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セージの5大効能と使い方-古代から薬用に使われた万能ハーブ

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ハーブを日常的に利用している人は、優雅な感じがしますよね?
ハーブの使い方を覚えたいと思っている人が多いことには、そんなイメージも影響しているでしょう。

しかし、人間がハーブの使い方を覚えたいと思うのは、今にはじまったことではなくて、実はとても自然なことなのです。
先史時代から、人間は植物と共存してきました。
植物がなかったら、人間は生きてこられなかったといってもいいでしょう。

「ハーブ」とは、特別な効能をもつ植物のことです。
東洋では「薬草」や「香草」と呼ばれてきました。
情報として残っているものをさかのぼると、4000年前に書かれた中国の医学書『黄帝内経』には、痛みをやわらげるアヘンや、消化を助けるジンジャーが載っていますし、同時代にインドで書かれた医学書『ヴェーダ』から生まれたアーユルヴェーダ医学では、様々なハーブとスパイスが利用されています。

西洋には古代エジプトから古代ギリシャへとハーブ療法が伝えられ、紀元前460年頃にヒポクラテスがハーブ治療を行っています。
その古代ギリシャで、「万能薬」と呼ばれたハーブが「セージ」なのです。
「セージ」には種類があり、一般的に「セージ」と呼ばれているのは、「コモンセージ」という植物。

ここでは、セージのバリエーションを紹介してから、コモンセージが人体に与える作用と効能を解説、さらに実践編としてハーブとしての使い方を紹介します。

目次

1. セージの種類
1-1. コモンセージ
1-2. クラリセージ
1-3. パイナップルセージ
1-4. エルサレムセージ
1-5. ホワイトセージ
1-6. メキシカンブッシュセージ
1-7. チェリーセージ

2. コモンセージの作用と効能
2-1. 抗菌作用
2-2. 抗酸化作用
2-3. 鎮痙作用と収れん作用
2-4. 精神安定作用
2-5. ホルモン調整作用

3. コモンセージの使い方
3-1. 生の葉
3-2. ハーブティー
3-3. 温シップ
3-4. 全身浴
3-5. 足浴
3-6. マウスウォッシュ
3-7. 歯磨き粉
3-8. 調理スパイス

まとめ

1. セージの種類

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「セージ」の名の語源は、ラテン語で「救う」「治す」を意味する「salvere」で、古くは「Salvia salvatrix」という名称もあり、これは直訳すれば「救済者セージ」という意味。
「セージ」という名称は、古代から万能薬として使われてきたことを表しているのです。

セージと呼ばれる植物は、サルビア属のものが多いのですが、別属でも葉の形が似ていることからセージと呼ばれるものもあり、低木性や草本性、ヨーロッパ原産やアメリカ大陸原産など、バラエティに富んでいます。

ここでは代表的なセージのバリエーションを紹介しましょう。

1-1. コモンセージ

別名 : ヤクヨウサルビア
学名 : Salvia officinalis
原産地: 地中海沿岸、ヨーロッパ、アジア

通常、「セージ」といえば、この種を意味します。
高さ60~80cmの常緑低木で、古代ギリシャ時代から薬用として使われ、16世紀頃からはスパイスとしても欠かせないハーブとなりました。

ビロード状の灰色がかった緑の葉は芳香性が強く、初夏には「花序」と呼ばれる状態で紫青色の花が並び、ミツバチやチョウをひきつけます。
ヨモギや樟脳のような強いツンとした香りで、渋みや苦みがあります。

葉は1年中収穫できますが、8月に揮発性の油分が多くなるので、この時期に収穫したものがもっとも香りの強いハーブとされます。
ゴールデンセージ、パープルセージ、トリカラーセージなどは、花や葉の色が異なるコモンセージの園芸品種。

1-2. クラリセージ

別名 : オニサルビア
学名 : Salvia sclarea
原産地: 南ヨーロッパ、中央アジア

アロマセラピーの精油としてよく知られるクラリセージは、1.2mくらいまで大きくなる一・二年草で、ビロード状の尖った大きな葉と、晩夏に咲くピンクがかった青い花の並ぶ花序が特徴。
全体から、刺激がある麝香(じゃこう)や木の実のような独特の香りを放ちます。

