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  2019.04.25



乾燥肌に合うファンデーション-4タイプの特徴と正しい使い方

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乾燥肌のスキンケアは気をつかいますよね?

肌の悩みでもっとも多いのが乾燥です。
肌が乾燥するしくみがわかっていないと、乾燥肌の正しいスキンケアはできません。

乾燥肌には化粧品がよくないと思っていても、外出する以上は、ファンデーションと最小限のメイクは欠かせないという人が多いことでしょう。

最近は、ファンデーションが肌に負担をかけて、乾燥肌をさらに悪化させるという話も聞かれます。

ここではまず、肌が乾燥するしくみを解説し、乾燥肌とはどういう状態なのかということを理解していただきます。
そのうえで、乾燥肌に合うファンデーションの選び方や使い方を紹介しましょう。

目次

1. 肌が乾燥するしくみ
1-1. 肌の基本構造
1-2. 表皮の役割
1-2-1. 角層のバリア機能
1-2-2. 水分を保持するセラミド
1-2-3. 肌のターンオーバー
1-3. 真皮の役割
1-4. 皮下組織の役割
1-5. 乾燥のメカニズム

2. 4つの肌タイプ
2-1. 普通肌
2-2. 脂性肌
2-3. 乾燥肌
2-4. 乾燥脂性肌

3. 乾燥肌に合うファンデーションとは?
3-1. ファンデーションの種類
3-2. 正しいファンデーションの塗り方
3-3. スポンジやパフは清潔に!

まとめ

1. 肌が乾燥するしくみ

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いくらがんばってスキンケアをしても、肌が乾燥するメカニズムを理解していなければ、肌にうるおいを与えることはできません。

肌の基本構造と乾燥のメカニズムを知れば、正しいスキンケアの理由が見えてきます。

1-1. 肌の基本構造

人間の肌は3層構造で成り立っています。

もっとも外側の部分が「表皮」で、外界の刺激から体を守っています。
その内側が「真皮」で、ここにはコラーゲンがあって肌の弾力を保っています。
さらに内側には「皮下組織」と呼ばれる部位があり、真皮と表皮を支えています。

乾燥肌に限らず、スキンケアを考える上で、この3つの層の役割を知ることは不可欠です。
乾燥、シミ、くすみ、シワ、たるみといった、いろいろな肌トラブルの原因がどの層にあるのかわかっていないと、正しいケアはできません。

1-2. 表皮の役割

表皮には、外的刺激から肌を守り、水分を保持する役割があります。
肌の乾燥にはもっとも関係が深い部位です。

表皮の厚さは平均約0.2mmと薄く、外側から、「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」という4層で成り立ち、その大部分を表皮細胞が占めています。

1-2-1. 角層のバリア機能

肌の表面である角層は、死んだ角質細胞がレンガのように10層程度(腕は20層、手のひらや足の裏は50~100層)積み重なって、その間をセメントのように「細胞間脂質」が埋め、強固な壁となって外部からの水や異物の侵入を防いでいます。

この機能は「角層のバリア機能」と呼ばれ、これがあるために、水泳や入浴をしても水分が体内に入らないのです。

角層の厚さはわずか0.02mm、ラップ1枚ほどの薄い膜ですから、刺激物や圧力で負担をかけないスキンケアが大事なのです。

1-2-2. 水分を保持するセラミド

角層にある細胞間脂質の50%を占めているのは「セラミド」という保水物質です。
セラミドは水の分子の層と何層にも規則正しく重なり合って、水分の蒸発を防ぎ、肌の水分を保っています。

角層のバリア機能は、セラミドの量が多ければ活性化します。
セラミドが多い肌はうるおいがあり、少ない肌は乾燥肌や敏感肌の傾向にあるのです。

セラミドは年齢とともに減少し、肌は乾燥傾向になっていきます。
加齢以外でセラミドを減らしてしまうのは、肌のしくみを理解していない、間違ったスキンケアです。

近年は、クレンジングのしすぎや、化粧水の使いすぎでセラミドを減らしてしまっている人が増えています。

1-2-3. 肌のターンオーバー

表皮の一番下にある基底層では、細胞分裂が行われて次々と新しい表皮細胞が生まれています。

表皮細胞はだんだん上部に押し上がっていき、死んで角層の角質細胞となり、やがてはがれ落ちます。
この表皮細胞が生まれ変わる代謝のサイクルを「ターンオーバー」と呼び、若い人の肌では約28日周期ですが、年齢を重ねると40日を超えるようになってきます。

