、できてしまったシミを薄くする作用もあります。

3-1-10. ビタミンCエチル

登録成分名は「アスコルビルエチル」で、主として「3-0-エチルアスコルビン酸」から成る水溶性ビタミンC誘導体。
従来のビタミンC誘導体よりも安定性と即効性に優れ、感触が良いのも特徴です。

3-1-11. プラセンタエキス

ほ乳類の胎盤から抽出される成分で、アミノ酸やタンパク質、ミネラル、ビタミンなど、肌の健康に必要な栄養素を多く含んでいます。
メラノサイト内の酵素チロシナーゼを抑制し、ターンオーバーを活性化させる働きもあります。

3-1-12. マグノリグラン

モクレン科植物であるホオノキの樹皮に含まれる成分で、ポリフェノールの一種です。
メラノサイト内の酵素チロシナーゼを抑制してメラニンの生成を防ぎます。

3-1-13. 4MSK

「4-メトキシサリチル酸カリウム塩」の略称で、サリチル酸の誘導体です。
メラノサイト内の酵素チロシナーゼを抑制するとともに、メラニンを含む古い角質を排出しやすくする働きがあります。

3-1-14. リノール酸S

リノール酸は、紅花油など植物油脂から抽出される成分で、不飽和脂肪酸の一種です。
リノール酸には美白作用があるのですが、肌への浸透力が高すぎて角層に留まってくれないため、角層に作用しやすく開発されたのが、「リノール酸S」です。
「リノレックS」は、開発したサンスターがつけた名称。
メラノサイト内の酵素チロシナーゼそのものを減らす働きがあります。

3-1-15. ルシノール

登録成分名は「4-nブチルレゾルシノール」。
モミの木に含まれる成分をもとに開発された美白成分で、安定性が高いのが特徴です。
チロシナーゼの働きを抑制してメラニンの生成を防ぎます。

3-1-16. L-システイン

穀類、ハチミツ、柑橘類の皮などに多く含まれている成分で、肝臓の代謝促進に欠かせないアミノ酸です。
本来は肝臓機能を改善する医薬品ですが、ビタミンCと一緒に使うことにより、メラニンの過剰生成を抑制し、ターンオーバーを活性化して、できてしまったメラニンを排出する作用があります。

3-2. 11種の植物成分

古来、植物から抽出した成分は、東洋では漢方薬として、西洋では植物療法の薬剤として健康維持や病気の治療に用いられてきました。

そうした植物成分の中には、美白作用が認められているものもあります。
代表的なものを紹介しましょう。

3-2-1. イタドリエキス

日本、朝鮮半島、中国に分布しているタデ科の多年草で、痛み取りの効果があることから「イタドリ」と呼ばれています。
チロシナーゼの活動を阻害して、メラニンの生成を抑制する作用があります。

3-2-2. オウゴンエキス

シソ科の植物コガネバナの根であるオウゴンから抽出したエキスで、チロシナーゼ阻害作用、抗酸化作用、抗菌、抗アレルギーなどの作用があります。

3-2-3. カキョクエキス

中国に分布するバラ科植物カキョクの果実から抽出したエキスで、メラノサイトに作用して情報伝達物質のひとつであるヒスタミンを抑制します。
カキョクエキスは、フラボノイドが多く含まれていて、古くから婦人病の薬として用いられてきました。

3-2-4. カンゾウエキス

マメ科植物カンゾウ(甘草)や同族植物の根から抽出した油溶性成分で、フラボノイドがコウジ酸に匹敵する美白作用をもつことがわかりました。
カンゾウは古くから解毒や刺激緩和に用いられてきた生薬で、抗酸化作用や紫外線吸収作用があることも知られています。

3-2-5. クワエキス

クワの根を乾燥させて抽出したエキスで、漢方では高血圧の予防、疲労回復、強壮などに用いられます。
チロシナーゼの働きを抑制する成分が確認されて、美白効果が認められています。

3-2-6. シャクヤクエキス

ボタン科植物シャクヤクの根から抽出したエキスで、主成分は抗酸化作用のあるペオニフロリン。
古くから婦人病の薬として使用されてきましたが、チロシナーゼの作用を抑制するガロタンニンという成分が含まれています。

3-2-7. スイカズラエキス

スイカズラの花、葉、茎から抽出されたエキスで、化粧品に配合されると収れん作用(組織や血管を縮める作用)、抗菌作用、洗浄作用とともに、成分中のタンニンに美白効果があります。

3-2-8. トウキエキス

セリ科の多年生植物であるトウキの根から抽出され、消炎、血行促進などの効果が知られています。
化粧品には肌荒れを防ぐ目的で配合され、リグスチリドという成分に美白作用があります。

3-2-9. ローズマリーエキス

頭をスッキリさせ、集中力を高める芳香性のハーブであるローズマリーの葉や花から抽出したエキスで、フラボノイド、タンニン、精油などが含まれています。
消炎作用、抗酸化作用、血行促進作用などがあり、美白、アンチエイジング、ニキビ予防などの化粧品に配合されています。

3-2-10. ワレモコウエキス

バラ科植物ワレモコウの根と根茎から抽出したエキスで、タンニンやサポニンが、美白、消炎に効果があるといわれています。
ワレモコウの根は、「ヂユ」という生薬で、止血や下痢止めとして用いられています。

3-2-11. エイジツエキス

エイジツは、野生のバラの果実を乾燥させた生薬で、「ノイバラエキス」とも呼ばれます。
収れん作用、美白作用、保湿作用、抗酸化作用などが認められています。

 

まとめ

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美白化粧品は、テクスチャーの違いや、配合される美白成分によって、使用感も効果も様々です。
成分表示をしっかり確認して、自分の肌に合うものを選んでください。

化粧品と医薬品の中間的な存在である「医薬部外品」にも、「薬用美白」などとして美白効果をうたうものがあります。

医薬部外品には効能をうたえるが化粧品はそれができないという違いがあり、医薬部外品は厚生労働省が許可した指定表示成分のみの表示義務であるのに対し、化粧品には全成分の表示義務があります。

また、医薬部外品には指定成分量の制限がありますが、化粧品には量の制限がありません。

ですからメーカーは、効能をうたいたい場合は医薬部外品、有効成分の量を誇示したい場合は化粧品として販売する、といった使い分けをします。
一概に、医薬部外品が化粧品より効果が高いというわけではない、ということを覚えておきましょう。

美白に効果のある化粧品については「正しい美白スキンケア―「シミ」「くすみ」の原因とケア方法」とい記事でご紹介をしていますので、こちらもご参考にしてみてくださいね。

参考資料
・『いちばん正しいスキンケアの教科書』 西東社 2014年
・『コスメティックQ&A辞典』 中央書院 2011年

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