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2017.09.16



2アイテムだけの保湿ケア-4タイプの肌で選ぶ化粧水の使い方

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「出来れば多くのアイテムを使って時間をかけたスキンケアをしたい」

そう思っていても、働く女性にとってはなかなか難しいことですよね?

昨今は、化粧品に否定的な医師が中心となって「化粧品はかえって肌を傷める「なにもしないことが一番肌にいい」といったアンチコスメ派も増えています。

一方では、日本で流通している化粧品のほとんどは最先端の科学を応用したもので、「安全性が高く効果が期待できるもの」「美肌のためには不可欠なもの」とする意見が主流を占めていることに変わりはありません。

たしかに、「高価だ」「新製品」だという理由だけで化粧品を選ぶのは間違いですし、使い過ぎも肌を傷めてしまう場合があります。

化粧品を使う上で大事なのは、美容に関する膨大な情報の中から正しいもの、自分に合っているものを選ぶ能力を持つことにあるのです。

ここでは、自分の肌がどういうタイプなのか知る方法と、そのタイプに合った「化粧水 + ワンアイテム」というシンプルスキンケアを解説します。

目次

1. 自分の肌タイプを知る
1-1. 水分量と皮脂量のバランスで決まる4つの肌タイプ
1-2. 肌タイプのチェック方法
1-3. 肌タイプの特徴とよくあるトラブル
① 脂性肌
② 乾燥脂性肌
③ 普通肌
④ 乾燥肌

2. タイプ別、化粧水+ワンアイテムのだけの保湿ケア
2-1. 脂性肌の保湿ケア
● 脂性肌のクレンジングと洗顔
2-2. 乾燥脂性肌の保湿ケア
● 乾燥脂性肌のクレンジングと洗顔
2-3. 普通肌の保湿ケア
● 普通肌のクレンジングと洗顔
2-4. 乾燥肌の保湿ケア
● 乾燥肌のクレンジングと洗顔

まとめ
 

1. 自分の肌タイプを知る

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人間の肌は、外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から成り立っています。もっとも外側の表皮は0.2ミリ程度の厚さで、さらにその表面が厚さ0.02ミリの「角層」です。

スキンケアでは、この角層(角質層とも呼ばれる)をどうケアするかが、最大のポイントとなります。ごく薄い角層が、体内の水分を守り、外からの異物の侵入を防ぐバリアの役割を果たしているからです。

表皮の一番内側にある基底層と呼ばれる部分で作られた表皮細胞は、28日間かけてだんだんと外に押し出され、死んだものが角層の角質細胞となります。角質細胞はアカと一緒にはがれて体外に排出されます。

この「ターンオーバー」と呼ばれる代謝のサイクルを壊さないケアが必要なのです。しかし、自分の肌に合っていない化粧水の使い方をすると、かえってターンオーバーの活性を落としてしまうことになってしまいます。

まずは、自分の肌の特性を知ることからはじめましょう。

1-1. 水分量と皮脂量のバランスで決まる4つの肌タイプ

角層は、角質細胞と、その間を埋める細胞間脂質でできており、細胞間脂質は主成分であるセラミドや、天然保湿因子と呼ばれる保湿物質から成り立っています。

肌の水分を守っているのは、8割がセラミド、2割が天然保湿因子と、角層の表面にできている皮脂膜の働きです。こうして保持されている水分量と、皮脂量のバランスが肌の質を決めます。

人間の肌は、水分量が多いか少ないか、皮脂量が多いか少ないかによって4つのタイプに分類できます。

1-2. 肌タイプのチェック方法

肌質のチェック方法は、朝、洗顔をする前に、頬の部分の肌に触れて行います。

① 皮脂が浮いてベタっとしている
② 皮脂でベタっとしているがカサつきも感じる
③ ベタつきやカサつきがほとんどない
④ カサカサして突っ張った状態

水分も皮脂も少ないタイプは「乾燥肌」、逆に水分も皮脂も多いタイプは「脂性肌」。水分が多くて皮脂が少ないのは「普通肌」です。

皮脂が多くて水分が少ないのは、よく「混合肌」と呼ばれることがありますが、正しくは「乾燥脂性肌」です。

自分がどのタイプが診断してください。

1-3. 肌タイプの特徴とよくあるトラブル

肌質は、季節や年齢によって変化します。

ホルモンの影響を受けるので、15~25歳の発達期には脂性の傾向が強く、26~35歳の成熟期になると水分量は減りますが皮脂量はまだ減らないので「乾燥脂性肌」の人が増えます。36~45歳のプレ更年期には水分量がさらに減るので乾燥傾向が強くなり、46~55歳の更年期には水分も皮脂量も減るので「乾燥肌」になる人が増えます。

