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2017.10.17



保湿美容液でシンプルスキンケア-化粧水が必要ない6つの理由

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美容液1本で肌の保湿ができたらスキンケアがラクになると思いませんか?

ご安心ください。
できるのです。
むしろ、最新の美容皮膚科学からみると、その方法が正しいスキンケアなのです。

「化粧水で肌を保湿して、美容液で栄養を与え、クリームなどの油分でフタをする」
いまだにこういったスタイルが正しいスキンケアだと思っている人がいたら、ぜひこの記事を読んで考えを改めてください。

「化粧水では保湿ができない」
「スキンケアに化粧水は必要ない」
化粧水こそがスキンケアの基本だと考えてきた人にとっては、寝耳に水かもしれません。

ここでは、肌の保湿ケアに化粧水は必要なく、美容液1本でできる理由を6つの角度から解説します。

目次

1. 【理由1】肌乾燥の原因は角層の水分不足
1-1. 肌の構造
1-2. 角層のバリア機能

2. 【理由2】保湿しているのは表皮の3つの要素
2-1. 水分をつなぎとめるセラミド
2-2. セラミドは水に溶けない

3. 【理由3】化粧水は肌に浸透しない
3-1. 美容成分が浸透するのは角層だけ
3-2. 化粧水と美容液の違いは成分の濃度

4. 【理由4】うるおいのもとは体内の水分
4-1. 肌の水分は蒸発し続けている
4-2. 水を飲んでも肌はうるおわない

5. 【理由5】パッティングが肌に負担をかける
5-1. 壊れやすい角層
5-2. 健全な表皮を保つターンオーバー

6. 【理由6】乾燥肌に必要なのは最低限の保湿ケア
6-1. 化粧水が肌荒れの原因になる!?
6-2. 基本の1本は保湿美容液が最適

まとめ

1. 【理由1】 肌乾燥の原因は角層の水分不足

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「保湿」とは、肌の水分を保つことです。
「保湿」できていない肌は、水分が不足して乾燥状態になります。

「肌のうるおい」とも表現される肌の水分は、皮膚の表面である「角層」という部分に蓄えられています。

角層は、通常約20%の水分を含んでおり、その水分が少なくなった状態を乾燥肌と呼びます。

1-1. 肌の構造

人間の肌は3層の構造でできています。
もっとも外側の部分が「表皮」、その内側が「真皮」、一番内側の部分が「皮下組織」です。

真皮は、網目状に広がっているコラーゲンが70%を占め、エラスチンやヒアルロン酸がそれを支えて肌の弾力を保っています。
シワの原因は肌の乾燥ではなく、コラーゲンの網目構造が壊れることにあります。

皮下組織には皮下脂肪があってクッションの役目をしています。

表皮の厚さは平均約0.2mmで、外側から、「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」という4層から成っています。

真皮との境目になる基底層には、シミの原因となるメラニンを生成するメラノサイトという細胞があります。
シミのもっとも大きな原因は、紫外線を浴びると表皮細胞から分泌される情報伝達物質が、メラノサイトに働きかけてメラニンが生成されることです。

さらに表皮には、外部の刺激から肌を守り、体内の水分を保持する役割があり、その重責の大部分を担っているのが一番外側の角層なのです。

1-2. 角層のバリア機能

肌の表面である角層は、基底層で生まれた表皮細胞の死骸である角質細胞が、レンガのように10層程度(腕は20層、手のひらや足の裏は50~100層)積み重なっています。

その間をセメントのように「細胞間脂質」が埋め、強固な壁となって外部からの水や異物の侵入を防いでいます。

この「角層のバリア機能」が、保湿の要なのです。
角層がなんらかの理由で傷つくと、バリア機能が低下して保持する水分量が減ってしまい、乾燥肌になります。

保湿ケアには、角層に保持されている水分を補う効果が求められるのです。

2. 【理由2】 保湿しているのは表皮の3つの要素

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洗顔で皮脂を落とし過ぎると、肌のうるおいがなくなるという考えは間違いです。