角層では折り重なった角質細胞は、アカとなってはがれていきます。
ところが、油分などで肌がフタをされた状態になると、角質細胞がいつまでも残って肌がくすみ、ターンオーバーの活性も落ちてしまいます。

セラミドは、基底層で生まれた表皮細胞の中で熟成、合成されていき、角質細胞に変わる瞬間に細胞の外に放出されて、細胞間脂質となります。
ですから、ターンオーバーの機能が低下するとセラミドも減ってしまうのです。

1-3. 真皮の役割

表皮の内側にある真皮は、タンパク質の一種である「コラーゲン」が70%を占めています。
コラーゲンはゴムのように弾力のある線維物質で、網目状の構造をつくって皮膚を支えています。

コラーゲンの網目構造をところどころで固定しているのが「エラスチン」という線維、その周りを埋めているのが、「ヒアルロン酸」というゼリー状の物質です。

ヒアルロン酸は水をたっぷり含んでいるので、真皮の水分は65%にもなります。

弾力をつくる役割を果たしているコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が減少すると、シワができて肌がたるんできます。
シワの主な原因は、乾燥ではなく、肌が弾力を失くすことなのです。

コラーゲンは、飲んでも胃腸でアミノ酸に分解されるので、そのまま肌のコラーゲンになることはありませんし、肌に塗っても真皮までは浸透しないので定着しません。
コラーゲンを増やすには、タンパク質を生成するアミノ酸やビタミンCをとる必要があります。

1-4. 皮下組織の役割

真皮の内側の皮下組織は、ほとんどが皮下脂肪と呼ばれる脂肪組織で、そこに動脈や静脈が通っており、肌に栄養をもたらしたり、老廃物を運び出したりする役目があります。

やわらかい脂肪を線維が包んでおり、エネルギーを蓄える、体温を維持する、クッションのように体を外力から守るといった役割もあります。
脂肪を包む線維の膜もコラーゲンなどからできていて、老化とともにたるんできます。

皮下組織で起こるたるみは、肌深部の変化なので、セルフケアで改善することはなかなか困難です。

1-5. 乾燥のメカニズム

角層のセラミドや、真皮のヒアルロン酸が保持している水分は、どこからくるのでしょうか。
それは、体内から染み出てくるのです。
角層のバリアがありますから、肌の外からは水分が入ってきません。

人間の体は3分の2が水だといわれます。
通常は、1日約2.5リットルの水分を尿や汗で体外に排出していますが、皮膚からも常時体内の水分が蒸発しています。

この蒸発を食い止めているのが、セラミドやヒアルロン酸なのです。

肌の表面のうるおいを保っているのは、角層の「セラミド」「天然保湿因子」「皮脂」の3つです。
天然保湿因子は角質細胞内にあって、ケラチン線維とともに水分を保持する成分です。
保湿の働きは、セラミドが80%と圧倒的に多く、皮脂は数%程度です。

刺激物や圧力で角層が傷ついたり、化粧水のつけすぎで過剰な蒸発が続いたりすると、セラミドが減ってしまい、保湿機能が低下して肌は乾燥状態になります。

化粧品や洗浄剤に含まれる「界面活性剤」という物質も、角層バリアを壊してセラミドを減少させます。
とくに強いクレンジング剤で肌をこすったり、硬いタオルで肌をこすったりすると、薄い角層は簡単に壊れてしまいます。

間違ったスキンケアで角層を傷めてしまい、わざわざ乾燥肌をつくりだしている人が多いので注意しましょう。

 

2. 4つの肌タイプ

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人間の肌は、水分量が多いか少ないか、皮脂量が多いか少ないかによって4つのタイプに分類できます。

