肌がカサカサに乾燥すると、とても不快になりませんか?
パリパリにつっぱるほっぺた・・・
目元がシワシワで笑顔も作れない・・・
軽い乾燥くらいなら、まだ安心!って思っていたら要注意です!
乾燥は、お肌が水面下で悲鳴をあげている状態なのです。乾燥肌を安易に考えていたら、どんどん老化が進み、次第に化粧のノリも悪く、顔色もくすみ、小じわはもちろん、たるみや深くおおきなしわが刻まれ、年齢よりもずっと老け込んでしまいます。
しかし乾燥しているからといって、とりあえず保湿すればいいってものでもありません。肌の状態を知り、乾燥の状況にぴったりあった最適な化粧水を選んであげましょう。
目次
1.乾燥肌もそれぞれ違う!自分の状態に合わせた化粧水選び
1-1 カサカサ乾燥肌ってどういう状態のこと?(乾燥肌のしくみ)
1-2 乾燥肌に効く化粧水の成分(セラミド・ヒアルロン酸・スクラワン他)
1-3 目元まわりの乾燥!小じわに効く化粧水
1-4 小鼻や口の周り!部分的に粉が吹く場合の化粧水
1-5 顔全体がカサカサでシワシワ!強度の乾燥肌のための化粧水
1-6 ニキビがあるのに乾燥肌で悩んでいる場合の化粧水
2.年齢でも違う!段階に合わせて化粧水を選びましょう
2-1 ヒリヒリしみる!子供の頃からずっと…(10代の乾燥肌)の方の化粧水
2-2 メイクをしだした頃から悩んでる(20代の乾燥肌)方の化粧水
2-3 まさか老化?お風呂上がりにかなりつっぱる(30代の乾燥肌)方の化粧水
2-4 たるみとしわも気になってきた…(40代の乾燥肌)方の化粧水
3. 市販で購入できる乾燥肌におすすめの化粧水 プチプラからデパコスまで
3-1. プチプラなのに実力あり!乾燥肌におすすめの化粧水(プチプラ
3-2. 少し高級、でも肌が実感!乾燥肌におすすめの化粧水(デパコス)
4.安心&安全なオーガニックや自然派化粧水の選び方
3-1 敏感肌は乾燥しやすい!最適な化粧水は?
3-2 アトピーでカサカサ!バリア機能が低下しているときの化粧水
3-3 成分表示に騙されないで!安心安全な化粧水の選び方
5.男性でも乾燥肌に悩んでいます!男性向けの化粧水の選び方
4-1 男性と女性との違いはなに?男性向け化粧水
4-2 男性でも加齢により乾燥肌に!アンチエイジングのための男性用化粧水
まとめ
1.乾燥肌もそれぞれ違う!自分の状態に合わせた化粧水選び
1-1 カサカサ乾燥肌ってどういう状態のこと?(乾燥肌のしくみ)
乾燥肌とは、皮脂の分泌量も少ないうえ、水分含有量も低下した状態の事をいいます。皮ふのヒ表面の角片もはがれやすくなっているので、常につっぱったような感覚があり、カサカサとしていたりざらつている状態になっています。また肌のPHもアルカリ性に傾きがちのため、お肌の表面で細菌が繁殖しやすくなってしまい、カブレを起こしやすいのも特徴です。そのため敏感肌の方は、ほとんどの方が乾燥による悩みも抱えています。
また男性よりも、皮脂の分泌量が少ない女性、そして子供や老人の方が乾燥肌が多く見られます。
通常健康な肌なら、皮脂膜がしっかり形成されているので、乾燥する事はありません。しかしさまざまな原因により、水分と油分のバランスが崩れ、バリア機能が低下してしまうことがあります。そして、きちんと折り重なるようになっている、角片の間の隙間に存在している、水分(天然保湿因子)や油分(角質細胞間脂質)などがどんどん奪われていきます。水分や油分を失われた肌が、粉を吹いたようにガサガサになっているのは、この角片がささくれ立ったようになっている状態のことなのです。
この天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質、皮脂との3つのバランスが崩れる事で、乾燥肌を引き起こします。※注、これらの3つの成分については1-2で詳細を説明