2年で枯れますが、満開時期の地上部は精油用に収穫され、葉は1年を通して利用可能です。
フランスとイタリアが原産地で、16世紀に英国へともちこまれ、目の洗浄剤として使われていたことから「clear eye」が訛って「clary」となりました。

現在は、とくにホルモンバランスを調整するアロマオイルとしての利用が多いハーブです。

1-3. パイナップルセージ

学名 : Salvia elegans Vahl
原産地: メキシコ、グアテマラ

パイナップルセージは、高さ1.5mほどまで育つ半耐寒性常緑低木で、日照時間が短くなると開花する短日植物であり、晩秋から初冬にかけて真っ赤な花を咲かせます。

葉にパイナップルのような芳香があるためにこの名で呼ばれ、ハーブティーやケーキで楽しまれています。

1-4. エルサレムセージ

学名 : Phlomis fruticosa L.
原産地: 地中海沿岸

エルサレムセージは、サルビア属ではなくフロミス属の植物で、高さ1.5mほどまで伸びる常緑低木。
葉の両面に白い毛があって厚みが感じられる様子がセージに似ているためにこの名で呼ばれます。

初夏から秋にかけて茎頂に輪生する黄色い花が美しく、乾燥させても色を失わないのでポプリなどに利用されます。

1-5. ホワイトセージ  

学名 : Salvia apiana jets.
原産地: カルフォルニア~メキシコ

高さ1mほどになる半耐寒性常緑低木であるホワイトセージは、茎や葉が白い粉に覆われて、薄紫色の花を咲かせます。

アメリカ先住民が宗教儀式で茎や葉を焚き物として利用してきたことから、乾燥させた葉は、スピリチュアルな場やヨガなどで「スマッシング」と呼ばれる浄化に使われます。
先住民たちは、産後のケアにティーも利用していたといいます。

1-6. メキシカンブッシュセージ

学名 : Salvia leucantha Cav.
原産地: メキシコ

メキシコ原産のメキシカンブッシュセージは、高さ60~150cmになる半耐寒性多年草で、学名のまま「サルビア・レウカンサ」と呼ばれたり、「アメジストセージ」と呼ばれたりします。

「アメジスト」の名は、秋に咲くビロードのような光沢をもつ紫色の花から。
主に観賞用として栽培される植物で、ポプリやドライフラワー、リースなどに利用されます。

1-7. チェリーセージ

学名 : Salvia greggii、Salvia microphylla、Salvia × jamensis
原産地: 中米

アメリカ合衆国南部からメキシコにかけて分布するチェリーセージは、「サルビア・グレッギー」と「サルビア・ミクロフィア」、その2種の交配種である「サルビア・ヤメンシス」という3種の総称として用いられる名称。

ヤメンシスは花の色が豊富ですが、一般的には初夏から秋まで赤紫色の花を咲かせ、長く咲いているので観賞用として栽培され、園芸品種も多く存在します。

チェリーのようなフルーティーな香りがあるので、花はエディブルフラワー(食用花)としても利用されます。

2. コモンセージの作用と効能

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コモンセージの有効成分は、ポリフェノール類のタンニン、カルノソール、ロスマノールをはじめ、揮発性油分としてツヨン、カンファー、シネオール、ボルネオールなど。

ハッカ系の香りをもつツヨンは、ツジョンとも呼ばれ、ニガヨモギから抽出されて薬草系のリキュールであるアブサンに含まれていたことで知られます。
ツヨンを大量摂取すると麻酔作用や幻覚作用があるため、アブサンは一時製造が禁止されたこともありましたが、実際にはリキュールやティーで摂取できる量では、そうした症状はでないことがわかっています。

カンファーは、防虫剤で知られる樟脳のことで、カンフルとも呼ばれます。
シネオールは、ユーカリ油の主成分で去痰作用が知られています。
ボルネオールは竜脳やボルネオショウノウとも呼ばれ、ローズマリー油やラベンダー油にも含まれていて、口中清涼剤や墨の香料などに利用されています。

セージをハーブとして利用する場合、副作用の心配はないとされますが、ほかのハーブと比べれば強い薬効がありますから、長期の継続使用、妊娠中の女性や子どもへの使用は避けた方がいいといわれています。

