「最近頬が下がってきた」「まぶたが重く目尻が落ちてきた」「ほうれい線が深くなってきた」「顎がもたつく感じがある」といった顔のたるみを感じていませんか?
30~40代など年齢を重ねるごとに気になってくる顔のたるみ。顔がたるんでしまうと一気に老けて見えるようになってしまいます。
しかもこのまま進むと、さらにたるみがひどくなっていくのは目に見えていますよね。
しかし、そんな顔のたるみも、改善の努力次第では気にならないようになるのです。
実年齢よりも若々しく見られたら嬉しいと思いませんか?
今回は顔のたるみの原因から、毎日のスキマ時間に行えるたるみの改善方法まで一挙にご紹介します。
目次
1.顔のたるみ 3つの原因とは?
真皮の弱体化
表情筋の衰え
姿勢の変化
2.セルフケア!顔のたるみ予防と改善方法
2-1.グッズ選びのポイント
2-2.おすすめのトレーニング
1.顔のたるみ 3つの原因とは?
年齢とともに誰もが向き合わなければいけない、顔のたるみ。なぜ人の顔はたるんでしまうのでしょうか?これからあなたのたるみを改善していくため、まずはその3つの原因を知っていきましょう。
真皮の弱体化
真皮は顔内側にある皮膚組織の大部分を占めており、肌の本体ともいえます。その真皮でコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどが、肌の保水力や弾力を維持してくれているのです。しかし、これらは加齢により次第に体内で生成されにくくなり、顔のたるみが進行してしまうのです。
表情筋の衰え
加齢によって筋肉が衰えることはよく知られていますが、顔も同じことがいえます。顔は18以上もの筋肉で構成され、普段喜怒哀楽などのさまざまな表情を作っています。その筋肉が衰ええてしまうことで、表情の動きが少なくなり顔がたるんできてしまいます。
姿勢の変化
スマホやパソコンの普及で、私たちの姿勢は大きく変化しました。あなたも電車の中で下を向いてスマホを見たり、仕事で背中をまるめてパソコン作業をしたりしていませんか?現代人はなかなか離れることのできないスマホやパソコン。しかし、このような操作で姿勢が悪くなったり、長時間に渡って下を向いたりしている状態が、重力による顔のたるみを引き起こしてしまうのです。
2.セルフケア!顔のたるみ予防と改善方法
顔のたるみの改善は、高額な費用を支払いエステなどに通う方法でなく、自分自身で行えるものがたくさんあります。今回はその中でも、セルフケアグッズを選ぶ際の重要ポイントと、効果的なセルフトレーニングの方法をお伝えします。
2-1.グッズ選びのポイント
まずは、美顔器や化粧品を使ったセルフケアで、たるみ改善にはどんな機能や成分が必要か、そのポイントをお伝えします。
美顔器の機能4タイプ
顔のたるみに効果的なグッズといえば、美顔器ですよね。
世の中にはたくさんの美顔器がありますが、それらの違いをご存知ですか?ひとくちに美顔器とはいっても、実は、どの効果と機能はさまざまなのです。
「なんとく口コミが良さそうだから」と買った美顔器が、自分が求めている効果が得られないものだったら、残念ですよね。
しかし、たくさんある美顔器の中から、いったいどれを選んだらいいのか迷ってしまい面倒くさくなってしまう気持ちもわかります。
そこでこれから顔のたるみに効果的な、美顔器の4つの機能をお伝えします。
これらの機能がある美顔器を選ぶことで、顔のたるみを改善していくことができますよ。
<たるみに効果的な美顔器の機能4タイプ>
EMS
周波数が低い電流を筋肉に流すことで顔の筋肉を動かし、インナーマッスルに刺激を与える
高周波
高周波により肌の奥の筋肉や血管を刺激し、血行促進やコラーゲン生成、そしてリフトアップしてくれる
超音波
微細な振動を与えることで、肌の内部まで刺激し、たるみなどのリフトアップができる
美顔ローラー
肌を刺激しリンパを流すことで、手軽にリフトアップできる
化粧品の4つの成分
よく化粧品の紹介で「加齢によるシワやたるみに効果あり!」などと書いてありますが、実際のところ「どの成分がシワやたるみに効くのかわからない」なんてことありませんか?