肌質のチェック方法は、朝、洗顔をする前に、頬の部分の肌に触れて行います。

① 皮脂が浮いてベタっとしている
② 皮脂でベタっとしているがカサつきも感じる
③ ベタつきやカサつきがほとんどない
④ カサカサして突っ張った状態

水分も皮脂も少ないタイプは「乾燥肌」、逆に水分も皮脂も多いタイプは「脂性肌」。
水分が多くて皮脂が少ないのは「普通肌」です。

皮脂が多くて水分が少ないのは、よく「混合肌」と呼ばれることがありますが、正しくは「乾燥脂性肌」です。

人間の顔は肌がすべて同じ状態にあることはありません。
例えば、Tゾーンなどはよりオイリーであること、いわゆる混合肌であることが普通です。

自分の肌がどのタイプか診断してみましょう。

2-1. 普通肌

ツヤがあってキメ細かい普通肌は、水分が豊富で油分が少ない状態です。
赤ちゃんの肌のように透明感と弾力があり、毛穴も目立たないのが特徴です。

水分が多いので角質のバリア機能が高く、4つのタイプの中ではもっとも肌トラブルが起きにくい状態にあります。

2-2. 脂性肌

肌の皮脂腺の働きが活発なために皮脂が多く分泌されて、テカったりベタついたりします。
顔だけでなく、頭皮や背中、胸などもオイリーになる傾向があります。

原因は生まれつきの体質だけでなく、ストレス過多や睡眠不足なども影響します。

過剰な皮脂が毛穴を詰まらせてしまうのでニキビができやすくなり、油分が酸化して肌の老化を進行させてしまいます。
さらに、慢性的な皮脂の刺激が皮膚炎を発症させることがあるので、注意が必要です。

2-3.  乾燥肌

肌の乾燥がひどくなり、角層の水分量が20%以下になった状態を「乾燥肌」と呼びます。

細胞間脂質のセラミドなどが大幅に不足している状態なので、肌の表面はカサカサになり、場合によっては粉をふいたようになります。
角層のバリア機能も低下している状態なので、肌トラブルが多いのも特徴です。

乾燥によるトラブルは深刻な状態に発展することも多いので要注意。
カサカサが進んでシワのようになったり、透明感がなくなってくすんで見えたりします。
バリア機能が低下すると化粧品が肌にしみることもあります。

水分も油分も不足している乾燥肌には、確実に水分と油分を補給することが大事です。
ただし、化粧水のつけすぎは要注意。
化粧水は90%が水ですが、肌の表面に水分をいくらつけても浸透せずに蒸発してしまいます。
化粧水の水分が蒸発するときに、肌の水分まで蒸発させてしまい、角質をペラペラとめくれた状態にしてしまうことがカサカサの原因になります。

確実に肌の水分や油分を補給するためには、セラミドなどの保湿成分が高濃度に配合された美容液が効果的です。

2-4.  乾燥脂性肌

皮脂が多いのに水分が少ないため、カサつくのにベタつきも気になるのが乾燥脂性肌です。

部分的に脂性肌の症状や乾燥肌の症状が出るので、ほかの肌質よりも敏感肌であることが多い傾向があり、トラブルも多いのが特徴です。

過剰な皮脂成分によってニキビができやすい一方で、皮脂を気にするあまり保湿がおろそかになると乾燥してしまいます。
乾燥すれば角層のバリア機能が低下するので、このタイプはバランスのよいケアが求められます。

 

3. 乾燥肌に合うファンデーションとは?

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乾燥肌には、クレンジングをせずに石けんの洗顔だけで落とすことができる、「パウダーファンデーション」が向いています。

ファンデーションの役割は、肌の欠点をカバーして美しく見せることです。
しかし、ファンデーションを使うことには、落とすときにクレンジング剤を使わなければいけないという問題があります。

デリケートな状態になっている乾燥肌にとって、クレンジングや洗浄剤に含まれる界面活性剤や防腐剤は、過剰な刺激になります。
洗浄力の強いクレンジングや洗顔料は使ってはいけません。