肌の水分を守っているのは、「セラミド」「天然保湿因子」「皮脂」の3つです。
その働きは、セラミドが約80%、天然保湿因子が17~18%、皮脂が2~3%といわれます。

天然保湿因子とは、角質細胞の中にあって水分を維持している分子の小さいアミノ酸などの集まりです。
空気中の湿度が下がると働きが低下するという特性があるので、あまり頼りにはなりません。

皮脂の働きも重要なものではなく、保湿のカギを握っているのはセラミドです。

2-1. 水分をつなぎとめるセラミド

角層の細胞間脂質の50%を占めているのは、水と結合して蒸発を防ぎ、肌の水分を保っている「セラミド」という物質です。

セラミドと水の分子は交互に積み重なって、角質細胞の間に約8層もの構造を作って、水を保持しています。

セラミドの間に挟まれた水分は、たとえ空気中の湿度が0%になっても蒸発しません。
気温がマイナス20度になっても凍らないという特性もあります。

セラミドには、角質細胞同士をセメントのように接着する働きもあり、外部からの異物の侵入も防いでいます。

セラミドが多い肌は水分を十分に保持しているのでうるおいがあり、少ない肌は水分が不足して乾燥肌になり、角質細胞同士の接着が弱くなってスキマができるので、乾燥性敏感肌になります。

2-2. セラミドは水に溶けない

保湿ケアには、セラミドが配合された化粧品がいいと思っても、なかなかいいものを探すのは難しいですよね。

セラミドはそのままでは水にも油にも溶けないので、化粧品に配合するためには技術が必要とされます。
だから、化粧品原料の中では比較的高価なのです。

粉末ではなく、油に溶かした形で化粧品原料とされるセラミドもありますが、この種のセラミドを使用した化粧品は、濃度がとても低くなってしまいます。
粉末のセラミドを原料として、製品化できる技術をもつ化粧品メーカーは限られます。

水に溶けないので、化粧水に配合することが難しいのも特徴です。
セラミド配合をうたっている化粧水は、非常に有効成分の量が少ないか、セラミド類似物質を使用していることもあるので、成分の確認をしてください。

セラミドは化学構造によって種類があり、発見された順に1、2、3と番号がつけられています。

現在、主に化粧品の原料として使用されているのは、主に「セラミド2」「セラミド3」「セラミド10」です。
番号がついていないセラミドは、多くが類似物質と考えていいでしょう。

3. 【理由3】 化粧水は肌に浸透しない

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スキンケアで化粧水を重視する女性が多いのは、間違った化粧水信仰があるからです。
化粧水信仰のベースにあるのは、「肌のうるおいに必要なのは水分」という思い込みです。

肌に水分が必要なのは間違いありませんが、その水分を化粧水では補えません。

3-1. 美容成分が浸透するのは角層だけ

そもそも肌の表面に水をつけても、肌の内部には浸透しません。
角層バリアがあるからです。

もし、肌の外側の水分が肌内部に浸透してしまうのであれば、水泳や入浴などできなくなってしまいます。

セラミドを配合した油性の美容成分などが、角層に浸透することはあります。
「お肌に浸透」などとうたっている化粧品は、必ず但し書きで、「角層(角質層)への浸透」と明記しているはずです。

化粧品の成分が浸透するのは角層までと法律に規定されています。
だから、肌にいくらコラーゲンを塗っても真皮までは届かないのです。

化粧水のほとんどは90%以上が水ですから、角層にすら浸透することはありません。
肌の一番表面に層をつくる死んだ角質細胞を湿らせる程度です。

化粧水をつけると肌がしっとりうるおったように感じるのは、「ビタミンC誘導体」などの水溶性美容成分の心地よさを、うるおいと勘違いしているだけなのです。

3-2. 化粧水と美容液の違いは成分の濃度

化粧水に配合されている水溶性美容成分には、主に3つの種類があります。

1 ビタミンC誘導体

ビタミンCを肌に浸透しやすくした水溶性の成分なので、クリームなどよりも化粧水に配合するほうが適しています。
シミ、シワ、ニキビの予防に有効です。

成分名は次のようなものなどです。
・リン酸パルミチン酸アスコルビル3Na(APPS、アプレシエ)
・リン酸アスコルビン酸Na(APS)
・リン酸アスコルビン酸Mg(APM)