また、夏は脂性の傾向が、冬は乾燥の傾向が強まります。一般的には年齢や季節でこのような変化が起こるので、定期的に肌質チェックを行ってケアを見なおすことが大切です。

① 脂性肌

肌の皮脂腺の働きが活発なために皮脂が多く分泌されて、テカったりベタついたりします。顔だけでなく、頭皮や背中、胸などもオイリーになる傾向があります。原因は生まれつきの体質だけでなく、ストレス過多や睡眠不足なども影響します。

過剰な皮脂が毛穴を詰まらせてしまうのでニキビができやすくなり、油分が酸化して肌の老化を進行させてしまいます。さらに、慢性的な皮脂の刺激が皮膚炎を発症させることがあるので、注意しましょう。

② 乾燥脂性肌

皮脂が多いのに水分が少ないため、カサつくのにベタつきも気になるのが乾燥脂性肌です。部分的に脂性肌の症状や乾燥肌の症状がでるので、ほかの肌質よりも敏感肌であることが多い傾向があり、トラブルも多いのが特徴です。

過剰な皮脂成分によってニキビができやすい一方で、皮脂を気にするあまり保湿がおろそかになると乾燥してしまいます。乾燥すれば、角層のバリア機能が低下するのでバランスをよいケアが求められます。

③ 普通肌

ツヤがあってキメ細かい普通肌は、水分と油分が適度に多いのではなく、水分が多く、油分が少ないのです。赤ちゃんの肌のように透明感と弾力があり、毛穴も目立たないのが特徴です。

水分が多いので角質のバリア機能が高く、4つのタイプの中ではもっともトラブルが起きにくい状態にあります。

しかし、季節や年齢によって肌は変化するので油断は禁物。デイリーケアと季節ごとのチェックを怠らないようにしましょう。

④ 乾燥肌

角層の水分量が20%以下になった状態を「乾燥肌」と呼びます。

細胞間脂質のセラミドなどが大幅に不足している状態なので、肌の表面はカサカサになり、場合によっては粉をふいたようになっているはずです。角層のバリア機能が低下しやすい状態なので、肌トラブルが多いのも特徴です。

乾燥によるトラブルは深刻な状態に発展することも多いので気を付けてください。カサカサが進んでシワのようになったり、透明感がなくなってくすんで見えたりします。また、バリア機能が低下すると化粧品が肌にしみることもあります。

2. タイプ別、化粧水+ワンアイテムのだけの保湿ケア

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化粧水の正しい使い方は、肌のタイプによって異なります。

肌トラブルのない普通肌だからと、化粧水1本で済ませようとするのは間違い。どのタイプでも化粧水で水分を補い、仕上げのアイテムで油分をプラスするのが、保湿ケアの基本となる考え方です。

ここでは、それぞれのタイプで最低限使うべき化粧水プラスワンの2アイテムを解説します。さらに、効果的な保湿ケアを行うためのクレンジングと洗顔についても、タイプごとに解説していきます。

自分の肌タイプ以外の解説にも、役に立つ情報があるはずですから、必ず全タイプをチェックしてください。

2-1. 脂性肌の保湿ケア

肌の表面に付着する皮脂は天然のクリームみたいなものです。だからこのタイプは、ほかのタイプほど乳液やクリームを使う必要はありません。そうはいっても、化粧水だけで済ませるのはNGです。

基本的には「さっぱりタイプの化粧水 + 保湿美容液」が適しています。さっぱりタイプの化粧水でしっかり水分補給したら、セラミドなどの保湿成分をたっぷり配合した保湿美容液で、軽く油分を補います。