とはいうものの、ポイントメイクだけですませるという方法もあるでしょうが、やはりファンデーションは不可欠と考える人は多いでしょう。

3-1. ファンデーションの種類

ファンデーションにはテクスチャーの違いによって種類があり、それぞれに特徴があります。

肌なじみのよいものは、しっとり効果があって乾燥肌に良いと思われがちですが、かえって乾燥を進行させてしまう場合があるので要注意です。

① リキッドタイプ

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一般的に、水を含むファンデーションは、乳液状のベースに顔料(色素)の細かい粉を練りこんでつくるので乳化作用が必要になり、界面活性剤が多めに配合されています。
さらに、水分が多いものは腐りやすいので、防腐剤も配合されています。

肌の上で伸びが良く、カバー力も高いという特徴はありますが、肌への刺激が強いので乾燥肌には向きません。

② クリームタイプ

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クリーム状のベースに顔料の細かい粉を練り込んだものです。

リキッドタイプよりも油分を多く含んでおり、やはり界面活性剤や防腐剤が使われているので、乾燥肌には向きません。

③ パウダータイプ

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顔料の粒子の表面を油分やシリコンでコーティングしたものです。

ケーキ状に押し固めたものや粉末状のものがあり、リキッドやクリームタイプよりも添加物が少ないので、肌に優しいアイテムです。

パウダーファンデーションは、粉の密度が高いので、リキッドやクリームタイプよりもUVカット効果が高いというメリットもあります。

紫外線対策は、乾燥肌にとって重要なケアですが、日焼け止めも防腐剤などの添加物が多く肌への負担が大きいので、乾燥肌にはあまり使うべきではありません。
肌への負担が少ないパウダーファンデーションでUVケアも兼ねてしまうのが得策です。

④ 錬り状タイプ

顔料に油分を加えて練ったものです。

界面活性剤や防腐剤は少なめで、パウダータイプよりも伸びがよくて粉が浮きにくいという特徴があり、乾燥肌の人でも使えます。

3-2. 正しいファンデーションの塗り方

ファンデーションは正しい使い方をしないと、美しく見えないだけでなく、UVカット効果も落ちてしまいます。

朝のメイク

① 洗顔後、化粧水と美容液を化粧下地のかわりにつけて、10~15分間肌になじませましょう。
粉浮きしやすい人は、保湿クリームを薄く重ねづけしてください。

② パウダーファンデーションをスポンジに適量とり、軽くすべらせるように、顔の中心からフェイスラインに向かって塗っていきます。
肌を強くこすらないように注意してください。

化粧直し

① 脂取り紙で肌を優しく押さえて、浮き出てきた皮脂を取り除きます。
ティッシュペーパーは、繊維が肌を傷つけてしまうことがあるので使わないようにしてください。

② メイクが落ちた部分や皮脂でくずれた部分に、パフでフェイスパウダーをのせます。
ファンデーションを重ねると厚塗りになるので、フェイスパウダーがむいています。

3-3. スポンジやパフは清潔に!

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パウダーファンデーションをつけるときに使うスポンジやパフは、最低でも週に1回は洗ってください。

石けんをもみ込んで汚れをとり、すすいで乾かします。

スポンジやパフは直接肌に触れるものですから、皮膚上の様々な雑菌が汗や皮脂と一緒についてしまい、皮脂などを栄養源として繁殖します。
この状態で使用すれば、肌に雑菌を塗っているようなものです。

 

まとめ

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ファンデーションは、肌を覆ってしまうので乾燥肌だと使えないのではないかと思っていた人も、刺激の少ないパウダータイプを試してみてください。

乾燥肌にもっとも必要なケアは、角層を傷つけないようにして肌の水分を保持することです。
あまりに乾燥がひどいときは、ファンデーションの使用を控え、洗顔料を使わずにぬるま湯ですすぐだけにしましょう。

洗顔は短時間ですませたほうが肌にいいだろうと、ごしごしこすることや、熱すぎるお湯ですすぐことも、乾燥をひどくさせてしまうので要注意です。

肌に優しいケアを続けても症状が変わらないようであれば、皮膚科の受診をおすすめします。

 

【参考資料】
・『いちばん正しいスキンケアの教科書』 西東社 2014年
・『今さら聞けない スキンケアの正解』 主婦の友社 2015年

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