ここではあなたの化粧品選びにすぐに生かせる、『いったいどの美容成分が一般的にシワやたるみに効果的なのか』をお伝えします。
<シワやたるみに効果的な4つの美容成分>
ビタミンC誘導体(アスコルビル○○)(○○アスコルビン酸)
シワやたるみへの効果が高いビタミン。肌のコラーゲンを増やす働きがある。その中でも高浸透ビタミンC誘導体(APPS)は特に即効性があり効果が高い
コラーゲン
血や血管など人体を構成するのに欠かせないたんぱく質。本来体内で生成されるが、加齢によりその量が低下するため、肌のシワやたるみ改善のためには補給が必要不可欠。浸透発酵コラーゲンは、特に分子が細かく角質に浸透しやすい
レチノール
ビタミンAの一種で、細胞のターンオーバーを速め、シワやたるみへの効果が高い。その分成分も強力なため、はじめはパッチテストをしてから使用するのがおすすめ
ナイアシン
シワやたるみの他にも、美白や乾燥対策にも有効な成分。近年の研究で傷ついた臓器や筋肉細胞の修復作用が発見され、若返りのビタミンとして注目されている。敏感肌でもエイジングケアをしたい人向け
化粧品の選び方のポイントとしては、これらの成分が、化粧品の箱などに記載の全成分表示で上位にある、または「有効成分」として配合されている化粧品を選ぶとよいでしょう。含まれる成分の量が多く、シワやたるみに効果が高いとされています。
2-2.おすすめのトレーニング
エステなどに行って一時的にフェイスラインが上がっても、すぐに元に戻ってしまいますよね。この原因は筋肉がついていないこと、フェイスラインが下がっていることを脳が記憶しているため元に戻ろうとする力が働いてしまうからなのです。
つまり、たるまない顔を作るためには、脳が引き上がった状態の顔を記憶しなければいけないのです。
逆に、たるまない状態の顔の使い方を習得できれば、日常生活の中で無理なく行い、顔のたるみとおさらばすることができるのです。
今回は、日々のスキマ時間で簡単に取り組めて、効果も抜群なトレーニングをお伝えします。
顔筋トレ
日本人の表情筋は、欧米人に比べて運動不足でたるみやすいといわれています。日本語があまり表情筋を使わず話せる言語であるからです。
また、日頃からデスクワークのパソコンと向き合っているだけだと表情筋が動かないので、なおさら顔の筋力が落ち、たるみやすくなってしまいます。
そんな私たちが表情筋を動かし、たるみを予防改善するのにぴったりなのが顔筋トレです。これからあなたの空いた時間に手軽にできる顔筋トレを2つご紹介するので、ぜひ行ってみてください。
<1.スキマ時間でできる顔筋トレ>
① 「う~っ」という口をして目もつむり、顔の中央に筋肉をよせ3秒キープ
② 「ぱーっ」という口で目も大きく開き、顔の外に向け筋肉を開き3秒キープ
③ 右口角と右頬を持ち上げ5秒キープ
④ 同じように、左を持ち上げ5秒キープ
⑤ ①~④を5セット繰り返す。
これを1日3セット程度、朝起きた時や、ドライヤーで髪を乾かす時などスキマ時間に行ってみてください。
<2.いつでもできる「あいうべ体操」>
「あ~」「い~」「う~」「べ~」と口を動かすだけの体操です。声は出しても出さなくてもやりやすい方で大丈夫です。大きく口を動かし、ゆっくりと行ってくださいね。
① 「あ~」と大きく口を開き、1秒キープ
② 「い~」と口を横に広げ、1秒キープ
③ 「う~」と唇をとがらせ前に突き出し、1秒キープ
④ 「べ~」と舌をアゴの方に向けて伸ばし、1秒キープ
ポイントは、それぞれの方向に思きって動かすことです。ただし、あまりにも急に大きく動かすとアゴの関節を痛める可能性もあるので、注意して行ってくださいね。
こちらも①~④をいつでも空いた時間に行ってみてください。
今回ご紹介した顔筋トレは、少しの時間でできることばかりです。継続して顔の筋肉を動かす機会を作ることでたるみを改善し、明るい印象を持ってもらえる顔になりましょう。
マッサージ
顔のたるみ改善に効果がありながら、お風呂上がりの1分できる簡単で気持ちの良いマッサージをご紹介します。
日常生活をしていると、どこかしらの顔の筋肉がこわばっていることが多いです。その部分の血流や新陳代謝が悪くなると、顔のたるみにつながってしまうため、日頃からもみほぐしてあげることが大切になります。
<お風呂上がりの1分でできるマッサージ>
1.お風呂上がりのいつもの化粧水~クリームまでのケアを行う
2.両小鼻の横から、人差し指~小指の4本の指を、頬の上を通ってこめかみまでやさしくマッサージ
3.頬骨を、人差し指~小指の4本の指を使って上に持ち上げる
4.頬骨からこめかみまで、人差し指~小指の4本でくるくる円を描きながらもみほぐす
毎日の化粧水や乳液、クリームケアの時にできる、効果抜群のマッサージです。お風呂上がりに1分間、気持ちいいと感じる力加減で行ってみてくださいね。
まとめ
顔のたるみの改善方法についておわかりいただけましたか?
老化によって顔のシワやたるみが増えるのはすべての人が例外なく経験することです。しかし、そこで自分自身でなんらかの対策をとるかとらないかが、いつまでも若々しい顔でいられるかどうかの分かれ道なのです。
今回ご紹介した美容グッズやトレーニングは、高価で時間もかかるエステやジムなどとは異なり、あなたの日常生活に取り入れられるものばかりです。
脳はあなたの顔の表情筋の位置を覚え、キープしようとします。
たまに行うエステより、毎日継続して行うセルフケアやトレーニングの方が、脳も記憶しやすいですよね。
今回の美容グッズやトレーニングを活用して、たるみのないリフトアップした顔を保ち、みんなから羨ましがられるいつまでも若々しい顔になりましょう。
【参考資料】
『シワ・たるみ・くすみが消える美顔呼吸』今井一彰
『顔の老化のメカニズム-たるみとシワの仕組みを解明する』江連 智暢