もっと簡単に説明すると、レンガのようにきちんと積み重なっている、角片の隙間のセメントの役目が、これらの3つの成分で、健康であれば角片どうしををひっつけてくれています。しかし、なんらかの原因によりこのセメントが少なくなったりして、レンガの整列が崩れてしまっている状態が、乾燥肌なのです。
健康な肌の場合、水分も油分も安定しているので、日常生活では特に肌が乾燥する事はありませんが、多少空気が乾燥している冬などの季節や、体調が悪い時に一時的に乾燥が見られることがあります。
慢性的な乾燥肌から、一時的なものまで、症状や状況に合わせた化粧水選びが大切です。化粧水の成分として、乾燥肌に奪われがちな3つの成分に近いものが配合されているものだと、保湿効果が高くなるので、おススメです。しかし、より保湿効果が高く、潤いを持続できるようにするためには、化粧水+油性のものでのケアを行う事が大切となります。
1-2 乾燥肌に効く化粧水の成分(セラミド・ヒアルロン酸・スクラワン他)
乾燥肌には不足しがちな保湿成分を、まず化粧水から補ってあげる事が大切です!
ここでは、代表的な保湿成分の種類を、性質別にお伝えします。
水分をサンドイッチのように、はさみ込む性質のもの
セラミド
細胞間脂質のなかで、半分近くの割合を占めている成分。湿度が下がっても強力に水分をキープできる力は最強。
スフィンゴ脂質
セラミドよりはやや保湿力が弱まるが、細胞感脂質のなかのひとつであり、肌の肌理を整える効果がある。
水素添加大豆レシチン
大豆から注質される保湿成分。リン脂質を含むレシチンに水素を添加して精製したもの。合成界面活性剤のひとつであるが乳化力は弱いので、肌への刺激も比較的少ない。
ステアリン酸コレステロール
これも細胞感脂質の中の成分で、保湿力はやや弱めであるが、脂質との親和性に優れている。
真皮層にある成分などが多く、水分を抱え込むような性質のもの
ヒアルロン酸
真皮に存在するゼリー状の物質。自重の600倍位までの水分を蓄える力がある。
コラーゲン
真皮にあり、皮ふの弾力性を保つ働きがある。化粧水などに配合される場合は、真皮の中までは吸収されないため、保湿効果のみとなる。
エラスチン
これも真皮層にある物質で、弾力性にも関係しており、保湿効果がとても高い。
ヘパリン類似物質
血液の中の成分(ヘパリン)に水分含有率があるので、類似の成分を保湿成分として応用しているもの。医薬品などにも配合される事も多い。
水分を吸湿し、水分をつかむように引き寄せるもの
天然保湿因子(NMF )
角質細胞内にあり、アミノ酸や尿素、PCA(ピロリドンカルボン酸など20種類以上の成分で構成されている水溶性の成分。質感はサラサラしており、感触が良いため化粧水にも良く配合されている。
PG(プロピレングリコール)、グリセリン、1,3BG(プチレングリコール)
多価アルコール(※注1)のことで、保湿力はあまり強くないが吸湿性に優れている。
※注1)多価アルコールとは、分子中に水酸基を2個以上もつアルコールの事。水酸基が2個以上あると水素結合がしやすくなるため、水になじみやすく、保湿効果を発揮する。
皮脂膜の変わりとして、皮ふのバリア膜になるもの
スクワラン
皮脂に含まれているスクワレンに水素を添加して、飽和させたもの。光や空気に触れても酸化しにくいうえ、皮ふを滑らかにしっとりさせる。
ワセリン
石油を精製した半個体の粘りのある物質で無臭。水分を角質層に閉じ込める働きが強いため、皮ふのバリア機能を強化する。
代表的なものをお伝えしましたが、この他にも保湿成分はさまざまありますので、それぞれの特性や肌質などに応じて、化粧水を選ぶようにしましょう。
1-3 目元まわりの乾燥!小じわに効く化粧水
目元の皮は他の部位に比べてとても薄く、0.5mm前後しかありません。その他の部位はだいたい2mm前後はあるのが普通なので、かなり薄いといえます。そして、皮脂腺も非常に少ないため、とても乾燥しやすい場所なのです。また、目元というのは笑ったりした時に、表情じわがとても現れやすいので、乾燥した状態とのW効果により、しわやたるみが起こりやすくなっています。