コモンセージの5つの代表的な作用・効能を紹介しましょう。

2-1. 抗菌作用

抗菌、殺ウィルス作用が強いので、古代ギリシャでは切り傷や熱傷に効果的とされ、古代ローマでは毒蛇の噛み傷にも効くとされていました。

強い抗菌作用は、のどの痛みや腫れなど風邪の初期症状を緩和、感染症の予防、水虫のケア、口内炎のトラブルを緩和するオーラルケアなどに役立ちます。

2-2.  抗酸化作用

ポリフェノールの抗酸化作用によって、活性酸素による酸化ストレスを緩和し、老化予防に役立ちます。

活性酸素は、体内で酸素が使われると必ず発生し、強力な酸化作用で抗菌、抗ウイルス効果を発揮する免疫物質ですが、増えすぎると正常な細胞や組織まで酸化させて老化の原因となる物質。

セージは、抗菌、抗ウイルス作用をもつと同時に、活性酸素の酸化力が過剰になると酸化を抑える作用ももっているのです。

2-3.  鎮痙作用と収れん作用

鎮痙作用とは筋肉のけいれんを鎮める作用で、気管支ぜんそくや胃腸痙攣、胆石痛などには鎮痙薬が用いられます。

収れん作用とは、組織や血管を収縮させる作用で、止血、鎮痛の効果があり、化粧品には皮膚を引き締めたり発汗を抑えたりする目的で収れん作用をもつ成分が配合されます。

これらの作用をもつセージには、ぜんそくの症状をやわらげる、咳を鎮める、頭痛を緩和するといった効果も望めます。

2-4. 精神安定作用

セージの揮発性油分には、精神を整えて気持ちを前向きにする作用があります。
精神安定作用というと、精神を鎮めてリラックスさせる効果を指す場合が多いのですが、これは自律神経の副交感神経を活性化させる作用。

しかし、セージの場合はリラックスするというよりも、自律神経のバランスを整えて精神を安定させ、活動モードを高める作用が望めます。

2-5. ホルモン調整作用

卵巣から分泌される女性ホルモンであるエストロゲンのバランスを整える作用が、生理不順や更年期障害を改善します。

3. コモンセージの使い方

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コモンセージの揮発性油分には向精神性のあるツヨンが含まれていることから、アロマオイルとしてはもっぱらクラリセージが使われます。

コモンセージは、生の葉でも利用されますが、乾燥させた方が香りが強くなります。
生の葉、乾燥させた葉、両方の代表的な使い方を紹介しましょう。

ハーブの基本的な使い方には、次の4つがあります。
① スパイスのようにハーブをそのまま使う
② 沸騰したお湯にハーブを入れて成分を抽出する「浸剤」と、水にハーブを入れて火にかけ、成分を煮出す「煎剤」
③ ハーブを植物油に漬けて脂溶性の精油成分などを抽出する「浸出油」
④ アルコールでハーブの水溶性成分と脂溶性成分の両方を抽出する「チンキ」

3-1. 生の葉

生の葉の浸剤にハチミツを加えて飲めば咳を鎮めてノドを楽にしてくれます。
痛みをやわらげて、免疫力を高める効果がありますから、インフルエンザの予防や免疫力低下の改善にも効果を発揮します。

3-2. ハーブティー

ドライハーブを使用するハーブティーは、ティーポットをあらかじめ温めておき、ハーブの量はティーカップ1杯分に対して、ティースプーン山盛り1杯が目安。
ティーポットに沸騰したてのお湯を注ぎ、フタをして3~5分間蒸らします。

注ぐときは、ティーカップを温めておくことと、ティーポットを軽く回して濃さを均一にしてから、ハーブが入らないように茶こしを使うのがポイント。
つくったハーブティーはすべて注いでしまい、ティーポットに残さないようにしましょう。

フレッシュハーブを使用するハーブティーは、ティーカップ1杯分に対しティースプーン山盛り2~3杯が目安で、あとは同じ要領でつくります。

バジル、ローズマリー、スペアミントと組み合わせれば、気分転換して気持ちを前向きにするアフタヌーンティーに最適です。

3-3. 温シップ

鍋にお湯を沸かしたら火を止めて、200ccに対しティースプーン山盛り1杯のドライハーブを入れ、フタをして5分間置いてから茶こしでハーブを濾すと浸剤が完成します。
フラッシュハーブの場合は2~3倍の量が目安。

