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  2019.10.21



もっとも多い離婚の理由は何か?

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厚生労働省が実施した「人口動態統計の年間推計」によると、2017年に離婚した夫婦は21万2000組でした。

一方、同じく2017年の結婚した夫婦は60万7000組になります。

え、約3組に1組の夫婦が離婚しているの?

数字だけを見るとついそう考えてしまいますが、実は、日本の2017年の離婚率は1.7%しかありません。
なぜなら、一般的な離婚率は人口1000人あたりの離婚件数から算出されるからです。
世界一の離婚大国・ロシアの離婚率4.56%(2016年)と比べると、半分以下ですから、日本の離婚率はむしろ低いと言ってもよいでしょう。

ただし、「日本は離婚率が低い=日本では離婚が特殊」ということではありません。
事実、2017年に結婚した60万7000組のうち、夫婦のどちらか一方、もしくはどちらも再婚というケースは少なくありません。
※初婚・再婚の調査が開始されたのは2017年11月からで、11〜12月の2ヶ月間の婚姻件数のうち、夫が再婚のケースは17.67%、妻が再婚のケースは14.75%となっている。

夫婦となった男女が、離婚をして再び他人となる道を選ぶのはなぜか。
そんな疑問に対して、夫婦問題研究家であり、離婚カウンセラーとして離婚相談室を運営されている岡野あつこさんは「幸せになりたいから、みなさん離婚を希望するんですよ」と答えてくれました。
つまり、離婚を希望する人にとっては、配偶者と結婚生活を続けるほうが不幸なのです。

なぜ結婚生活が不幸になるのか、この記事ではその理由について考えてみます。

岡野あつこさん プロフィール

離婚カウンセラー
夫婦問題研究家ライフアップ・カウンセラー
NPO法人日本家族問題相談連盟理事長

自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、 離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。1991年に岡野あつこ離婚相談室を設立し、これまでに3万件以上の相談に対応した実績を持つ。NPO法人日本家族問題相談連盟理事長も務めており、現在は離婚カウンセラーの養成にも力を入れている。『貴女(あなた)が離婚を決める前にしなければならない8つのこと』『再婚で幸せになった人たちから学ぶ37のこと』ほか、著書は40冊を超える。

岡野あつこの離婚相談救急隊
夫婦問題研究家 岡野あつこオフィシャルブログ
特定非営利活動法人 日本家族問題相談連盟
離婚カウンセラー養成講座

目次

1.離婚は大きく分けて4つの種類がある

2.どんな理由から離婚を希望するのか?

3.法律が認めている離婚の理由

4.「婚姻を継続し難い重大な事由」の具体例
4−1.離婚を希望する理由が家庭内暴力
4−2.離婚を希望する理由がモラハラ
4−3.離婚を希望する理由が借金
4−4.離婚を希望する理由が姑
4−5.離婚を希望する理由が実家依存
4−6.離婚を希望する理由がセックスレス

まとめ

1.離婚は大きく分けて4つの種類がある

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憲法第二十四条では、結婚について以下のように定められています。

婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

つまり、結婚と対称である離婚も、本来は両性の合意のみに基づいて成立するものです。
実際、日本では夫婦双方が離婚の意志を持ち、合意によって離婚する「協議離婚」が全体の9割近くを占めています。

しかし、子どもの親権や養育費、慰謝料、財産分与の問題で対立し、なかなか離婚に合意できない夫婦も約1割存在します。
そんな夫婦をサポートするのが家庭裁判所です。

話し合いで離婚できなかった夫婦は、家庭裁判所で「夫婦関係調整調停」を行い、離婚をすべきか否かについて調停を行います。
調停の結果に成立した離婚を「調停離婚」と呼びます。

調停で夫婦が離婚自体に合意した場合でも、離婚の条件などで合意に至らない場合は、家庭裁判所で審判が行われます。
審判の結果に成立した離婚は「審判離婚」と呼ばれますが、異議を申し立てられてしまうと審判の結果が無効になってしまうため、実はあまり用いられる手法ではありません。

調停が不成立の場合、最終手段として裁判が行われます。
一方が離婚に合意していなくても、裁判の判決によって離婚できる「裁判離婚」です。

 

2.どんな理由から離婚を希望するのか?