目元というのは、とても目立つ場所ですし、カサカサしていてしわができていると、大変気になります。それだけでも、とても老けた印象にもなってしまうし、一旦乾燥したりしわができてしまうと、なかなか回復する事が難しくなります。そのため予防策として、早めのケアを行いしっかりと保湿をしましょう。
目元の乾燥に最適なものは、①②③④の全てのタイプが大丈夫ですが、特に①の保湿効果が高いもの+④のように、皮ふ表面に膜をはり水分を逃さないようにするものも使用します。また、化粧水だけでは、保湿効果がもの足りないので、アイクリームなど目元専用のクリームなどを一緒につけるのが効果的です。
特に、皮ふがとても薄い部位なので、化粧水をつける際は強い刺激を与えないように、優しく付けてあげるようにしてください。
1-4 小鼻や口の周り!部分的に粉が吹く場合の化粧水
小鼻の周りや口の周りの乾燥は、風邪をひいたときや花粉症の時に、特に気になります。外的な刺激により皮ふが傷ついている場合もありますので、カサカサと同時にヒリヒリと痛みがある場合もあります。
ティッシュなどにより、何度も同じ場所を摩擦する事で、皮ふ表面の角質が必要以上に、はがれ落ちてしまい、ささくれたような状態になります。もちろん水分と油分もどんどん奪われてしまいますので、カサカサしたり、粉が吹いたようにもみえます。化粧ノリもとても悪くなり、ツッパリ感もありますし、ひどい場合は赤みを帯び、毛細血管が浮き出たように見えてくる事もあります。
こういう状態のときは、化粧水をつけるとヒリヒリしみることも多いので、もしも、しみて痛いときは無理して化粧水は使用しない方が良いでしょう。もしくは、精製水などで薄めたものを、コットンなどで優しくつけます。
化粧水のタイプとしては、①もしくは③が、おススメですが、赤みがある場合はワセリンだけを塗って、とりあえず肌を落ち着かせることも大切です。
1-5 顔全体がカサカサでシワシワ!強度の乾燥肌のための化粧水
顔全体がカサカサの乾燥肌の方は、化粧水だけでは保湿効果は足りません。また身体全身も乾燥している事が多いので、全身のケアにも気をつけましょう。
化粧水のタイプは、①②③④全て大丈夫ですが、朝には①と③、夜には②と④など数種類を使い分けするのも効果的です。また化粧水をつける際は、コットンパックを行い顔全体にたっぷりなじませます。最近ではシートタイプの保湿パックもあるので、併用するのもおススメですが、時間は5分ほどで大丈夫です。あまり長く時間をおきすぎると、逆に肌の水分が奪われてしまい、乾燥が進みます。短時間でも毎日こまめに行う事が大切になります。
また化粧水だけでは、保湿効果も足りませんし、すぐにまた乾燥してしまいますので、化粧水の後に乳液やクリームなどの油分を足して、水分を閉じ込めてあげるようにします。つけるタイミングもとても大切で、洗顔後や入浴後は時間とともに乾燥が進みますので、できる限り早く化粧水をつけるようにします。また、洗顔や入浴時際には、熱すぎるお湯は避け、38℃以下のぬるま湯にて洗うようにするのがコツです。
1-6 ニキビがあるのに乾燥肌で悩んでいる場合の化粧水
皮脂をとりすぎないように、必ず化粧水での保湿もプラスしてあげてください。
ニキビができているのに、その他の部分はカサカサに乾燥している状態は、実はとても要注意なのです。ニキビと言えば皮脂分泌が多くなりすぎて、発生する事が多いのですが、乾燥肌と同時に起こる場合は、俗にいう「大人ニキビ」のことで、思春期を過ぎてのニキビに多く見られます。
大人ニキビの原因は、複合的な要素が多くありますのし、内面的な要素も関わってきます。単純に皮脂分泌が多くなっている訳ではありませんので、皮脂分泌を抑制することにばかり、気をとられてしまうと、ニキビもなかなか治らず、また治ってもニキビ跡になりやすかったり、ニキビの周りがカサカサと乾燥して皮が剥けたようになったりします。