さっぱり肌が好きな人は、保湿美容液の代わりに、使い心地が軽やかなオールインワンジェルクリームがおすすめです。

ここで、すべてのタイプに共通する「60秒で2アイテムの保湿ケアを効果的になじませるテクニック」を紹介しましょう。

    ①手のひらに化粧水を使用量分とり、両手を軽くこすり合わせてなじませる。
    ②まず、両手のひらを両頬に軽く押し当ててなじませる。次に額に右手のひら、口のまわりからアゴにかけて左手のひらをあててなじませる。最後に手のひらを移動しながら、20秒かけて顔全体になじませる。
    ③手のひらに残った化粧水は、首筋や胸元、腕や手などになじませる。
    ④2品目のアイテムも①~②を同様に行う。
    ⑤2品目のアイテムを薬指の腹を使ってアゴのセンターから耳下まで、フェイスラインに沿って小さな円を描くようになじませる。次に小鼻の横から耳の横へ、さらに額のセンターから外側に円を描いてなじませる。
    ⑥2品目のアイテムを目の下やまぶたに薬指でやさしく押してなじませる。最後に両手のひらを少しずつ移動させながら10秒軽く押して、顔全体になじませる。 手のひらの残った2品目のアイテムは、首筋や胸元、腕や手などになじませる。

【脂性肌のクレンジングと洗顔】

脂性肌タイプは皮脂による保湿効果が高いだけに、クレンジングと洗顔は入念に行わなければいけません。

クレンジング剤は、洗い上がりの肌がカサつかずに肌がすっきり整う「クレンジングオイル」が適しています。クレンジングオイルは、洗浄力が強すぎて肌がカサつくものが多かったのですが、最近は質が向上して、40代以上の人でも安心して使えるものが出回っています。

オイルタイプはスベリがいいからとマッサージをしてはいけません。角質バリアを壊してしまいます。

このタイプは洗顔につい力が入りがち。洗顔料は、泡立ちのよいものを選んで指と肌の摩擦を低減し、ゴシゴシこすらないようにしてください。

どのタイプにもいえることですが、クレンジング剤は基本的にファンデーションと同じブランドかメーカーのものを選びましょう。

2-2. 乾燥脂性肌の保湿ケア

乾燥する部分にはドライ肌向けのアイテム、脂っぽい部分にはオイリー肌向けのアイテムと使い分けるのが理想かもしれませんが、現実的ではありません。

このタイプに適しているのは、「さっぱりタイプのオーソドックスな化粧水 + 乳液」です。仕上げの乳液は、顔全体につけてから、乾燥しがちな部分に重ねづけするのがポイントです。

どうしても乾燥部分が気になる人は、乾燥が進む秋から冬にかけて保湿美容液を、オイリー部分が気になる人は、春から夏にかけて皮脂分泌をコントロールする美容液を、2アイテムの間にプラスしてください。

乾燥部分だけケアして、オイリー部分をケアしないというのはNGで、オイリー部分にも水分補給をすることが大事です。

【乾燥脂性肌のクレンジングと洗顔】

乾燥部分とオイリー部分があって、ドライ度とオイリー度の差が大きいこのタイプですが、使い勝手がよくて、使用後の肌が感触よいクレンジング剤と洗顔料を選べばOKです。

クレンジングは使用しているファンデーションと同じブランドかメーカーのものなら、オイル、ジェル、ミルク、クリームなどのタイプから好みのものを選んでください。

ただし、Tゾーンなどのオイリー部分が気になるからと、洗浄力の強いものを使うのは避けてください。これも、角層バリアを破壊してしまいます。

洗顔料も好みに合わせて選べばOKですが、頬のあたりの乾燥が気になる人は、ドライ肌向きの肌にやさしいアミノ酸系洗顔料を使用してください。

2-3. 普通肌の保湿ケア

普通肌の人は、トラブルが少ないので、多くのアイテムやとくに高価な化粧品を使う必要はありませんが、やはり、化粧水で水分を補ってから油分を逃がさないための2アイテムが必要です。

このタイプは「しっとりタイプの化粧水 + 乳液」が適しています。しっとりタイプの化粧水は粘度が高いので、これだけでも肌がしっとりします。手で密着させながら広げるか、コットンを使用したほうが使いやすいでしょう。そこに、乳液で油分を補給しましょう。

カサつきが気になる部分には、乳液を少し多めにつけてください。
普通肌は季節によってオイリーやドライに傾くことがあるので、その場合には乳液の量を加減するか、脂性肌、乾燥肌のケアも参考にしてください。