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それでは、どんな理由で離婚を希望するのでしょうか。
司法統計からは、次のような離婚の理由が確認されています。

・性格の不一致
・家庭内暴力
・浮気
・金銭問題(生活費を出さない、浪費)
・精神的虐待(モラルハラスメント)
・家庭を省みない
・義理の家族や親族と不仲
・過剰な飲酒
・性格が異常
・性的な不満
・同居に応じない
・病気

上記の理由のなかで、男女ともに一番多いのが「性格の不一致」となります。

もともと異なる環境で育った男女が夫婦になっているのですから、価値観や考え方、そして性格が違って当然です。
むしろ、夫婦間の「違い」についてよく話し合い、摺り合わせをおこなうことで、円満な家庭を築くことができます。

実際、よく話し合うことで離婚の危機を回避した夫婦は数多くいますが、性格の不一致で離婚してしまう夫婦は、そもそも話し合いが成立する関係ではない場合が多いようです。

性格の不一致が理由で離婚を切り出される人は、配偶者から「違い」について意見された時に、大きく分けて次のABのような対応をする傾向があります。

A:「夫婦なんだからそれぐらいは……」と軽く聞き流す。
B:意見を自分への「攻撃」とみなして配偶者を威圧する。

相手に我慢や妥協を強いるという点は、AもBも同じですが、Aのタイプは無神経であったり、想像力が著しく乏しかったりするだけで基本的には善人であることがほとんどです。
そのため、最終的には離婚に応じてくれたり、逆にやり直すために心を入れ替えてくれたりします。

しかし、Bのタイプは「自分が絶対に正しい」という価値観を持っている人間が多く、それを突き崩すのはかなり困難です。
家庭内暴力やモラルハラスメント(モラハラ)を伴うことも多いため、離婚するためには第三者を交えたほうがよいでしょう。

3.法律が認めている離婚の理由

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裁判で離婚が認められる理由は、実は法律で定められています。
その法律とは民法第770条1項で、次の1〜5の項目となっています。

1:配偶者に不貞行為(浮気)があった場合
2:配偶者から悪意で遺棄されたとき
3:配偶者の生死が3年以上明らかでないとき
4:配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
5:その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき

2の「悪意で遺棄」とは、正当な理由なく民法752条「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」という項目に反することです。
ただし、同居の義務よりも扶助の義務に重きが置かれており、配偶者に生活費を渡さない、病気や怪我の看病・介護をしないというような場合に適用されることがほとんどです。

5の「婚姻を継続し難い重大な事由」とは、1〜4以外の理由で、夫婦の関係が破綻してもしかたがないと判断される場合に適用されます。
何を「婚姻を継続し難い」と感じるのかは個人差が大きく、解釈も幅が広くなります。

男女ともに離婚を希望する理由は「性格の不一致」が一番多いと、前項で触れましたが、実は性格の不一致だけでは裁判離婚を戦うのは難しいとされています。
しかし、性格の不一致で離婚を希望する人の多くは、他の問題をプラスアルファすることで、5の「婚姻を継続し難い重大な事由」であることを認めてもらっているのです。

4.「婚姻を継続し難い重大な事由」の具体例

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それでは、どんなことが「婚姻を継続し難い重大な事由」であると認められるのでしょうか。
具体的には次のような事例が多いようです。

・家庭内暴力
・モラルハラスメント(モラハラ)
・借金
・義理の親との不和
・実家依存
・セックスレス
・犯罪

4−1.離婚を希望する理由が家庭内暴力

配偶者の暴力は命の危険が高いため、怪我の写真や診断書といった客観的な証拠が揃っていれば、比較的スムーズに「婚姻を継続し難い重大な事由」と認めてもらえます。

家庭内暴力は男性が有責配偶者であるケースが圧倒的に多いのですが、近年は、若い世代で女性が家庭内暴力の有責配偶者であるケースが非常に多くなっています。
男女平等の意識が根付いた結果、夫のミスや過ちを許せない女性が増えたことと、「女性に手をあげることは最低なこと」と考える紳士的で忍耐強い男性が増えたことが理由として考えられます。

家庭内暴力の被害者=女性というイメージはまだまだ根強いため、妻の暴力を理由に夫が離婚を希望する場合は、裁判所に訴えを信じてもらえるように、十分な証拠を揃えておく必要があります。

4−2.離婚を希望する理由がモラハラ

モラルハラスメント(モラハラ)とは、芸能人が離婚の理由にあげたことで、数年前から注目されるようになった精神的な虐待のことです。
例えば、些細なことで配偶者に暴言を浴びせたり、怒鳴りつけたりすることなどが典型的なモラハラです。
さらに、暴言などを伴わなくても、自分の価値観を押し付けて支配しようとしたり、配偶者の存在を完全に無視したりすることも、モラハラにあたると考えられています。

ただし、モラハラの加害者は外面がよいことが多く、自分に逆らえない人間を選んでモラハラを行う傾向があります。
そのため、ただのわがままではなく「婚姻を継続し難い重大な事由」と認めてもらうためには、被害者側がコツコツと証拠を集めなければなりません。

一番確実なのは、ICレコーダーでモラハラ加害者の暴言や罵声を録音し、その音声を正確に文字に起こしておくことです。
なぜなら、調停や裁判では書面での証拠が重要視され、録音を聞いてもらえるのは裁判の最終確認の段階になるからです。