化粧水の選び方としては、③のタイプにように使用感はサラサラとしていて、水分を逃がさないようにするようなものが向きます。ニキビのある部分にもつける事ができますので、安心です。またニキビ用の化粧水などと併用する事も可能です。
状態によっては、化粧水だけではなく、乳液やクリームなどでの保湿が必要な場合もあります。
2.年齢でも違う!段階に合わせて化粧水は選びましょう
2-1 ヒリヒリしみる!子供の頃からずっと…(10代の乾燥肌)の方の化粧水
子供でも保湿は必要です。状況に応じて化粧水をつけましょう。大人と子供の肌は、性質が違います。皮ふも薄く敏感な場合も多いのです。またバリア機能が未成熟のため、肌は大人よりずっと乾燥しやすいのです。
なかには、あまり若いうちから化粧品などに頼ると、肌を甘やかしすぎる!というような意見もありますが、乾燥肌を放置する事で、余計に悪化させる事の方が実は多いのです。過剰に多くのものをつける事は必要ありませんが、状況に応じて、適切な化粧水を選ぶようにしましょう。
特に10代の肌の状態は、ホルモンバランスの乱れにより、ニキビができたり乾燥したりと、とても不安定な場合が多いのです。刺激が少ないものを選び、タイプとしては①と③が良いでしょう。もしかしたらアトピーなどの場合もありますので、乾燥がひどい場合や回復しない場合などは、医療機関を受診する事も必要です。特に化粧水がヒリヒリとしみたりする場合は、無理して使用せず、相談してください。
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2-2 メイクをしだした頃から悩んでる(20代の乾燥肌)方の化粧水
肌質が不安定になりがちで、お手入れ不足にもなりやすい20代の肌こそ、保湿ケアがとても大切です。この時期のお手入れ次第では、老化を遅らせる事も可能です。10代の頃はあまり感じなかった方も、メイクをするようになったから、急に乾燥肌に悩まされる事もあります。
原因としては、単純にクレンジング不足などのお手入れ不足の場合や、社会に出たばかりなどで、生活リズムが不規則になりがちだったり、また睡眠不足、ストレスなどの内面的な原因などからも、乾燥肌になることもあります。また、ホルモンバランスもまだまだ不安定なので、肌質も不安定になりがちです。そのため化粧水も肌の状態に合わせて、変える事も必要です。
できれば化粧水を数本用意しておいて、その時の状態で使い分けをすると効率がよくなります。しかし、基本的な保湿のための①タイプのものは、定番として常に用意しましょう。
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2-3 まさか老化?お風呂上がりにかなりつっぱる(30代の乾燥肌)方の化粧水
この頃から、急激に皮脂の分泌量も少なくなります。保湿最重視の化粧水でのお手入れが必須です。この年代のお肌は、水分保有率はもちろんですが、皮脂分泌も下降線をたどる一方になります。これは、内面からの原因もありますが、大部分は加齢によるものです。
しかし、お手入れ次第ではまだまだキレイなお肌を保てる時期でもありますので、20代に引き続きこの時期のお手入れ次第で、肌年齢をぐっと上げる事は可能です。また、お手入れをしている方と、そうでない方の違いがはっきりわかる年齢です。すごく若く見える方は、肌がとっても若々しくきれいですよね?しっかりとした保湿を心がける事が、美肌への一番の近道となります。
化粧水のタイプとしては、①②③④いずれのものも必要となってきますので、季節や状況、朝と晩などで使い分けをしましょう。化粧水にプラスして美容液やクリームなども使用すると効果的です。