【普通肌のクレンジングと洗顔】

肌トラブルの少ないこのタイプは、クレンジング洗顔料もブランドや価格にこだわらず、使い勝手や好みで選べばいいでしょう。乾燥脂性肌と同様に、クレンジングはファンデーションと同じブランドかメーカーのものであれば好きなタイプを選び、コスメを楽しんでください。

秋から冬にかけてはミルクタイプやクリームタイプ、春から夏はジェルタイプやオイルタイプというように季節で使い分けるのもおすすめです。

洗顔料も使い勝手や洗い上がりの状態が気に入れば、ソープタイプやフォームタイプなど、何を使っても問題ありません。

サッと素早く洗ったほうが肌への負担が少ないというのは間違い。
洗顔料は肌をこすらないように、しっかり泡立てることが大事です。

2-4. 乾燥肌の保湿ケア

水分も油分も不足している乾燥肌には、2アイテムで確実に水分と油分を補給することが大事です。

このタイプには「しっとりタイプの化粧水 + しっとりクリーム」が適しています。この組み合わせは乾燥肌にとって王道ともいえるもので、ケア後はもっちりとした手触りのよい肌になり、効果が実感できます。

乾燥肌タイプは、とくに「60秒保湿ケアテクニック」を意識しましょう。出来れば毎日、時間のあるときに肌の上で指をくるくる動かしたり、手のひらを軽く押し当てたりして肌の感触を確認してください。

自分の肌と会話する気持ちが、美肌をもたらすのです。

【乾燥肌のクレンジングと洗顔】

水分保持力も皮脂分泌も弱い乾燥肌タイプは、洗浄力の強いクレンジング剤や洗顔料を使ってはいけません。

短時間で済ませたほうが肌にいいだろうと、ごしごしこすることや、熱すぎるお湯ですすぐことも、肌トラブルの元になるので要注意です。

クレンジング剤は、ファンデーションと同じブランドかメーカーで、肌にやさしいミルクタイプかクリームタイプを選び、額や頬などは手のひらで、小鼻の脇や口のまわり、目元などの細かいところは薬指と中指の腹で、やさしくクルクルとなじませます。

クレンジングが必要ないメイク用品を選ぶという方法もあります。

洗顔料は、肌の水分量を守りながら汚れがおちるアミノ酸系洗顔料が適しています。
指で肌をこすらないように、しっかり泡立ててやさしく洗ってください。

乾燥がひどいときは、洗顔料を使わずにぬるま湯ですすぐだけにしましょう。
このタイプは、落とし過ぎ、洗いすぎが一番よくありません。

まとめ

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ここで解説してきた4タイプの肌質以外に、よく耳にする「敏感肌」というものがあります。

敏感肌には、間違ったスキンケアが原因で肌荒れを起こしている「仮性敏感肌」と、もともと肌が薄いとか、アトピー性皮膚炎であるという生まれつきの体質が原因となっている真性の敏感肌があります。仮性敏感肌の場合は、ふき取りタイプの化粧水やクレンジングオイルなど、肌の負担が大きいものの使用は避けて様子をみましょう。

真性の敏感肌の場合は、化粧品を使い始める前に必ずパッチテストを行う必要があります。アレルギーのある人は、自分にとってのアレルゲンが入っていないか、成分を確認してから化粧品を購入してください。

敏感肌用化粧品は、界面活性剤や防腐剤などを使用せず、天然由来の成分で作られているものがほとんどですから、安心して使うことができますが、かゆみや肌荒れが出たら皮膚科を受診してください。

化粧水には、さっぱりタイプやしっとりタイプといったタイプ分け以外に、配合されている美容成分によっても分類があります。コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されているものや、アンチエイジング効果を持つ抗酸化成分が配合されたものなどもありますが、どの肌タイプにもおすすめなのは、シワやシミ、ニキビなどの予防になるビタミンC誘導体が配合されたものです。

ただし、美容成分が配合されていても美容液ほどの効果は期待できませんから、あくまでも化粧水はベーシックアイテムとして考えましょう。

【参考資料】
・『いちばん正しいスキンケアの教科書』 西東社 2014年
・『ムダ美容をやめればキレイになる』 講談社 2015年

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