セージとオレガノ、フェンネルを組み合わせた浸剤をつくり、タオルかガーゼにつけてやけどをしないように絞れば、温シップの完成です。
オレガノはたかぶった神経を鎮める効果、フェンネルには血流を改善する効果があり、首や肩にのせると心身の緊張がやわらいで頭痛の緩和につながります。

3-4. 全身浴

ハーバルバスには、浸剤や煎剤を使う方法と、ドライハーブを布袋に入れて使う方法、発汗作用のあるバスソルトをつくって使う方法などがあります。

肩までゆったりつかる全身浴は、心身ともにリラックスできて、肌からも成分を取り入れることが可能。
浸剤や煎剤は濃すぎないように適量を入れ、ドライハーブを使う場合は10~20gをだしパックなどの布袋に入れて10~30分間おきましょう。
バスソルトは、布袋にドライハーブと天然塩を入れてつくります。

身体を元気にするペパーミント、精神的なストレスを癒すラベンダーと組み合わせれば、相乗効果で心身の疲労回復に有効なブレンドに。
ウスベニアオイ、ペパーミント、ローズマリーに天然塩を加えてバスソルトをつくれば、シャキッとリフレッシュできるハーバルバスになります。

セージの抗菌作用は髪にもよい影響を与えますから、冷ました浸剤を適量入れた、入浴時のシャンプーや入浴後のヘアトニックもよいハーバルケアアイテムになります。

3-5. 足浴

大き目の洗面器やバスタブなどに、足のくるぶし上あたりまで浸かる量のお湯を溜め、浸剤を適量加えて5~15分間の足浴をします。
冷めたらお湯を足しましょう。

抗菌力の高いセージは、それだけでつくっても水虫のケアに効果があります。
デトックス効果の高いジュニパーベリーと組み合わせ、天然塩を加えれば発汗作用が高くなって全身の血流が改善し、老廃物の排出を促します。

3-6. マウスウォッシュ

殺菌作用に優れるセージ、タイム、ユーカリを組み合わせてつくった浸剤を冷ませば、口の中を清潔に保つマウスウォッシュになります。

マウスウォッシュ用の浸剤は、熱湯300ccに対してセージとタイムが小さじ1杯、ユーカリが大さじ1杯。
さわやかな香りがのこって、口臭予防にも効果があります。

3-7. 歯磨き粉

乳鉢と乳棒をつかってドライハーブのセージをパウダーにし、粒子の細かい天然を3倍の量で混ぜれば、オーガニックな歯磨き粉が完成。

殺菌作用が高いばかりでなく、収れん作用のあるセージを塩と混ぜることにより、歯茎を引き締める効果があります。
濡らした歯ブラシにつけて使います。

3-8. 調理スパイス

生の葉には苦味と渋みがありますが、加熱すると甘みに変わります。
スパイスとしてのセージも殺菌作用が強いので、肉類の臭み消しや燻蒸剤に使われ、ソーセージをつくるときにはかかせません。
「Sausage (ソーセージ)」という名称は、「Sau(牝豚)」と「Sage(ハーブのセージ)」が合わさってできたという説もあるくらいです。

豚肉との相性は抜群ですが、イタリア料理の野鳥やウサギ料理、中東のカバブなどにも使われ、内臓料理にも適しています。

まとめ

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イギリスのことわざには、「長生きしたければ5月にセージを食べるように」というものがあり、「庭にセージがあるというのに、なぜ人は病気で死ぬのだろうか」というアラブのことわざもあります。

ヨーロッパや中東において、それほどセージは、薬効があるハーブとして生活の中にあったのです。
それだけ強い薬効があるハーブですから、副作用がないとはいえ、使い過ぎや継続使用には気を配ったほうが安心ですね。

ほかのハーブとのブレンドは、ほんの一部だけ紹介しましたが、あなたなりのブレンドを試してみるのもハーブの楽しみ方のひとつです。

【参考資料】
・『ハーブのすべてがわかる事典』 ジャパンハーブソサエティ 著  ナツメ社 2018年
・『ハーブ図鑑 ペーパーバック版』 ジェニー・ハーディング 著 服部由美 訳  ガイアブックス 2018年
・『心と体に効くハーブ読本』 佐々木薫 著  PHP研究所 2010年
・S&B サイト

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