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2-4 たるみとしわも気になってきた…(40代の乾燥肌)方の化粧水
見た目にもはっきりと変化が現れる、悲しいかな・・・老化肌の年齢です。一にも二にも保湿というのが基本中の基本となります。
この年代になると皮脂の分泌量も減少し、水分を保持する力も弱くなるばかりなので、油断をするとすぐに乾燥してしまいます。また、乾燥するだけではなく、肌の弾力性を失われていき、たるみやしわも現れてきますので、保湿ケアに重点をおきながら、マッサージなどで顔の筋肉(表情筋)を鍛えたり、内面からサプリメントなどを、摂取するとより効果的です。
化粧水のタイプは、引き続き①②③④のもの、全て大丈夫ですが、得に③のように保湿効果が高くリフトアップ効果があるものがおススメです化粧水以外にも積極的に美容液、クリーム、オイルなども取り入れ、定期的にパックやマッサージなども行いましょう。
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3. 市販で購入できる乾燥肌におすすめの化粧水 プチプラからデパコスまで
3-1. プチプラなのに実力あり!乾燥肌におすすめの化粧水(プチプラ)
若い世代に人気なのが、ドラックストアなどで気軽に購入できるプチプラコスメブランドの化粧水。プチプラでも実力がある人気の化粧水をご紹介します。
・ナチュリエ / スキンコンディショナー(ハトムギ化粧水)
(500ml 650円)
・無印良品 / 化粧水・敏感肌用・高保湿タイプ
(200ml 638円)
・ちふれ / 化粧水 とてもしっとりタイプ
(180ml 560円)
・濃密しずく化粧水 / 素肌しずく
(170ml 980円)
・肌ラボ / 薬用 極潤スキンコンディショナー
(170ml 838円)
3-2. 少し高級、でも肌が実感!乾燥肌におすすめの化粧水(デパコス)
デパコスとは、デパートコスメの略。最近ではプチプラコスメの質が上がってきているのも確かですが、百貨店の華やかなコスメカウンターに並んでいるデパコスはやはり使ってみたい女性が多いのではないでしょうか。以下は乾燥肌におすすめのデパコス化粧水です。
・SUQQU モイスチャー ハイドロ ローション
(200ml ¥8,000)
・シャネル イドゥラ ビューティ ベリー モイスト ローション
(150ml ¥6,000)
・ランコム イナジェ トリートメント リキッド
(200ml ¥5,000)
・アクセーヌ モイストバランスローション
(360ml ¥5,500)
・エスト ザ ローション
(140ml ¥6,000)
4.安心&安全なオーガニックや自然派化粧水の選び方
4-1 敏感肌は乾燥しやすい!お肌に優しい化粧水
敏感肌と言われる肌は、大多数の人が何も感じない物質などにも、かゆみ、ほてり、ひりつき、赤み、痛み、発疹などが現れる肌の事で、ほとんどの場合乾燥肌になっています。そのため、できるだけ刺激が少なくて、なおかつ保湿効果が高い化粧水を使用しなくてはいけません。
しかし、化粧水の選び方を間違えてしまえば、さらに敏感肌が悪化する場合もあります。
また最近では、敏感肌といわれる方々が年々増加傾向にあり、原因として環境問題や食生活、ストレスなどと考えられていますが、実は間違った化粧品を使い続ける事で、敏感肌になることも多いのです。
※敏感肌になる原因は、「STOP!無添加化粧水を購入する前に必ず知って欲しいこと!」にて詳細を述べていますのでご参照ください。
また、接触性皮膚炎になりやすい肌やアトピーでもない「自称敏感肌」も少なくなく、敏感肌と思い込んでいる方もいます。いつも使用している化粧水が突然ヒリヒリしだしたり、しみたりしたからといって、必ずしも敏感肌というわけではありませんが、肌というのは健康のバロメーターでもあり、何らかの異常を訴えようとしている可能性もあります。その場合は、化粧水などの使用を一旦止めてみる事も必要です。