2 抗酸化成分

活性酸素により肌の酸化を防ぐ抗酸化作用のある水溶性の成分です。
アンチエイジング化粧品に多く配合されています。

成分名は、オウゴンエキスやリコピンなどです。

3 保湿成分

化粧水にも保湿成分が配合されているものがあります。
セラミドは水に溶けないので配合が難しいのですが、コラーゲン、ヒアルロン酸、天然保湿因子(NMF)などの水溶性成分が配合されたものです。

保湿美容液と比べると有効成分の含有量は圧倒的に少なくて、保湿力も弱いので、化粧水だけで保湿ケアを行うのはムリがあります。

4. 【理由4】 うるおいのもとは体内の水分

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肌の外から水分が浸透しないのであれば、角層のセラミドがつかまえている水分は、どこからくるのでしょうか。

それは体内にある水分です。

人間の体は、体重の3分の2が水でできており、体内から肌の表面に向かって常に少しずつ水分が染み出しています。
それを角層でつかまえて、蒸発しないように保持しているのがセラミドなのです。

体内からの水分は常に沸き続ける泉のようなものですから、保湿に必要なのは水分を補充することではなく、水分を守るセラミドを増やすことなのです。

4-1. 肌の水分は蒸発し続けている

人間の体は1年中、肌から水分が蒸発し続けています。
湿度が80%になると、肌の水分は蒸発しないといわれていますが、湿度が80%を超えるのは基本的に雨の日以外は期待できません。

加湿器を使って湿度を上げることにより、肌の乾燥を防ぐことができるのではないかと考える人もいるでしょう。
加湿器が無意味ということはありませんが、加湿器で湿度を80%以上に上げることは難しく、できたとしても不快な空間になってしまいます。

結局、肌の健康に保湿ケアは欠かせないのです。

乾燥肌の大きな原因は、湿度よりも、間違ったクレンジングや洗顔によってセラミドが失われてしまうことにあります。

そしてそれは、正しい保湿ケアをしなかったことに原因があるのです。

4-2. 水を飲んでも肌はうるおわない

冬の乾いた室内などで、肌が乾燥するときには水を飲むといいという考えも間違いです。

人間は体重の4%以上の水分が失われると脱水症状を起こし、意識が低下します。
こうなるともちろん肌も乾燥しますが、乾燥した部屋や暖房が効いた部屋に長時間いたとしても、脱水症状を起こすことはまずありません。

水分摂取が制限される状況でスポーツを行った場合などは、脱水症状を起こす危険があります。
しかし、日常生活において体内の水分不足が原因で、肌が乾燥するという心配はいりません。

保湿ケアに必要なのは、水を飲むことや化粧水をつけることではなく、セラミドを補って体内から染み出る水分の蒸発を防ぐことなのです。

5. 【理由5】 パッティングが肌に負担をかける

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「化粧水はたっぷり使って、手やコットンでパッティングすると浸透が高まる」という考えはまったく間違っています。

化粧水だけでも刺激成分が肌の負担になるのに、それを叩きこんだりこすったりしたら、さらに肌の負担は大きくなり、角層の破壊へとつながります。

5-1. 壊れやすい角層

肌の水分を守っている角層は厚さ0.02mm、ラップ1枚ほどの薄い膜ですから、とても壊れやすい部位なのです。

角層バリアを壊すもっとも大きな原因は、化粧品や洗浄剤に含まれる「界面活性剤」という物質。
界面活性剤は、セラミドを溶かしてしまうものもあるので要注意です。

とくにクレンジングで肌をこすったり、洗顔の後に硬いタオルで肌をこすったりすると、角層が傷んですき間ができてしまい、外から異物が侵入しやすくなると同時に、保湿機能も低下します。

角層はやさしく扱わなければいけない部位ですから、化粧水のパッティングは厳禁です。
どんなにやわらかいコットンでも、化粧水を含めば湿って固くなり、その状態でパッティングすれば想像以上に肌への負担が大きくなります。