ただし、録音が難しい場合は暴言や罵声の内容を、言われた日時や状況の説明も添えてメモしておきましょう。
人間は毎日ウソを創作することができないため、長期間にわたるものであることと、メモをする紙や筆記用具を時々変えることで、証拠としての信憑性は非常に高くなります。

4−3.離婚を希望する理由が借金

配偶者の借金問題を離婚の理由として認めてもらうためには、借金をした理由や、その借金によって夫婦生活が破綻したという事実が重要になってきます。

例えば、配偶者の借金の理由が次の1〜3のように、夫婦や家族のためではなく個人のためである場合は、離婚の理由として認められる可能性は高くなります。

1:浮気相手に貢ぐため
2:ギャンブルや個人的な娯楽(性風俗など)のため
3:収入に見合わない浪費のため

事業の継続のための止むを得ない借金であっても、結果的に夫婦生活が破綻する原因となった場合は、離婚の理由として認められます。
ただし、配偶者の借金の連帯保証人になっている場合は、離婚をしても返済義務は免れないため、個別に弁護士への相談が必要となります。

4−4.離婚を希望する理由が姑

配偶者の親族、特に夫の母親である姑との仲が悪くて離婚を希望する女性は珍しくありません。
正確には、嫁姑問題に無関心でなにもしてくれない夫に失望して愛情がなくなる、つまりは夫婦関係が破綻してしまうために離婚を希望するようになります。

妻ばかりが忍耐を求められる状況は、健全な夫婦生活とは言えません。
姑との不仲だけではなく、姑との不仲を改善するために夫が努力しない場合は、十分に「婚姻を継続し難い重大な事由」として認められます。

ただし、妻が理不尽に夫の母親を毛嫌いし、夫から離婚を切り出されるというケースもあります。

4−5.離婚を希望する理由が実家依存

若い世代の離婚の理由として増えているのが実家依存です。
特に、里帰り出産で実家に戻った妻が、いつまでたっても夫の元に帰ってこないというパターンが多いようです。

妻の実家依存の背景には、少子化のため妻の母親が子離れできず、娘や孫を手元に置こうとしているという場合が少なくありません。
一方で、夫が多忙なため育児のサポートが期待できず、実質的に一人で我が子を育てなければならない「ワンオペ育児」へのプレッシャーや、産後のホルモンバランスの乱れから、夫の元に戻る勇気が出せないでいる場合もあります。

前者の場合は、母親の支配下に置かれている妻が、夫との関係を改善するために努力することは期待できません。
しかし後者の場合は、夫が積極性を見せることで、妻も不安が軽減されて状況が改善する可能性があります。

4−6.離婚を希望する理由がセックスレス

実家依存と同じく、離婚の理由として近年増えているのがセックスレスです。
ただし、配偶者の一方がセックスしないことに不満を抱いていないため、性格の不一致の一種として、やはり単独で離婚の理由とするには弱いとされています。

ただし、愛情を確認する行為でもあるセックスを拒まれた側は、「自分に魅力がないから……」というように自己肯定感が著しく低下してしまいます。
また、「他に好きな人ができたのかも」という疑心暗鬼に苦しまねばなりません。

特に女性の場合は、事情を知らない義理の両親から、「孫の催促」という追い討ちをかけられることも……。

セックスレスが原因で修復困難なほど夫婦の関係が悪化したり、癒しを求めて浮気をしてしまったりすることで、離婚が成立することがほとんどとなっています。

まとめ

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今回の記事で紹介した離婚の理由は、あくまでも一般的でほんの一部の例にすぎません。
夫婦の数だけ、離婚の理由は存在します。

冒頭で紹介した離婚カウンセラーの岡野さんは、「離婚はいつでもできるから、まずは冷静に損得勘定をしたほうがよいですよ」ということもおっしゃっています。

夫婦でいることのデメリット(損)よりも、配偶者に対する愛情(得)のほうが大きい状態で離婚を強行してしまうと、やはり未練が残ってしまうからだそうです。
そうした未練は、「離婚後の幸せ」に少なからず影を落とします。

現代の日本では離婚は特殊なことではありませんが、離婚が人生にとって大きな決断であることは変わりません。
特に、幼い子供がいる場合が、子供の人生にも影響を与える決断です。

離婚すべきか、やり直すべきか。
悩みすぎて結論が出ない場合は、第三者に相談してみることも、自分の気持ちを整理する有効な方法といえるでしょう。

今回、記事制作にあたりお話を伺った岡野さんのアドバイスをもっと聞きたい方はフォレスタのアプリコンテンツもぜひチェックしてみてくださいね。

アプリコンテンツでは、離婚にまつわるさまざまな問題、お金のこと、弁護士の頼み方、そして離婚を回避する夫婦関係修復のとっておきの方法まで、動画でご覧いただけます。

フォレスタアプリ>心理コミュニケーション>離婚

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