その他に女性の場合は、生理前などで一時的に敏感肌になったり、乾燥したりなど肌荒れを起こす場合がありますが、ホルモンバランスの崩れが原因なので、その時期に新しい化粧水などを試す事は、正しく判断できない場合や、刺激がいつもより強すぎる事があるので止めましょう。本格的な敏感肌のかたは、肌に優しくて刺激が少ないものを選ぶのは基本ですが、使用する前には必ず※注2パッチテストを行うようにします。
化粧水のタイプとしては、③、④のタイプか、軽い方であれば①でも大丈夫です。
※注2)パッチテストとは、皮ふ試験のことで、清潔な状態の皮ふの上にテストをしたいもの(化粧品など)をつけ、48時間以上置いて診断すること。
4-2 アトピーでカサカサ!バリア機能が低下しているときの化粧水
アトピーの方は、化粧水だけに頼らず、かならず医療機関などの指示に従うようにします。アトピー皮膚炎の方は、アレルギー体質のため、化粧水を選ぶ際には、もっとも注意が必要です。場合によっては、お薬と併用される場合もあるでしょうから、化粧水は肌状態に合わせて、使用するようにしましょう。
アトピー性皮膚炎は、基本的には子供の頃に発症し、大人になるに連れて次第に治っていくのですが、最近では大人になるほど重症化したり、もしくは大人になってから発症したりすることもあるようです。このような成人型アトピーの方は、化粧水を選ぶのもとても大変です。アトピーの特徴として,良くなったり、悪化したりを繰り返しますので、化粧水などの使用は状態が良い時のみにします。
皮ふの状態は、軽度〜重度と人それぞれ違いますが、常に乾燥状態でバリア機能もかなり低下しています。まずは清潔にして、刺激を与えないようにケアを行います。化粧水のタイプは、敏感肌と同じように③か④もしくは①のタイプを使用しますが、医療機関などで、アドバイスを受けた場合は、従うようにしてください。
4-3 成分表示に騙されないで!安心安全な化粧水の選び方
オーガニックや自然派、植物由来の化粧水でも、必ずしも安心安全とはいえません。乾燥肌の方は肌が敏感に傾きがちのため、少しでも低刺激で安心安全なものを選ばれる事でしょう。しかし、このような表示には、巧妙なカラクリがあり、誇大広告などに騙されてしまう事も少なくありません。
このオーガニックや自然派、ナチュラルなどという言葉がついているだけで、なんとなく安心してしまいます。食品の場合のオーガニックとは、農薬や化学肥料その他の化学物質を使用せずに、自然界そのままの力で生産されたものの事を表します。表示にも厳しい規制があり「有機JESマーク」のないものに、オーガニックや有機をつけてはいけないと法律で定められています。
しかし化粧品に関しては、このような明確な定義がないため、メーカー側による勝手で曖昧な定義がなされていたり、消費者側も上手く騙されていて、なんとなく安全なイメージができてしまっています。成分の一部にしかオーガニックのものを使用していないのに「オーガニック化粧品」と名乗っていたり、意味不明な「ノンケミカル」という言葉を多用していたりします。仮に植物性の成分が配合されていたとしても、植物だから安全という事はありません。植物は薬草と言われるように、薬の一面もありますが、一方で毒持っています。どちらの効果にしても「作用」「効能」「刺激」などと言われています。
特に化粧品に使用される場合は、植物性かどうかというよりも、この植物性の成分と合成の界面活性剤が同時に配合されていることが最も危険となります。合成の界面活性剤は使用を続ける事で、皮ふのバリア機能を低下させ、もしかしたら肌の深部へ「毒」を浸透させてしまうかもしれないのです。オーガニックや植物由来の天然成分、ナチュラルコスメなどの言葉に騙されずに、化粧水を選ぶ事が大切です。