5-2. 健全な表皮を保つターンオーバー

表皮の一番下にある基底層では、細胞分裂が行われて新しい表皮細胞が生まれます。

表皮細胞はだんだん上部に押し上がっていき、平均28日後に死んで角層の角質細胞となります。
この表皮細胞が生まれ変わる代謝のサイクルを「ターンオーバー」と呼びます。

パッティングなどで肌への刺激を続けて角層が破壊されると、このターンオーバーがうまくいかなくなります。

ターンオーバーの機能が低下するとセラミドも減ってしまい、保湿機能も低下します。

6. 【理由6】 乾燥肌に必要なのは最低限の保湿ケア

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保湿ケアは、UVケア(紫外線対策)とともにスキンケアの二本柱とされます。
健康な肌の維持に欠かせない保湿ケアのために、さまざまなタイプの保湿化粧品が販売されています。

保湿化粧水、保湿美容液、保湿クリーム……。
その中で、なぜ保湿美容液を選ぶべきかといえば、肌への負担を最小限に抑えつつ、セラミドを効果的に補うことができるからです。

6-1. 化粧水が肌荒れの原因になる!?

どんなに肌の状態が悪いときでも、化粧水だけは欠かさないという女性が多いですよね。
化粧水がスキンケアの基本と勘違いしているので、「とりあえず化粧水だけは」ということになるのです。

しかし、化粧水のつけすぎは、かえって肌を傷めてしまうことになります。

化粧水は、どんなにたっぷりつけても蒸発してしまいます。
蒸発するときに、角質細胞の層をめくってしまい、カサカサ、乾燥肌の原因をつくるのです。

さらに刺激成分が肌に負担をかけます。
肌が荒れているときに化粧水をつけて、しみるという経験をしたことはありませんか?

通常時でも、化粧水をたっぷりつけたり、重ねづけをすることは避けなければいけません。
とくに肌が荒れているときは、化粧水をやめて、保湿効果の高い美容液だけをつけるほうが、肌の負担を最小減に抑えて保湿ケアをすることができるのです。

6-2. 基本の1本は保湿美容液が最適

化粧水、美容液、乳液、クリームと、スキンケアアイテムにはいくつものタイプがありますが、美容成分の濃度がもっとも高いのが美容液なのです。

美容液とは、本来はクリームよりも油分の少ないジェルタイプのものをそう呼んでいましたが、今はクリームに近い粘度のものやオイルなども美容液として販売されています。

油分の多いものは毛穴をふさいだり、ニキビの原因をつくることもあるので、油分の少ない保湿美容液を選びましょう。

美容液には、保湿美容液のほかに美白美容液やアンチエイジング美容液などがあります。
そういった保湿以外の効果を望む場合には、保湿美容液にプラスしてください。

セラミドを配合した保湿力の高い美容液は、当然、化粧水より高価になりますが、年齢を問わずスキンケアの基本アイテムとして最適です。

配合される有効成分には、セラミド以外に、コラーゲン、ヒアルロン酸、レシチン、スフィンゴ脂質などがあります。

まとめ

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保湿ケアの正しい知識を理解すれば、化粧水ではなくて保湿美容液を毎日使うシンプルスキンケアが有効であることがわかりますね。

肌荒れがひどいときは、保湿美容液すら刺激を感じることがあるかもしれません。
その際は保湿クリームを使うか、それでも刺激を感じたら、白色ワセリンをごく少量手のひらになじませて、やさしく顔全体を押さえましょう。

肌のうるおいを守るためには、さらに、正しい「UVケア」と「洗顔」が必須です。
メイク用化粧品の選び方も重要です。

スキンケアはすべてを総合して考えなければいけません。
しかし、すべてに共通する基本は、ここで解説した「角層を壊さない」ケアだということを忘れないようにしましょう。

【参考資料】
・『いちばん正しいスキンケアの教科書』 西東社 2014年
・『毎日のスキンケア 10の法則』 廣済堂出版 2013年

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