※安心安全な化粧水の選び方については、「STOP!無添加化粧水を購入する前に必ず知って欲しいこと!」にて詳細を述べていますのでご参照ください。
5.男性でも乾燥肌に悩んでいます!男性向けの化粧水の選び方
5-1 男性と女性との違いはなに?男性のための化粧水
男性と女性は、肌質に大きな違いがありますが、男性でも保湿効果のある化粧水を使用する事が乾燥などのトラブルを防ぐためには必要です。男性の肌の特徴として
① 皮脂分泌量が多い
② 皮ふが厚くどちらかといえば固い
③ 毛穴が目立つ
④ 水分を保持する力は弱く乾燥しやすい
このような特徴があり、女性の肌とは違います。これらは男性ホルモン(アンドロゲン)による作用のために起こる現象です。思春期以降に急にオイリースキンになり,ニキビができるのは、男性ホルモンの分泌が増えるためです。しかし、以外にも水分を保持する力が少ないため、油っぽいのにカサカサしている、ニキビができているのに、つっぱるなどの原因はこのためなのです。
このような肌の性質のため男性でも、化粧水を使用して保湿を行う事が大切になります。何もしないでいるとカサカサと乾燥が進み、敏感肌になってしまう場合もあります。
ベタつきが気になるため、皮脂分泌を抑制させる事も必要ですが、同時に水分を与えるための化粧水を選びましょう。タイプとしては、①、③のタイプを選びますが、化粧水をつける前には、正しい洗顔を行い清潔な状態にすることが大切です。また化粧水だけで、保湿効果が足りない場合は、クリームなどを使用します。また、必ずしもメンズ用の化粧水を使用しなくてはいけない、という事はありませんのが、低刺激で使用感がさっぱりとしたものを選ぶと、女性向けのものでも使いやすいと思います。
5-2 男性でも加齢により乾燥肌に!アンチエイジングのための男性用化粧水
実は、男性の方が女性に比べて老化が早い場合が多いので、油断すると肌年齢は一瞬で進みます!
男性は女性と比べてオイリースキンの方が多いのですが、実は水分を保持する力が弱いために油っぽいけど、実は乾燥している隠れ乾燥肌が多いのです。しかし、毎日のケアを女性ほど念入りはしませんし、乾燥肌ということにも気がつかない場合も多いので、気がついたら小じわができていたり、たるみができていたりして、驚く事があります。
また日焼け対策などにも、あまり関心がなく、紫外線を浴びる量も女性より多いので、老化しやすいのです。若い頃はあまり気にならなくても、30代をすぎる頃から、一気に老けて見えたりするのは無防備に紫外線を浴びていたり、保湿が足りなかった事なども、原因のひとつといえます。しかし、早い時期から化粧水などでの保湿ケアをきちんと行う事で、カサカサ乾燥肌から脱出して、若々しい肌を保つ事ができます。化粧水だけではなく、最低限の紫外線対策も心がけたいものです。男性でも、肌が衰えていたら気になりますよね?
化粧水のタイプとしては、①と③などを使用するとアンチエイジング対策には効果があります。
まとめ
ひとくちに乾燥肌と言っても、さまざまな状態があり、年齢や状況でも違いがある事が、おわかりいただけたでしょうか?
たかが乾燥・・・と思っていると、いつのまにか取り返しがつかなくなる事もあります。季節によって、体調によって、突然乾燥肌になったりすることもあるので、慌てないように日頃から、保湿効果の高い化粧水でのお手入れを心がけましょう。乾燥肌を放置せず早め早めに、コツコツとケアすることが、健康で美しい肌を、手にいれるためのは必要ということになります。
【参考資料】
「美容のヒフ科学」安田利顕著、漆畑修改訂/南山堂
「正しいスキンケア事典」吉木伸子、岡部美代治、小田真規子監修/高橋書店
「美容皮膚科科学事典」朝田康夫監修/中央書院
「ウソをつく化粧品」小澤貴子/フォレスト出版
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